ドコでもeyeSecuritySC-03ST不具合修正


会社で使用している防犯カメラ、日本アンテナ製”ドコでもeyeSecuritySC-03ST"

SC-03ST

このモニター兼本体部分がずっと不調。

症状は、電源入る→バッテリーエラー→システム落ちる→電源入る の繰り返し。
この機械、バッテリーを内蔵していて、クレードルから外してどこでも監視できるのが売りなんですが、クレードルから外すと、2分程度でバッテリー切れ。
で、クレードルに刺すと、5分ほどで充電完了→上記の不具合ループ突入となります。
なので、原因はほぼ間違いなくバッテリーの老朽化。

何か対処法はないかと取説を見てみたら、”バッテリーがヘタっても電源さしときゃ使えるよ”の一文が。
ならばと、クレードルから外して電源ケーブルを本体に直接刺してみたけど変化なし。

・・・取説の嘘つき・・・

では、カメラはそのままに本体を変えられるか調べたところ。

本体→生産終了
後継機種→なし

だそうでorz

ここで本来なら、防犯カメラ一式交換を会社に提案して、予算取って・・みたいな動きになるとおもんですが、私の立場が外注社員なので、そんな発言権はありません。
しかも、この不具合、社員さんのほとんどの人が知っていて、エラー音がうるさいから音を消しておくという、え?それまずくない?という対応をしてしまうほど詳しい人がいないという・・・

そこで今回は

会社に内緒で防犯カメラの不具合を修正するぞ!



とりあえず、今回は”エラーが出なくなる(防犯カメラとして機能する)”ことを目標とします。
なおかつ、”お金をかけない”でもって”復旧できる範囲で改良”することに。
(復旧できないような改造をして失敗したら・・想像することすら恐ろしい)

とりあえず頭に浮かぶ方法は、へたったバッテリーを物理的に接続解除すること。
これが簡単にできるか、試しに分解。


分解方法はいたって簡単。
本体の裏側にあるねじ4本を外して、裏蓋を開けるだけ。
ねじ2本は上部アンテナの後ろ、見えるところにあります。

裏側

あとの2本は、下のゴム足の後ろに隠されています。
ゴム足は両面テープでくっつけてあるだけなので、無理やり引きはがします。

ゴム足

ねじ4本外したら、本体の枠の短編側に、爪1枚差し込める程度の隙間があるので、そこに爪を差し込み、外周1週スライドさせていくと、爪がペキペキと外れます。
(書いててビックリ、怖い表現になってしまったorz自分の爪がペキペキいっちゃわないように、マネしないでね)

爪が外れたら、液晶面を上になるように置きなおして、そっと液晶面を持ち上げます。
フィルムケーブルでつながっているので、無理やり引っ張らないように。

フィルムケーブル


持ち上げたら、液晶を少し上の方にずらすと、下側にバッテリーコネクターがあります。
(クレードル用コネクタの左側)
これを外せば、バッテリーが物理的に外れます。

バッテリーコネクター

この状態で仮組し、クレードルに刺して電源ON!

起動

おお、動いた!

画面のこの部分、本来であればバッテリーマークが出てるのですが、きれいさっぱり非表示。

バッテリーマークがない

それでも普通に動きます。

この後、しばらく様子を見ていましたが、エラーも出ず録画もできたので、完全に組み戻して作業終了。
クレードルはネットワークにつながっているので、スマホから防犯カメラにアクセスし、現状や録画データの再生 もできることを確認して一安心。



しばらく使っていたのですが、ある時不具合が。
いつの間にやら、なぜか全く無反応になってまして。
電源スイッチをOFF->ONで復活はしたのですが。
よくよく調べてみたところ、スイッチがONのまま電源が切れると、電源が復旧しても起動してくれないことがわかりまして。
クレードルに電源をつないでおくと、何かの拍子で動いたときに瞬停がおこってそれっきりになってしまうみたい。
電源ケーブルを本体に直接つないで問題を回避するとともに、時々動作確認することに。
多少手間ですが、全く動かないよりは役に立つ!

ということで、完全解決とはなりませんが・・・
同型機種をお持ちで同様のお悩みをお持ちの方。一度お試しあれ〜〜
(壊しても責任は持ちません。自己責任でどうぞ)


可搬型モニタを使うタイプの監視装置って、多かれ少なかれバッテリーの問題は出てくると思います。
単なるモニタで交換可能であればともかく、監視カメラごと一式交換しなければならないのはいかがなものかと。
しかも、設置してまだ数年しかたってないのに・・・・
せめて、カメラはそのまま使える代替え機種を作ってくださいな>日本アンテナ様
皆さんが選定するときは、せめてバッテリー交換可のタイプを選びましょうね〜〜
(しかし、会社に秘密ってのは気を使います。休日出社時にたまたま思いついてやっただけですが。)


最後にいつものお約束。
機械の分解及び改造には、感電・バッテリー火災。その他もろもろの危険が伴います。
また、本体のねじを外すだけで保証を受けられなくなる可能性があります。
私及びHP関係者は、この記事によって起こったいかなる事象にも責任を負いません。
あくまで自己責任でどうぞ。


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