前回の記事ではステップ12まで組み立てました。
組み立て途中の記事を分けるのに一瞬躊躇したのですが、あまりに
(分割して記事を水増ししたわけじゃないですよ。ほんとに長くなっちゃったんだってばさ)
というわけで組み立て編の続き。
ステップ13及び14。穴あき鉄板にベルトクリップとリミットスイッチを組みつけ
リミットスイッチはベルトクリップの平らな面に。
ベルトクリップの向きはこんな感じ。鉄板の穴がいっぱい空いている側がリミットスイッチ側、折れ曲がっていない方の面に取り付けます。
取り付けたらダブルナットでロック。
説明書にも書いてあるっていうことは、稼働時にとれちゃう可能性が高いんだろうなぁ・・・
閉めたらステップ15。鉄板をベッドに固定。
向きは間違えないでしょう。ベルトクリップが下向き、穴がいっぱいある方がベアリング2個ついている側。
とりあえずボルトを全部はめてから、締めこんでいきます。
手で軽く動くことを確認しながら閉めます。
閉め終わってからも動きが軽いことを確認しましょう。
ステップ16。ベルトの切断。
マニュアルでは動画を見るようリンクが張ってありますが、この動画もわかりにくい。
ちなみに私はここではベルトを切りませんでした。
ステップ17。ベルトの取り付け。
まず本体を寝かします。
すでに結構な重さがあるので間違って倒してしまわないように。
ベアリングのある側にベルトを通します。
下から差し込んで上から引っ張ります。
引っ張った先をクリップにはめ込み。
クリップは溝になっていて、軽く差し込むだけで引っ掛かります。
抜けない程度押し込んでおいて、インシュロックで縛ります。
縛ったら反対側。
ベルトプーリーに引っ掛けます。
で、引っ掛けた先をベルトクリップに引っ掛けます。
この時、たるみなく引っ張るにはベルトが長い方がやりやすいと思います。
と言っても、それほどむきになって引っ張る必要はなし。
ベルトがギアにかかって、たるみのない程度で十分です。
問題なければここで余分なベルトを切断。
でもってインシュロックで固定。
リング状に止めて
ベルトを挟んでひぱって閉めます。
余った部分をニッパでチョン。
ベルトをクリップの奥までしっかりと押し込みます。
これでY軸可動部完成。
次はステップ18なんだけど、残ったリミットスイッチが・・・
3つくっついてます。
一瞬違う部品かと思った。
線を切らないように引っ張って剥がします。
剥ぎ取ったらステップ18。
Z軸のリミットスイッチ。
まずは部品にスイッチを取りつけ。
でもって本体に固定。
正面から見て左側、モーターの後ろの縦長のスリットのところです。
このスイッチでヘッドの高さを決めるので、下すぎると稼働時にヘッドが壊れちゃいます。
とりあえず高いところに仮固定。
次はステップ19。連結器の固定
穴の大きさが違うので、小さい穴をした向き。
アクリルからの離れは6角回しで調整。
左右両方組みつけます。
組んだらステップ20。
Z軸の軸受け版。
同じ部品をひっくり返して左右で使います。
まず仮組して
よければナットを入れてボルトで固定。
組んだら今度はX軸の組み立て。
ステップ21。
X軸の羽根つきパーツに黄銅ナットをはめ込みます。
真ん中の出っ張りの長い方をした側にしてパーツにはめます。
裏側からボルトで固定。
ボルトが結構はみ出ますが正常。
閉めたらステップ22。リミットスイッチ取り付け。
羽根の先端部分にスイッチを固定します。
ステップ23。反対側の組みつけ。羽根のないパーツです。
組み方は一緒。
でもって、説明書にはM3のナットも使うように書いてありますが。
ナットが黄銅ナットの出っ張りと干渉して締まりません。
無理やり締めようとしたら抜けなくなってにっちもさっちも。
仕方がないのでこのまま進めることに。
ステップ24は組み込み済み。
ステップ25。力仕事です。
まず、2番目に長い丸棒2本を羽根のある側の部品に置くまで差し込むのですが・・・
目いっぱい差し込んだはずなのに、なぜか左右の長さが違います。
でも、いくら力を入れてもこれ以上入らない。
一回抜いてやり直そうと思ったんですが、今度は抜けない。
で、動かないなら影響なしと割り切って次へ。
ステップ26。
リニアベアリングを上に2個下に1個通します。
で、羽根のない側の部品を丸棒の反対側に差し込みます。
非常に硬い!
