HP EliteBook2740P。
数年前に中古で購入。i7 M620というCPUを積んだ、当時としてはハイスペック機。
Windows7モデルをWindowws10にアップグレードして、いまだ現役で頑張ってもらっています。
ある日、EXCELで書類をいじっていたら。
「・・・あれ?左右キーが効かない?」
突然、左右キーが全く動かなくなってしまいまして。
よくよく確認してみたら、Deleteキーもきかなくなってました。
いつの間にか壊れていたことは何度かあったものの、壊れる瞬間を経験したのは初めてorz
左右キーだけ使えないなら我慢しちゃおうかと思ったのですが、Deleteキーが使えないのは地味にきつい。
仕方がないので交換用キーボードを探したところ、楽天で1800円+送料という、純正にしては格安キーボードを発見。
というわけで今回は。
キーボード交換は他機種で何度か経験があり、HPあたりだとマニュアルに交換方法が乗ってたりすることが多いので高をくくっていたのですが。
キーボードが届いてからHPのサイトを確認してみると、メモリやHDDの交換方法は載っているものの、キーボードの交換手順が載っていない。
別のページから探してみたら、リンク先は英語のページのみ。挿絵なしorz
仕方がないのでググる。
分解サイトはいくつか見つかったけど、そのほとんどがHDDやメモリの換装サイト。
キーボード”も”ばらしているサイトが1件見つかったのですが、あくまで分解のついでみたいな書き方で、あまり詳しく書いてない。
まあ、1件でも見つかったので、そこを参考に分解開始。
まず最初にバッテリーを外します。
で、違和感。
・・・裏蓋が浮いてる?
たぶんメモリを増設したときに閉め損ねたのだろうと想定。
・・・蓋が曲がってたりしませんように・・・
この裏蓋の中にもネジがあるので、蓋を外します。
蓋は曲がっていませんでした。
爪をはめ損ねただけみたい。
組み立てるときは注意しよう・・・
でもって、先のサイトで外すネジの位置を確認。
上の写真のしるしのあるネジを外します。(注意:これ、間違ってます。参考にしないでね)
まずは右側の3か所。
うち2か所は蓋が付いてるので外します。
私、てっきり薄いプラ版が貼り付けてあるんだと思って、カッターの刃先でこじったのですが・・・
なんと、結構厚めのゴム栓になってました。
1個傷つけちゃいました・・・orz
ゴム栓が外れたら、ネジを外すのですが・・・
トルクスネジT-8が使ってあります。
トルクスネジ用ドライバーは、往年の・・・
PowerBookOpenerを持ってたりします。
ドライバービット交換式で、PowerBookを分解するのに重宝していたやつ。
これでネジを外そうとしたら・・・
ビットが短すぎてビス頭に届かなかったりorz
さて困った、なんかないかなーと工具をあさって・・・
仕事で使っているインパクトドライバー用のトルクスビットセットを引っ張り出してきました。
これなら、長めのビットなので楽々外せます。持っててよかった。
ビスを外したらひっくり返してキーボードを持ち上げます。
私の場合はキーボードカバーを貼り付けていたので。
カバーをめくり上げます。
で、キーボードは左右と上が小さい爪に引っかかっていて、下が差し込みになっています。
なので、まずは爪を外します。
爪は表面から見てすぐわかるようになっています。
薄いドライバーかなにかでちょっとこじればすぐ外れそう。
私の場合は手近にあったカッターナイフで・・・
軽くこじって外しました。
(マネしないように。けがしても責任は負いませんよ)
さて、カッターでぺちぺちと爪を外したのですが、なぜかキーボードが外れてこない。
引っ張った感触だと、まだどこかが止まっている感じ。
無理やり引っ張ると壊れちゃいそうだったので、とりあえず新しいキーボードを開封。
見た目は確かに新品。触った感じも本物っぽい。
よくこんな値段で売ってたなーと感心してみたり。
で、裏返して違和感。
ビスを止めるところが6か所あります。
外したビスは5本だったはず。
もう一本は・・・
無線LANのアンテナ線の下に隠れてました。
なんだー参考にしてたサイトの記載ミスかーと、再度チェックしてみたらしっかり書いてありました。
色弱な私の見落としだったりorz
まあ、壊す前に発見できたので良しとしよう。
さっそくネジ外し。
ということで、ネジは全部で6か所。
位置確認はこちらの写真でどうぞ。
6本のねじを外して、爪を外し、キーボードを軽くもち上げながら上の方に引っ張るとフックが外れます。
下の方にフィルムケーブルがあるので、隙間からのぞいて確認。
右側のがポイントスティック用のケーブル、左側のがキーボード用ケーブルです。
両方ともZIFコネクターでつながっています。
まずは右側のケーブルを外します。
コネクターの爪を縦に持ち上げるとケーブルが外れます。
ケーブルが外れたら、キーボードを左側にやさしくおこします。
この状態で、キーボード用のZIFコネクタも爪を起こしてケーブルを外します。
キーボードを外すと左上にCPUファン。
埃だらけ・・・
外したキーボードの裏にも埃の跡が。
せっかくなのでクリーニング。
ファン周りだけでなく、隙間という隙間をエアダスターでブシューッ。
奇麗にしたら、ソケット周りを再確認。
爪が外れてないか、ちゃんと起きているか確認したら、外した時と逆順で繋いでいきます。
ケーブルを奥まで差し込んで、爪を倒すだけ。
昔のコネクタと違って、非常に簡単にはめられます。
はめるのが簡単な分、簡単に斜め差しになったりもするので、完全に組みつけちゃう前に動作確認。
(これも真似しないでね。ショートしたり感電したりする危険がありますよ)
確認出来たら元通り組み立てて作業終了。
実時間30分程度、写真を撮りながらでも1時間かからずに完了しました。
キーボードを入れ替えただけなので、操作系が変わったり動作が機敏になったりするわけではないんですが。
壊れて初めて分かるDeleteキーのありがたみ^^;
しかし、HPにしろRenovoにしろ、世界企業のPCは部品調達も簡単。
発売後10年近くたっているようなノートPCのキーボードも、(値段を気にしなければ)ごろごろしてます。
でもって、こんな古いPCでも十分現役で使えるところがハイスペック機のいいところ。
まだまだ現役!
いつものお約束。
この記事はPCを分解修理することを推奨していません。
この記事を参考にPCを分解して、PCが壊れたり事故が起きたりしても、筆者及びこのサイトの関係者は一切の責任を拒否します。
試したい方は自己責任でどうぞ〜〜