高瀬ダム
えー、松の内はとっくに過ぎましたがとりあえず「あけおめ。ことよろ」なのである。
新年早々いきなりではあるがwingの原稿まったく用意していなかった。(この先、思いやられるな・・・)
で、どうするか?
案1.これから新しい原稿を起こす。(気力がない・・・そんなことでは「駄目じゃニャーかっ!」)
案2.先月、臨時休刊のためお蔵入りとなっていた原稿を再利用する。(安直だ。・・・やっぱりな!)
案3.今回は穴を開けておく。(楽チンで良い・・・この軟弱者!)
どうしようか悩んでいたところ心優しい(?)一部のメンバーの方々から案2を勧められた。
自己意識が限りなく繊細である自分はすぐに人の意見に乗ってしまうのである。
そんなわけで消費期限を大幅に過ぎ、味わいの薄くなった原稿を投稿してしまうのである。
(こう断っておけば昨年、世間を騒がせた「消費期限偽装問題」には当たらないか?)
それでは、早速行ってみよう。
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以前から一度は観てみたいと考えていた日本一の堤高を誇るロックフィルダムである高瀬ダム。
念願叶い、やっとこさ観に行くことが出来たので紹介する事としよう。
高瀬ダム見学は途中からマイカー規制がかかっているため自家用車では行けない。徒歩で行くことも可能
なのだが軟弱者の私はパスする。
ではどうするのか?高瀬川テプコ館に事前予約をしておくとバスでダム&発電所見学に連れて行ってくれる
のでこれを利用する。、
おっさんが一人でダム見学を申し込むのに若干の抵抗を感じたので、姪っ子をダシに使って一緒に発電所・
ダム見学をしてきた。
高瀬川テプコ館は大町市外から西側に入った山に程近い所にある。
テプコ館の入り口では「でんこチャン」が迎えてくれる。
館内にある「ライド」
3Dでヘリコプターに乗り上空からダム見学をしたような疑似体験ができる。
この他にも立体映画が見れたり、ゲーム感覚でクイズなどを楽しめる端末があったりで、バスの発車時間ま
での待ち時間を持て余す事はない。
ロックフィルダムのえん堤。
ロックフィルダムとは水を通さないコア層の周りに岩を積み上げて強大な水圧に耐えるよう作られたダムのこ
とである。
この高瀬ダムはロックフィルダムとしては日本一の堤高を誇っている。
岩の積み方にはノウハウがあり、あえて不規則に積み上げられ、地震などで発生した応力を適度に分散さ
せるような工夫がされている。
ちなみに高瀬ダムと対を成す下部ダムの七倉ダムもロックフィルダムである。
高瀬ダムえん堤の上。
満々と水をたたえるダム湖
えん堤横の展望台から上流方面を見ると山々の間に槍ヶ岳が顔を見せていた。
(槍ヶ岳はこの展望台のあるワンポイントからのみ拝むことが出来る)
発電所へのトンネル通路。
発電所は地下(山の中をくりぬいた中)にあり、通常は無人である。
運転操作は遠隔操作と自動制御で行っている。(もしかするとその辺のところはタカさんが関わっているのだ
ろうか?)
この辺には野生の猿が多く生息しており、当日もバスの前に姿を見せてくれた。
猿が内部に入って「おいた」をしないように地下トンネルの入り口はパイプシャッターが閉められている。
でっかいクレーンと発電機本体。
クレーンはメンテナンス時に発電機の部品などを吊り上げる。手前の赤い物が発電機上部。ちなみにこの
発電所には発電機が4基設置されている。
電力の需要は時間単位で変化しており、原子力発電所などは出力電力を変更しようとしても、出力の
変更に時間がかかりすぎて時間単位の対応することが出来ない。
一方、水力発電は起動、停止が短時間で行えるため電力需要の多い時のみ運転したり、電気があまっ
ているときは短時間で停止することが可能だ。
ここでは揚水式発電というシステムを採用しており、水力発電の特性を生かし、電力が必要な時のみ運転
して安定供給に貢献するとともに、
夜間などの電力があまっている時は発電機を電動機として使用し下流の七倉ダムから上流の高瀬ダムに
水をくみ上げ、その汲み上げた水を利用して次の重負荷時に電力を供給する。
エネルギーを無駄なく使うよう工夫のこらされた画期的な発電システムである。
水車の中身「ランナ」の実物大のイラスト・・・で、でっかい。
揚水時はポンプとして下流のダムから上流のダムへ水を汲み上げ、発電時は発電機を廻すための水車と
して働く。
発電所内は見学コースができており、皆でぞろぞろと歩きながら様々な機器を見学していく。
この後、発電所を後にテプコ館まで戻って見学は終了となった。
実のところ数年前に、やっぱり姪っ子をダシに使って梓川テプコ館へ行き、奈川渡ダムを見学した事があった。
今回の高瀬ダムと2回ダム見学が続いたせいか「今度は黒四ダムでも行ってみようか?」と姪っ子を誘ったとこ
ろ「ダムはもう結構!」ときた。
次回は別の手を考えよう。
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前回より勝手に始めてしまった今月のワンショット
1月例会の翌日、眠い目をこすりながら姪っ子をスキーに連れて行った。
その際、通りがかりに姪っ子が車窓から撮った氷結の「唐沢の滝」である。
暖冬と言われているが、やっぱり山の上は寒いのである。
皆さんも風邪などひかれませんようご注意くだされ。
それでは又来月お会いしましょう。
コメット