床に置いて上から力をかけて押し込みました。
羽根のない側は貫通穴になっているので、入れすぎると後が大変です。
ステップ20でつけた軸受けの穴と合うように調整しておきます。
ステップ27。
X軸とZ軸の結合。
残った丸棒2本。
軸受けのモーターのない側の穴から丸棒を入れ、X軸の部品を通して下の穴に入れます。
部品のピッチがあっていれば無理なく入るはず。
入らなければ一度外して、X軸部品のピッチを調整しましょう。
はまったらステップ28。
余った全ねじのうち長いの2本。
軸受けの穴から入れて黄銅ナットに当てて手を離すと自重でするすると入っていきます。
で、連結器の穴にすとんと入るのでステップ29。
連結器のイモネジで全ねじを固定。
固定したら、連結器を手で回してみて、モーターと全ねじが一緒に動いているか、ゆるみやがたつきがないか確認し、もう一度しっかり締め付けます。
次はヘッド部分の組み込み。
ステップ30。ヘッドの受金物。
組み込み済み。
ステップ31。本体に組みつけ。
ボルト12本。ここでもまずボルトを通すだけ通しておいて、後で締め付けます。
ステップ32。モーターの取り付け。
コネクタを下向きにしてX軸の左側に固定。
ステップ33。ベルトプーリー。
2oの隙間を開けて固定。
固定したら横からのぞいて、ギアと穴がそろっているか確認します。
この穴にベルトが通ります。
ステップ34。ベルト。
Z軸のベルトとほぼ一緒です。
まずギアの下の穴からベルトを通し
ベルトクリップに仮固定
反対側をギアの上穴から通して
反対側のベアリングを通して
たるみをとってベルトクリップに仮固定
インシュロックで縛っておしまい。
ステップ35。ヒートベッド。
表から見るとただのアルミ板。
裏側にヒーターが張り付けてあります。
ステップ36。ヒートベッドの固定。
頭の平らなボルトをヒートベッドに通し、ばねをはめてベッドの金具にさし、下から蝶ねじで固定。
この蝶ねじの締め具合でヒートベッドの高さ及び傾きが調整できます。
次はヘッドの心臓、押出成形機。
部品一式、まとめて別梱包になっています。
開封してステップ37。ホットエンドの受金物。
ヘッドの受金物の端っこに固定。
ステップ38。モーター回り。
これがフィラメントの送り出しモーターになります。
送り出し部品を組みつけ。
ちなみにこれも、プーリーを先に固定しておかないと組めません。
イモネジが部品にもぐっちゃう・・・
ステップ39。フィラメント固定部品。
取説にはフラッドヘッドボルトと書いてありますが、普通の6角ボルトです。
ちゃんと頭が出ないように座繰りが入っているので問題なし。
閉めすぎると動かなくなっちゃうので注意。
手で動くか確認。
ステップ40。押さえばね。
写真の位置にはめ込みます。
このばねは結構固いので、力を入れないとはまりません。
飛ばしちゃわないよう注意。
ステップ41。ホットエンド。
これを固定金物の下から差し込むのですが、なぜか入らない。
金物を外してみてみると・・・
イモネジの内側にバリが。
付属のマイナスドライバーでバリを削り取って何とか入るように。
入ったら固定。ホットエンドの上面が金物からはみ出さない程度にはめ込みます。
イモネジでがっちり固定。
ステップ42。ファン。
ファンガードとヒートシンクで挟みます。
ねじは下2本。
ファンとヒートシンクの向きに注意
ちなみにワッシャはありませんでしたのでつけてません。
で、ヘッド受けに押出モーターを乗せて
ファンを付けてボルトで固定。
この時、仮組状態で一度フィラメントを通し、すんなりしたまで入ることを確認してから閉めましょう。
私、何の気なしに閉めたらフィラメントが入っていかなくて閉めなおしました。
ほぼホットエンドの先端近くまで入ります。フィラメントを入れたまま固定してもいいかも。
