HP EliteBook2740P SSD交換


私が使っているノートPC

HP EliteBook2740P

HP EliteBook2740P
前回、いきなりキーボードが壊れるというハプニングに見舞われながらも部品調達の容易さから事なきを得まして。

で、このマシンの記憶媒体が標準のSSD160GB。
緊急イメージなどがあるため、実用量は130GB弱。
最近では容量をほぼ使い尽くし、新しいソフトを入れるたびにいらないデータを退避しなければならない状況になってまして。
換装するとしたらいくらくらいかかるかなーとAmazonで探してみると、SSDの価格がちょっと前よりさらに安くなっている。
いい機会だから、ちょっと大きいSSDに換装することにしました。

というわけで今回は。

HP Elitebook2740PのSSDを換装してみた!


システムファイルの関係だけを考えれば、容量的には200GBもあれば十分なんですが、余裕を見て512GBのSSDを購入。

シリコンパワー SSD 512GB 3D TLC NAND採用 SATA3 6Gb/s 2.5インチ 7mm 3年保証 A55シリーズ SP512GBSS3A55S25
シリコンパワーSP512GBSS3A55S25というやつ。2.5インチSATA3でお値段7000円以下!
これくらいの値段であれば、気軽に買えます。
(ただ、この買い物は失敗。思い込みって怖い・・・)
で、届いたのは。

シリコンパワー2.5HDD512GB

なんとビックリブリスターパック。
さすがにあの値段ならしょうがないかと妙に納得しつつ、換装準備に取り掛かります。
システムドライブの交換に、特別なソフトは不要です。
OS標準のバックアップと復元を使います。
コントロールパネルから”バックアップと復元(Windows7)”をクリック。

バックアップと復元

開いたウインドウの左上、”システムイメージ作成”をクリック。

システムイメージの作成

バックアップをどこに保存するか聞いてきます。
私の場合は外付けUSBHDDを選択しました。なければDVDドライブに分割バックアップでもできます。

バックアップの場所

でもって次へを押すとバックアップドライブの選択画面になるのですが、リカバリーエリアが表示されてなかったので、ディスクの管理で設定。

パテーションの確認

ディスク0がお目当てのドライブ。
パテーションのうち、”SYSTEM”は表示されていましたので、”HP_RECOVERY”と”HP_TOOLS”にドライブレターを割り振ります。
そうすると、次のバックアップに含めるドライブに表示されるんですが。

バックアップするドライブ

なぜか、”HP_TOOLS”が表示されない。
仕方がないので、このドライブのみ手動でバックアップを取ることにして、イメージを作成します。
(Gドライブは別のUSBメモリなのでチェック入れていません)
次へを押すと最終確認。

バックアップの確認

選択したドライブ、バックアップの場所に間違いなければバックアップの開始を押します。

保存中

私の場合、あまり早くないUSBHDDを使ったせいか、このバックアップに2時間少々かかりました。
時間に余裕があるときにやった方が良いかも。

バックアップが終わると、修復ディスクを作るか聞いてきます。

システム修復ディスクの作成

修復ディスク自体は何度か作っていますが、作ったマシンやOSバージョンが違うと復元できない場合があるので、ここで作っておきます。

作成中
完了

ここまででシステムイメージのバックアップは終了。

バックアップ終了

この後、HP_TOOLSの中身を別のドライブにコピーしておきます。
(復元した後、外したドライブをケースに入れてUSBでつないでコピー・・はできません。注意。)

最後に標準のSSDのベンチマークを取ってみました。

標準SSDベンチマーク

HDDに比べれば十分早い。SSDとしては、一昔前の標準クラス?



