空からは白いものが舞い初め、標高の高い所からは積雪の便りも聞こえてくる季節になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
私のスタッドレスは4年目で走行距離も8万キロ近いので限界はとうに過ぎていますが、
今の生活状況だと「雪が溶けるまで外出しない!」って選択肢がありなので、このまま冬
を乗り切ろうかと無謀なことを考えている今日この頃であります。
さて今月の出し物はと言うと、先日の好天に誘われて長野市大岡から生坂村へドライブし、
おいしいアレをゲットして食したのでその模様を紹介する事にしましょう。
それではシフトレバーをドライブに入れアクセルオンであります。(あっ、シートベルトは忘れずに!)
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信州を代表する粉物として「信州蕎麦」があり大半の信州人は蕎麦好きだ。
例外にもれず私も大好物であり、たまには自らの手打ちを食したりもしているが今回はその話ではない。
では何の話か?と言うと同じく信州を代表す粉物である「おやき」の話である。
当クラブのメンバーに説明は不要と思われるが一応書いておく。
「おやき」と言うのは小麦粉やそば粉で作った皮に野菜などの具を包み、焼くなどして作る信州の郷土食である。
地方によりおやきのレシピは千差万別で、鉄板や焙烙で焼いた物から蒸して作った物まで色々な種類がある。
そんな中でも私が大好きなのは「灰焼きおやき」といい、
軽く焦げ目がつく程度まで鉄板などで焼き、囲炉裏の熱い灰の中に埋めて焼き上げたものである。
大町市八坂のあすかの杜の灰焼きおやきも
お気に入りなのだが、今回私が向かったのは生坂村の勝家おやき店である。
坂城町からは四十八曲峠越えが最短ルート。坂上トンネルを抜けワインディングロードを下って行く・・・と前方の山間から
チラリと見える北アルプスが余りにも綺麗だったので進路を右に向け大岡へ寄り道する事にした。
途中にある芦の尻の道祖神に寄り道。毎年1月に家々から運んだ注連縄で作られる神面。
北アルプス連峰が一望できるアルプス展望公園。
北は白馬、南は常念までずうーっと見渡せた。
↑大きい画像はこちら
槍ヶ岳も顔を見せていた。(前にも同じようなネタがあったようなき気がするが・・・)
大岡に寄り道をしていたせいで、14時を少し回って目的の「勝家」に到着。
お店に入ると、もう後片付けが始まっていた。「まだ有りますか?」と聞いてみると、
お店の人もちょっと困惑顔で「えっ・・・あっ・・・今日は・・・・おいくつですか?」と聞いてくる。
そうこうしているうちに、後から二人連れのお客さんも入店して来て「私は5個」「私も5個・・・出来ればもう少し頂ければ・・・」
作業所内に居た関係者と思しき奥さんが見かねて「私のはいいから・・・」と譲ってくれた為、なんとか入手することが出来た。
ちなみに後から入店してきた二人連れも何とか入手できた様子である。
店の方はそんな状況なので、今度は自分も伺ってみようと言うお考えの方は早めに行くことをお勧めする。
今回、自分の分を譲ってくれた奥さんに感謝を申し上げておく。
後片付け中の囲炉裏。タタミ一畳分以上はあろうかという大きさで100個以上のおやきを一度に焼けるらしい。
これが入手してきた灰焼きおやきである。
大きさは握り拳より一回り大きいサイズで、他店の平均的なおやきの2倍以上のボリュームである。
ちなみにお値段は一個260円也。
今回の中身は味噌味のナスがこれでもかっというくらいに詰め込んである物で美味しく頂いた。
残念な事に灰焼きおやき店の新規オープンはなかなか許可が下りないらしい。
食品衛生上の理由らしいが、私が知っている限り、灰が原因でどうこうなったと言う話は聞いた事がない。
灰焼きおやきは昔からの郷土食であり、伝統文化でもある。
色々考えもあるのだろうが、関係者の方は柔軟に対応していただけないものだろうか?
とりあえず現在、頑張って美味しいおやきを提供している各店の更なる繁盛を願うのであった。
<<<<<<<<<< 今月のワンショット >>>>>>>>>>
ご覧になられた方も多いと思う。
去る12月1日の夜、天空で2番目と3番目と4番目に明るい三つの天体「月・金星・木星」が空にスマイルマークを描いた。
(ちなみに一番明るいのはもちろん太陽である)
この三つの天体が接近しするのは数年に一度見られるが、次にスマイルマークの配置になるのは1万年以上先になる。
その時にはとーぜん生きてはいないと思われるので、生を受けている間に絶好の気象条件で観測できたことに感謝なのであった。
最後に皆さん、今年も一年間ありがとうございました。また来年も宜しくであります。
それでは良いお年をお迎えください。
コメット