私の上司が、「空撮用ドローン買ってきた。使えるようにしといて」と、1台のドローンを丸投げしてきまして。
そんなお高いドローンを購入する予定も使用する予定もなかった私は、特に深い考えもなく「はいはい」と良い返事だけしておいてほっぽらかしていました。
で、6月某日。
”そういえば、ドローンの重量規制が変わるのって今月でなかったっけ?なんか申請いるのかなー”
と、のんきに調べてみたら。
6月20日以降は100gを超えるドローンには登録の義務だけでなく、リモートIDなる電波を発信する装置を付けることが義務化されると。
で、その装置がなんと4万を超える価格。
6月20日の施行前に登録すればそれが免除されるとのことで、慌てて登録手続きをすることに。
”なになに、法人で登録するにはgBizIDか書類でアカウント作成…って、アカウント作るだけで時間切れだorz
・・あ、登録した機体は持ち主変更できるのか。じゃいいや、個人でアカウント作っちゃえ。
・・オンラインで作るには免許証の登録が必要・・あ、入金もカード払いか。後で会社に請求できるんかな・・
よっしゃ、登録。・・・で、いつ結果が出るの?”
たっぷり1か月ほどかかって登録が終わりまして。
その機体、そもそもが200gを超えていたものですから、テスト飛行すら出来ずにいたのですが、さっそく現場の空撮に。
感想は・・・すごいの一言。
安いおもちゃのドローンが離陸するときは”飛ぶぞ飛ぶぞ〜〜ビュン!”ってイメージで跳ね上がるように離陸するとすれば、その機体はゆっくりと羽を回転させ、ふわっと浮くように
離陸します。
安定性抜群。設定高度までぶれることなく悠々と浮き上がって、動画も静止画もキレイそのもの。
特に動画はブレが全くなく、まるでTVの空撮のようにスムーズな画像。(そもそもそのための空撮ドローンなのですが…)
で・・・感化されちゃったんですね〜
というわけで今回は。
ちなみに購入を決めたのは8月を過ぎたあたり。
このころになると、”ドローンのアップデートで標準のままリモートIDを発振可能”な機種が出てきまして、DJI MINI2もそんな機種の中の一つ。
DJIの機種の中でも画質低めの方ですが、それでも新品で買ったら本体とコントローラだけで5万じゃ買えないくらい。
ということで、久々にヤフオクで探すことに。
目標は予備バッテリー含め4万程度。
”ジャンクで3万。無理だなー。お、これよさそう・・・5万越えか。これは・・ケース付きで4万少々。
他も似たり寄ったりだし、ケース付きならまあいいか。こいつを追っかけよう。
・・・いや、5万超えたら諦めよう。入札4万5千円(ショップだったんで消費税が・・・)”
”お、落札?・・・送料別途orz”
というわけで、微妙に予算オーバーですが落札(このパターン多いなぁ)
3日ほどで荷物が届きました。
結構大きめのダン箱。
でも、持った感じは軽め。
早速開封。
しっかりしたドローンケース。
こういうケースだけで結構なお値段がします。
中身はこんな感じ。
本体・コントローラ・USB-Cケーブル・2way充電器・予備羽等の付属品。
本体にはプロペラガード、カメラガードもついています。
内容的にはコンボセット
取説などはありません。
本体はこんな感じ。
燦然と輝くMINI2のロゴ^^;
この機体、元々は総重量199gで航空法に違反せずに自由に空撮ができるのが売りだったのですが、航空法が網を広げてきたので御用になったという。
で、オークションでは落下経験不明と書かれていましたが、微妙に傷があるところを見ると1回は落下している様子。
バッテリーはここ。
後のハッチを開けるとこんな感じで入っています。
このバッテリーが大きさの割に微妙に軽い。
海外バージョンではもっと重いバッテリーを積んで、飛行時間が30分を超えるのですが、先ほどの199gに収めるために
日本版ではバッテリー容量を削ってあります。
飛行時間18分。
画像の記録にはSDカードが必要です。
とりあえず手持ちであった128GBのカード。
バッテリースロットの下にUSBポートとSDカードスロットがあるのでそこに差し込みます。
コントローラはこんな感じ。
画面がないタイプ。
スマホを有線でつないで、専用アプリから操作します。
頭の金具を引き出してスマホをセット。
コントローラの電源を入れるとアプリが立ち上がります。
有線でつなぐこと以外はトイドローンと一緒。
ドローンは羽を広げてセッティング。
ドローンの電源を入れてしばらくするとリンクします。
ちなみに、初めてドローンとスマホをリンクするときは、アプリへの機器の登録が必要です。
この際、すでに別ユーザーが登録されている機体の場合、そちらの登録を解除してもらわないと新たな登録ができません。
中古で購入するときはまず確認。
で、リンクしたら"GO FLY"を押すと画面が切り替わります。
Droneのカメラ映像。
各種設定はこの画面の右上の”…”をタップします。
(初めてアプリを起動したときはまず設定画面が出ます)
最大高度は、日本の場合申請しなければ地上より150mまでに限定されますので、誤差を考え、140m以下にしておくのが無難。
距離はその飛行をする場合の状況によってまちまちですが、こちらも申請をしなければ目視できる範囲に限定されますので、せいぜい100mくらいというところでしょうか。
注意したいのは自動RH高度。
これはホームに戻るボタンでドローンを戻す場合、ここで設定した高さまで高度を上げてから定位置に戻ってきて着陸します。
なので、水平移動中に障害物に当たらないよう、周囲の建物より高く設定しておく必要があります。
で、お高い機器だとこういう設定も。
スティックモードの切り替え。
私の場合、ラジコンヘリで練習していたので、MODE1で慣れています。
トイドローンの場合はほぼMODE2固定。アプリ上の操作ではMODE1に対応している場合もあるのですが、この機種の場合、
ここで設定したモードでプロポの操作ができます。
そして、日本での飛行には絶対に必要な設定。
ドローンを登録して、送られてきたアドレスを入力することで、機体にリモートIDが書き込まれます。
同じく登録記号を本体に表記することで屋外の飛行が可能になります。
これをするまでは飛行は屋内に限定されます。
さて、これで晴れて屋外飛行!・・・と行きたいところなのですが、飛ばすのも条件が。
ドローンの飛行ルール
飛行禁止区域はともかく、”人や車から30mの離隔を取る”というのが・・・
飛んでしまえばあとは高度を上げれば済むのですが、そもそも周囲30mに人がいない場所ってどこ?
近くの公園・・とも思ったのですが、私の住んでいるところは公園でのドローン飛行は禁止されてます。
私有地で飛ばす限りはその縛りはないのですが、自宅の庭は猫の額位の狭さ。
仕方がないので、会社の作業場で初飛行〜
当日は台風明けである程度の風があり、機体は結構ふらついていたのですが、取れた動画は安定そのもの。
3軸ジンバルって偉大だ!
画像も会社の空撮ドローンほどの解像度はないのですが、個人的には十分奇麗。
あとは・・・もっと自由に飛ばせればなぁ・・・
本当は最後に空撮動画を載せようと思っていたんですが。
何せ飛ばす場所が見つからず、低空飛行の練習動画ばかり増えていきまして。
しかもジンバルが優秀なので、手持ちカメラで撮った動画と変わらず。
・・・で、載せるの諦めましたorz
自由に飛ばせる場所がほしいっ!