バックアップが終わったら、いよいよドライブの換装です。
と言っても、このマシンの場合、換装自体は至極簡単。
まず本体を裏返してバッテリーを外します。

バッテリーを外す

あとは裏蓋のねじ3本を外して蓋を開ければ内部にアクセスできます。

標準SSD

純正SSDはINTEL製。固定金物を外します。

金物外す

そうすると、コネクターが見えるようになるんですが、ここで違和感。
あれ?このコネクタ、SATAじゃない?
よく見ると、ドライブのサイズも違う???
購入したSSDと比較してみると・・・

比較

ありゃ、サイズもコネクタも全然違う!
・・・よくよく調べてみたら、なんとMicroSATAという規格の1.8インチドライブ。
で、MicroSATAのドライブはいくらかなぁと調べてみたら、256GBで25000円越え!
高い!気軽に買えない!・・・orz

で、このMicroSATAのSSDを検索すると引っかかってくるのが、MicroSATA−mSATA変換アダプター。
ということは、mSATAのSSDは安い?
調べてみたら、mSATA 512GB SSDが8000円をちょい切るお値段。
変換アダプタと合わせても10000円を切る価格。
ということで追加購入

追加購入

SSDはサンイースト製SE800というやつ
SUNEAST ( サンイースト ) 512GB 内蔵SSD SE800 mSATA SSD SATA 6Gb/s 3D TLC SE800-m512GB

変換アダプタは、一番安かったものをチョイス
mSATA(Mini SATA)→1.8インチmicro SATA変換アダプターKINGSPECJP

ついでに、外したMicroSATAをSATAに変換するコネクタと、玄人志向のUSB3.0HDDケースも購入。

そろったところで換装再開。
SSDは金物を外してドライバーなどで上にこじれば外れます。

SSD外す

このSSD、スペースかつかつのサイズでできているようで、防振用ゴムがきつくて外れにくいです。
防振用ゴムを切らないように引っ張り出します。

INTEL製MicroSATA SSD

外したSSDのコネクタ部には、このマシン用の変換コネクタが付いているので外します。

変換コネクタ外す

防振ゴムは絶縁も兼ねているようなので、これも外して再利用します。

防振ケース外す

次は新しいSSDのセット。
mSATASSDと変換アダプタ

mSATA+変換アダプタ

アダプタにSSDを差し込み、付属のビスで固定します。

合体

これに、防振ゴムをはめようと思ったのですが・・・

小さすぎ

今度は小さすぎてがばがば。
仕方がないので、まず防振ゴムだけ本体にセットして。

防振ケースはめる

SSDをコネクタに差し込みます。

SSDはめる

金物で固定すれば外れなくなるので・・・

金物で固定

表面の部品が金物と接触してショートしないように紙をはさんで絶縁

絶縁用として紙をはさむ

裏蓋を閉じて換装完了。

装着完了

で、修復ディスクで起動するのですが、不要なミスを避けるため、バックアップHDD以外のUSBメモリはすべて外しておきます。
電源を入れて起動!

修復ディスクで起動

修復ディスクで起動すると、まずキーボードレイアウトを聞いてきます。

キーボードレイアウト

この時点でマウスが使えないことに気がつきます。
・・・いや、私の場合BTマウスを使っていたため、OSが立ち上がる以前はマウスが接続できない。
タッチパットは邪魔なのでBIOSで殺してあるし、タッチパネルはOSが立ち上がらないと使えない。
どうしようかなーと思ったけど、キーボードのTABキーとカーソルキーで問題なく設定できました。
キーボードはMicrosoftIMEを選択。

オプションの選択では、トラブルシューティングを選択。

トラブルシューティング

詳細オプションでは、イメージでシステムを回復を選択。

イメージでシステムを回復

そうすると、バックアップイメージの選択ウインドウが出てきます。

バックアップの選択

余計なドライブがなければ、自動的に最新のシステムイメージが選択されているはず。
日付と時刻で間違いないことを確認して次へ。

復元方法の選択

復元方法の選択画面。
これも自動的に設定されます。
ざっと確認して、次へ。

設定の確認

確認画面。完了を押すと・・・

最終確認

最終確認のダイアログ。
ここではいを押したら復元が始まります。

復元中

復元にかかった時間はほぼバックアップを取った時間と同じくらい。
のんびり待っていると、復元が終わります。

再起動

再起動を促すダイアログ。修復ディスクを取り出して、再起動。
ドキドキの一瞬・・・

起動した〜〜

無事起動!



