前回までの記事でくみたては完了。
キャリブレーションも済ませて、いよいよ印刷開始!
キャリブレーションが終わったら、やはり何か印刷したいところ。
付属のテストデータを印刷しようと思いまして。
でもアルミのベッドにじかに印刷は嫌だなぁ。
・・・そういえば、これって
付属のテープ。表面ザラザラ。
説明書には使い方が書いてありません。
これ、ベッドの定着テープ?
とりあえず、ほぼ隙間なく貼ってみます
。
あとはフィラメントをセット
付属のフィラメントはPLAかABSか書いてなかったので、購入したPLAのをセット。
で、PCでデータをgcodeに変換してSDに保存。
付属のCuraというソフトで.stlファイルを変換できます。
SDカードにデータをかき出し。
3Dの印刷は時間がかかる(小物でも1時間はザラ)ので、PCから
SD経由ならプリンタの電源さえ入っていれば
問題はこのSDを挿すところ。
説明書には
しばらく悩んでしまいました。
ちなみに使ってみたのは、手持ちの64MBと512MB。
gcodeのデータ自体は小さいので、こんなサイズのメモリカードでも十分です。
ファイル名は
LCDにてPrintFromSDからファイル選択。
テストファイルを選んで
Z軸稼働用の全ねじを固定する連結器が斜めになっていまして、ヘッドが上がっていく途中で負荷がかかり上にいかなくなってました。
ヒートベッドに押し付ける等に印刷していて、上5o程花が咲くように開いてました・・・
連結器を再調整。
今度は印刷前にLCDにてPrepare→Moveaxis→Move1mm→MoveZでZ軸を上下させ、問題なく動くか確認。
問題なさそうなので、再度印刷・・・しようと思ったんですが、テストデータじゃつまらない。
何か面白そうなデータがないか、ネットを探しまして。
Shadeのページの無料配布データからHanakoさんの寝姿をダウンロード。
Curaで変換して、
今度はうまく印刷されました。
このHanakoさんのデータ、足の角度が微妙だったので、台座とサポートを自動生成してみました。
で、印刷開始直後。
膝立ちしている足の下にサポートがありません。
45度よりきつい傾斜でないとサポートは発生しないみたい。
また、内部を埋める補強が四角です。
店長さんのところの3Dプリンターはハニカム構造だったのでちょっと意外。
これくらいになると形がはっきりしてきます。
肝心の足の部分。
この角度でサポートなし。
店長さん所の3Dプリンターはサポートの設定をするとほぼ全体にサポートを作っちゃうのでこれも意外。
ただ、Curaではサポート付きのデータを見れないので、実際に印刷してみるまでサポートの
でもって
ベッドからはスクレーパーで軽く持ち上げるとぺりぺりと外れます。
印刷が荒いので、等高線がはっきり見えます。
サポートと台座を本体からはがしていきます。
実際に剥がしてみると、割と簡単に剥げるところと硬くてなかなか剥げないところがあります。
隙間が狭ければ狭いほどがっちりついちゃってる感じ。
でもって・・・
背中の一部分が
とりあえずテスト印刷がまあまあだったので気をよくして次のデータへ。
前から作りたかったものがありまして。
サーモグラフィー
純正品は真っ黒。
これだと本体の色やデザインがまったく意味をなさないので、透明なのがほしい。
取り合えず、iPhone5S用のケースのデータを拾ってきて、フックの部分を加工。
見た感じ良さそうなので印刷!
えーと、平たいデータだったのでサポートなしで印刷したのですが、台座の設定を外し忘れちゃいまして。
台座とケースが
もう一度印刷することになるわけですが、付属のプラットホームシート、印刷物を剥ぐたびにびりびりと破れてしまいます。
そこで、こんなものを購入。
3M製3Dプリンタープラットフォームシート
表面つやつやの樹脂製シートです。PLA/ABS兼用。
・・・あとから買ったわけじゃなく、本体と一緒に買ったんですが、これだけ
せっかく買ったんだから使ってみよう。
貼り方はスマホの保護シートと一緒。空気が入らないように片側から密着させるだけ。
・・・って、サイズが小さい。
印刷するときは周りだけ付属のテープを貼ろう。
というわけでシート貼り。
透明でつやつや。ほんとに定着するのかな?
半信半疑ながら3Mを信じて印刷することにします。
ついでにデータの気になるところを修正。
こんな薄いものでも中空になっちゃうので、
で、フックの部分がなぜか厚めになっちゃうので、
でもって、再度印刷!
