前回購入したMGCOOL アクションカメラ。
こいつを車に搭載して撮影しようとしたら、接着タイプのマウンターしか付属してなかった。
なら、マウンターを自作しちゃえ!
というわけで今回は。
車用マウンターを作るにあたって、搭載方法を考えます。
簡単なのは、吸盤でフロントガラスにくっつけちゃう方法。
でも、3Dプリンターでは吸盤までは作れません。
そこで、100円ショップで使えそうなものを探して、こんなものを購入。
吸盤にフックが2つ。
これ、洗った靴をひっかけて乾かすための吸盤フック。
こいつを改造してフロントガラスにくっつける部品を作ることに。
3Dプリンターでこんな部品を作成。
四角い部品には両端に溝入り。
丸い部品はM6用ナットです。
溝までちゃんと印刷してあります。
でもって、カメラ用の三脚枠に・・・
M6の短いネジを取り付けます。
このねじにさっきの部品を通して・・・
吸盤のフックに固定します。
これを車のフロントガラスにくっつけます。
結構な大きさになってしまい、目いっぱい上の方にくっつけてもカメラは真ん中位になちゃいます。
このフックでドラレコ常用するには邪魔すぎます。
とりあえずせっかくつけたので運転シーンを撮影。
普通のモードで録画してもドラレコと大差ない動画になっちゃうので、カメラのタイムラプスモードを使ってみます。
iPhoneでもタイムラプス撮影できますが、このカメラでは0.5s〜60s/コマの撮影ができます。
今回は0.5s/コマで撮影。
この疾走感!
1秒のタイムラプスだと結構パラパラ飛んじゃうような感じになってしまうのですが、0.5秒だとかろうじて前のコマとのつながりが残るようで、ちゃんと走ってる感があります。
動画は気に入ったものの、取り付け場所が気に入らない。
もうちょっと上の方につけられれば、ドラレコのような使い方ができるのに…
ということで、取り付け金具の作り直し。
次に使ったのは。
ネオジム磁石。
これも100円ショップで購入。
この磁石で、サンバイザーの裏のボデーに張り付ければうまくいきそう。
3Dプリンターで磁石を収める台座を作成。
先ほどのデータもそうですが、ほとんどの部品を3DBuilderで作りました。
ただ、ネジだけは作れなかったので、SketchUpでベース部分だけ作っておいて、3DBuilderで編集しましたが。
でもって印刷するとこんな感じ。
丸いへこみが4つあるのが磁石を収めるパーツ。
底面はぎりぎりまで薄く作って、磁石の張り付く力をできるだけ弱めないようにしました。
磁石をセットするときは・・・
何もなしにはめていこうとすると、磁力で磁石同士が引っ張られてすぐに外れちゃうので、台座の下に金物の工具を置いて、磁石を工具にくっつけるようにセットしました。
そして、上からカバー兼カメラ用台座をはめ込み。
磁石の台座に爪を付けておいて、カバー側には爪の入るへこみを作ってあります。
なので、はめるとずれません。
あとはボルトで固定。
このボルトも印刷したものです。
あとはこれに首振りの部品をボルト止めすれば完成。
それ用のボルトも印刷したのですが。
さすがに華奢で心配だったので、この部品だけは市販品を使うことに。
家にあった滑り止めマットの端っこを刻んで・・・
隙間に挟んでおいて、化粧ボルトで締め込み。
短い全ねじを付けてカメラをセットして完成。
カメラの前後90度までの角度調整が可能です。
左右の角度はカメラを回して調整すればよいので、部品としては作っていません。
これを完成させるまでに作った試作品。
なかなか一発で完成するものはありません。
試行錯誤の繰り返し。
車にセットするとこんな感じ。
想像通りいい感じ。
実際に撮影してみましたが、これなら視界の邪魔にならず、ドラレコ替わりにも使えそう。
ただ、動画自体はさっきのと似たり寄ったり。
むしろ、何回も似たろうな動画を撮影していると、最初に感じた疾走感も薄れてきまして。
であれば、もう少し工夫して別な動画を撮れないか?
1つ目はクランク部品。
もう一つは、防水ケースを固定できる台座。
これも前後90度まで角度調整ができます。
これで2つの部品が完成。
クランクの方はこんな感じで・・・
3Dプリンターのヘッドにくっつけます。
これで、ヘッド視点の印刷動画が撮影できる!
早速印刷〜〜
カメラの位置をなるべく横にずらして、ノズルから樹脂が出るところまで撮影したかったのですが、近すぎてピントが合いませんでしたorz
防水ケースの方は、車の下にくっつけて撮影しようとの目論見だったのですが、つけようと思って車の下をのぞき込んだら、平らな鉄部がない・・・・
どこかつけられるところがないか探したところ、けん引フックをひっかける金物になら付けられそう。
ただ、この金物は垂直についていて、しかも真ん中に穴が開いているので、作った部品では使い物になりません。
なので、一から作り直し。
100円ショップで部品調達。
今度は設置場所の関係で台座の長さを押さえたかったので、小さい磁石を購入。
小さくても強力なやつです。
こいつを12個敷き詰めて、面での吸着力を強化します。
印刷して組み立て。
垂直の金物につけるので、カメラを90度回転させて設置。
軸も2軸にして、前後上下それぞれ±90度の調整ができるように。
さらに、最悪振動で外れた場合の対策で固定用ワイヤーも設置。
こいつの試作品たち。
90度曲げた状態で設置しつつある程度の強度と調整幅の両立で結構悩みました。
これを車のけん引フック金物に取り付け。
金物の強度の関係で縁があり、おかげでカメラがずり落ちるのを防いでくれます。
地表から10cmも離れてないので、悪路走行には不向きかも。
後、カメラがさかさまになってしまうので、撮影後に動画を編集する必要があります。
早速撮影!
まずは車通りの少ない裏道で。
なかなか順調にいったので、調子に乗って高速へ。
高速の動画の方はカメラの性能チェックを兼ねて、4K動画として撮影。
この距離とスピードがあるのに、道路の凸凹まで奇麗にとれているのには驚き。
タイムラプス動画の時の”作られた疾走感”ではなく、地表すれすれの迫力に満足!
スポーツをやらない私が、いかに迫力のある動画を撮るか悩んだ結果です。
まるでカートで公道を疾走しているような動画が撮れました。
しかし、3Dプリンター大活躍。
3DBuilderでかなり難しい形状の物が作れるので、難しい3DCADには触らずじまいだったりします。
3Dプリンターもアクションカメラも面白いぞ!!
最後にお約束。
この記事は車の底面にカメラをつけて撮影するのを推奨する記事ではありません。
安易に考え実行すると、カメラを壊したり、他人に被害を与えたりする可能性があります。
私及び関係者は、あなたがこの記事の真似をして起こしたどんなことについても補償しませんし、その責任を拒否します。
やるなら自己責任でどうぞ。