この時点では、元のSSDのパテーションテーブルに基づいているので、サイズも元のまま。
ディスクの管理で確認してみると・・・

パテーションテーブル

Cドライブのサイズは元のまま。
すぐ後ろに別のパテーションがあるので、OS標準のツールではドライブの拡張ができません。
(リカバリーが不要であれば、後ろのパテーションを消してしまうことで、ディスクの管理でパテーションの拡張ができます)
というわけで、無料のパテーション管理ツールを使います。

パテーションマスター

EaseUS PatationMaster Partition Master。個人で家庭での使用であれば無料で使えるツールです。
(誤字指摘ありがとうございます・スペルミス恥ずかしぃ^^;>EaseUS様)
起動するとこんな感じ。

パテーションテーブル

下の方に表示されているバー状のパテーションテーブルをマウスでいじります。
拡張したいのはCドライブなので、すぐ後ろ2つのパテーションが邪魔。
こいつらを、ドラッグして後ろの方に移動します。
まずはHP_TOOLSを後ろに移動。

[HP_TOOLS]を後ろに

続いて、HP_RECOVERYを後ろに。

[HP_RECOVERY]を後ろに

この時点では、実際にSSDに変更操作をしていませんので、間違えても問題なし。
違うパテーションをいじってしまったら、左上の”前回の設定を取り消す”ボタンを押せば元に戻ります。

これで、Cドライブの後ろに未割り当ての領域が来たので、Cドライブのお尻をつまんで、必要な容量分後ろに引っ張れば容量が増えます。

[C]を拡張

私の場合は、とりあえずCドライブに250GBほど割り当て、あとは未割り当てのままにしてあります。
操作が完了したら、左上のチェックアイコン、”保留中の変更をすべて適用”をクリック。

チェックで実行

すると、最終確認ダイアログが出ます。はいを押せば実際にSSDが変更されます。

最終確認

変更作業中はダイアログに状況表示されます。

変更を適用

今回の変更では再起動することもなく、短い時間で終了しました。
起動パテーションの移動や縮小などをしようとすると、再起動の指示が出る場合があります。
その時は指示通り操作してください。

無事変更が終わると、終了のダイアログが出ます。

完了

OKを押せば作業終了。
一応、ディスクの管理で確認しておきましょう。

パテーションテーブル確認

でもって、新しいSSDのベンチマーク!

新SSDベンチマーク

READはほとんど変わりなし。I/Fの性能で頭打ち状態。
でも、WRITEが倍以上早くなりました。さすが新しいSSD!



換装してから記事を書いている現在で1週間ほどたっていますが、とりあえず問題なし。
1か月くらい様子を見て、問題なければ外したSSDを別のマシンに換装する予定。

私はこのマシンをデスクトップ代わりに使っているため、めったに持ち歩きませんが、この記事を見てマネしてみたい方は、mSATA SSDの固定方法を再検討したほうがよいでしょう。
端の方に隙間があるため、振動でぽろっと外れちゃうかも。

ちなみに、外したSSDをそのまま外付けUSBケーブルでつなぐと・・・

署名の競合

復元した新しいSSDと署名が競合してしまうため、オフラインになってしまいます。
署名を変更するには、SSDをフォーマットしなければなりません。
バックアップを取り忘れたデータがあると吸い出すのに手間がかかるのでご注意を。


いつものお約束。
この記事はPCを分解修理することを推奨していません。
この記事を参考にPCを分解して、PCが壊れたり事故が起きたりしても、筆者及びこのサイトの関係者は一切の責任を拒否します。
試したい方は自己責任でどうぞ〜〜


このページはWingWebに掲載されています。
WingWebが開いていない方はこちら。 WingWebを開く
著者のBlog