印刷完了。きちんと
このシートいいです。このいろいろ印刷してみましたが、接地面が小さくても割としっかり定着してくれます。
でもってスクレーパーで剥がします。
接地面が大きいので、よ〜くくっついていて剥ぎづらいこと。
失敗作と比較。
真ん中のフックの受け部分もうまくいったように見えます。
裏面
まるで市販品のようなつややかさ。
もちろん反対面や側面はサラサラなので、市販品には見えませんが。
とりあえずFLIRにはめてみます。
見た感じうまくいったように見えます。
では、
ちょっとゆるめ。
がたつくほどではないけれど、気持ち頼りない感じ。
裏面
ほのかに透ける感じがいいです。
密度を100%にしたおかげで、変な模様も出ません。
印刷の縞は出ますが、これはしょうがない。
さて、見た目うまくいったように思えたケースですが、意外なところに欠点が。
ケースが厚すぎて端子が
これではFLIRを認識できません。肝心なことに使えないので没。
結構
立ち姿のフィギュアを印刷してみることに。
データはこちら。
雪印コーヒーおれたちのゆきこたんプロジェクト1stシーズンのフィギュアデータ。
これをダウンロードして、密度を10%にしてデータ変換。
予想印刷時間13時間超!
・・・とりあえず印刷してみることに。
えー、映像が乱れてます。
寝る前に印刷を始めたのですが。
最初の方、一瞬暗くなるのはスマホが落っこちたから。
でもって、印刷があまりに長すぎて、途中でスマホのバッテリがなくなりました。
途中から明るさが変わってるのは翌日の朝からとった分。日差しの変化で明るさが変わります。
ほんとに
反対側は・・・
これ実はスマホケース印刷時の設定が悪さしてまして。
表面の厚さの設定を0.5mmにしちゃったので、フィギュア表面全体が弱々しいものに。
なんと、
そのため、足が形状を保てなくて、印刷中にもげちゃったみたい。
しかも、サポートを外そうとすると
大失敗。
気を取り直してスマホケースの改良。
個人的にはうまくいったと思います。
スマホ装着時はこんな感じ。
割と普通。
右側の出っ張りが気になる?
FLIRに設置。
コネクタもしっかり入って、動作にも問題なし。
で、右側の出っ張りの正体。
ちなみにねじは印刷してません。
ほんの少し小さめに印刷しておいて、三脚のねじを無理やり押し込んでタップ代わりにねじを立てました。
これを完成させるのに作った失敗作。
まあ、3Dデータの良いところは、一度完成してしまえば何度でも印刷できるところ・・・
何個もいらないけどorz
さて、三脚に固定できるようになったので、
ゆきこたんに
壁の厚みを1.0mmに、床の厚みを0.6mmに戻し、全体の大きさを75%に縮小。
密度を20%にして再度印刷!
今度はある程度しっかりした出来栄え。
前作と比較。
・・・見た目では大きさ以外の差は分かりませんね。
ヘッドの動きの名残か、パーツ間にクモの糸みたいなのが目立ちます。
サポートはこんな感じ。
この角度で見ると、綿菓子でつっくってあるみたい。
実際はがちがちですが。
サポートをとってみました。
結構形が見えますが、はっきり言ってこういう造形をする場合透明なフィラメントは
陰影がわかりずらいので、何が何やら。
でもってとり切れないサポートが・・・
牛乳パックの下のサポートが
無理するとパーツをくじいてしまいそう。
(実際ミルククラウンの球が2〜3個割れてしまいました。)
サポートが少ないので、こんな弊害も。
首の下の鈴。
カウベルなんですが、
細かい部分でサポートが発生しなかったっポイ。
さらに髪の毛。
髪の下側が結構はねてるんですが、見事に
縮小したのがいけなかったのかなぁ・・・
サポートと一緒になくなっちゃったもの。
尻尾の途中が切れてなくなっちゃいました。
Hanakoさんを2度印刷してみて思ったこと。
表面の厚みを上げるのと同時に密度も上げて強度を出すことと、細いパーツはサポートをとるときに手でむしらず、カッターやニッパで負荷をかけずにとるよう注意。
まあ、フィギュアを作りたくて買ったわけではなく、単純に3Dプリンターを組みたかったから買ったので、ほぼ満足です。
(負け惜しみorz)
ということで、
実際に印刷しつつモデルを修正するのは結構楽しいです。
また、自分の機械なので、何の遠慮もせずに印刷できるのも気楽です。
今度は何を作ろうかな。液晶の枠の透明版でも作ってみようかな?