マウスを修理してみた


私、個人的に数台のコンピュータを使ってまして。
コンピュータの台数以上に入力機器があったりします。
これ、実はコンピューターに詳しそうだからと言っておかしくなったコンピューターを持ち込んでくる知り合いが何人かいまして、そういう人に限ってなぜか本体しか持ってこない。
で、古くなったキーボードや使わなくなったモニターなどを捨てずにとってあったりするんです。

で、マウスも多少多めに持っているんですが。
こっちは事情がちょっと違って、ボタンの利きがいまいちになったけど、それなりに具合が良かったから捨てられないという貧乏性な性格でいくつか予備があったりします。

しかし、ボタンの利きが悪いということは、いざという時に役に立たないということで。

今日も、普段使っていないPCを使う機会があって、そのマウスをつないでイライラしてしまいましたorz

そこで今回は。

具合の悪いマウスを修理してみた!




今回直したのはこいつ。

ELECOM M-BL15DB
ELECOM M-BL15DB。
ブルーLED搭載で感度が良いタイプのものです。

早速解体します。
が・・当然ここにねじがあると思ったゴム足の下にねじがない。
どこに隠れてるんだ〜と探していたら。

電池ケース裏に隠しネジ

電池ケースの裏、電池の向きを表示してあるシートの裏にありまして。
これがHEXネジ。
幸い手持ちのT9ドライバーでちょうど開けられました。
でもって、引っ張ってみたんですが。

外れない!

隙間は空くものの、外れない。
まだどこかに隠しネジがある?
とすれば・・・マウスボタン兼用の上蓋が怪しい。
というわけで

上蓋を引っ張って

マウスボタンの隙間に指を入れて、徐々に引っ張っていくと、爪がぺちぺちと外れて・・

外してみた

上蓋だけ外れます。
でもネジはない。
なんで?
しばらくあっちこっち探してみましたが、結局は

シールの下に隠しネジ

銘板シールの下に隠しネジ。
実は一番確立の高いところだったり・・・
仕方がないのでシールをびりびりと剥がします。

2本ある

案の定、2本のねじが隠れてました。
これを外すと、すんなりと外れます。

ちょっと浮かせたところで中をのぞくと。

ケーブルでつながってる

上下のパーツをつなぐケーブルが。
コネクターでつながっているので軽く引っ張って外します。

開いたところ

開いてみると、反対側にもケーブル。
これもコネクターを引っ張って外します。

でもって具合の悪い側のスイッチをよく見てみると・・・

タクトスイッチが違う

なぜかここだけスイッチの形が違う?
ちなみに手持ちのタクトスイッチはこんなやつ。

手持ちのタクトスイッチ

使ったことがある人にはわかる標準的タクトスイッチです。
どうしようかな・・・と比べてみると。

高さは一緒

以外にも高さは一緒。
ならば試しに交換してみよう。
ということで古いスイッチを取り外します。
部品外しの強い味方。

はんだ吸い取り器

はんだ吸い取り器。
これで溶かしたはんだをすっぽん!と吸い取ったら、残った半田に熱を加えつつスイッチを引っ張って外します。
で、外して気が付く。

足の本数も違う

足の本数や生えている位置まで違います。
外したスイッチは2本脚、本体中央から生えてるのに対して、手持ちのタクトスイッチは4隅から外に向かって生えてます。
仕方がないので・・・

こんな感じに折り曲げ

使わない2本はまっすぐ横に開き、使う2本は内側に曲げてから先だけ立たせます。
立たせた足を抜いた穴に押し込んで半田付け。
足が短すぎて基盤の反対まで張り出さなかったので、テスターで導通を確認。
問題なさそうなので、余った足を曲げて基板に引っ掛けます。

取り付け
余った足で固定

この状態でもう一度導通を確認。
大丈夫そうなので、上下を組み立て。
ちなみにねじ類ですが、電池ケース裏以外のねじはプラスねじですが、普通のドライバーサイズのものです。

組み立て

こんな感じできっちりと締めます。
マイクロドライバーだとなめちゃってしっかり閉まらないので注意。

しっかり閉めたら上からスイッチを見てみます。

スイッチの位置は良さそう

白いスイッチが交換したほう。
位置は良さそうです。

で、上蓋をはめてクリックしてみたら違和感。
最初の1回だけはクリック感があるものの、そのあとはくにゃくにゃとしまらない押し心地。
一度ボタンを上に引っ張ると、また1回だけクリック感。
つまり、ボタンが押しっぱなしになっちゃうらしい。
足を曲げた分だけボタンが高くなっちゃったみたい。

それなら、上蓋の出っ張りを・・・

やすりで削る

やすりで削って調整することに。
1回はクリック感があるということはほんのわずかな差があるだけなので。

ほんの僅か

削るのもほんの僅か。
これで組み上げたら、マウスクリックも正常になりました。
PCにつないでの実験も成功!
というわけで

完成

マウス復活!




私の場合、マウスの故障のほとんどがこのスイッチの異常で、実はほかにも数台同じような故障をしたマウスが。 でも、マウスって安いから、ついつい新しいの買っちゃうんですよね・・・ 暇を見つけて、他のも修理しようかな。
でもっていつものお約束。
この記事は私が試したことを書いただけで、自己修理を進める内容ではありません。
はんだごての取り扱いを誤ると、やけどをしたり火災を起こしたりする場合があります。
この記事を参考にして何か問題が起こっても、私及びHPの関係者は一切の責任を負いません。
試すなら自己責任でどうぞ!


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