ステップ43。タービンファン。
このファンでフィラメントを冷やすことで印刷スピードが上がります。PLA専用ですが。
ボルト2本で組みつけ。
ここまでで動作部分はほぼ組み終わり。
ステップ44。制御基板。
本体左側の衝立の穴に固定。
USB端子が後ろ向きです。
ステップ45。電源ユニット。
電圧設定。日本は100Vなので、110V側に切り替えておきます。
ステップ46。電源ユニットの組み込み。
本体右側の衝立の穴に固定します。
ちなみに、説明書ではM3-10のボルトで固定と書いてありますが、ユニット側のねじ穴がM4だったのでM4-10で固定。
これもねじが多めに入っているので問題ありません。
(ユニットにはM3のねじ穴も開いてますが、衝立に対応する穴がありません。私はここでしばらく悩んでしまいました)
端子は下向きで固定。
ステップ47。LCD。
本体上部の穴に固定。
ロータリースイッチの穴があるので向きを間違えることはないと思います。
ステップ48。フィラメントホルダー。
本体上部の穴に固定します。
まずナットを入れて
ボルトで固定するのですが、説明書ではM3-20を使うように書かれていますがボルトが長すぎて締まり切りません。
片方M3-20で引っ掛けておいて、もう片方をM3-16で固定、20を抜いて16に入れ替えで組めます。
(M3-16だとぎりぎりの長さなので、いきなり16で締めようとするとナットにかかりません。‥いや、私が不器用だからかからなかっただけかも)
2本組めば足が完了。
余っている全ねじ1本にナットを4個通して足に引っ掛けます。
ナットは足の内側でロックしておけば取り付けしやすいです。
ステップ49〜52が配線なんですが。
説明書では大雑把なうえステップ50が
で、ベルトの固定ビデオがあるくらいだから配線のビデオはないかなーと探してみたら。
なんと、日本語版の配線説明ビデオを発見
ビデオを見ながら配線していきます。
・・・というか、配線に夢中になりすぎて途中の
写真あるだけ説明。あとはビデオを参照してくださいませ。
まずZ軸のモーター。本体を寝かせて裏から。
コネクターを下から(=後ろ側から)差し込みます。
このZ軸のコネクターのみ、1本のケーブルに3個コネクターが付いているものを使います。
制御基板に真ん中のコネクター、両方のモーターに両脇のコネクターです。
続いて電源ユニット。
このねじは付属のドライバーではサイズが合いません。
後でしっかり閉めるためにも、ちゃんとしたドライバーを用意しましょう。
私は手持ちの充電ドライバーで閉めました。
+とーが3か所づつ。基本どこにさしても大丈夫です。
ショートと逆接だけ無いように。
電源プラグは白と黒。ビデオの説明では青と赤になっていました。
交流なのでむきはありません。
好きな方に好きな線を取り付けてください。
こちらもショートだけには気を付けて。
Y軸リミットスイッチ。
本体の下を通すと動いたときに線が切れちゃうので、本体とベッドの間を通します。
制御基板回り。
コネクタの位置は変わりありませんが、上部の端子がビデオと違います。
ビデオに写っている基盤と実際の基盤では+と‐の位置が違うので注意。+は+に、−は−に接続します。
でもって
もう<ぐちゃぐちゃ。どうやってまとめようか。
通電する前に
3軸の動きに問題ないか動かしていたら
まず本体パネルとベッドの蝶ねじの
羽根だけなので、縦向きの状態ではあたりません。
さらにもう1か所。
ベッドの後ろパネルの角に蝶ねじの
こちらはさすがに問題なので、
これで、
とりあえず電源を入れて、AUTOHOMEでホーム位置に移動するか確認。
ちなみにここでZ軸の高さ調整。
ヒートベッドの蝶ねじを緩めたら、リミットスイッチを移動して、ヒートベッドをちょっとだけ(1o程度)押すくらいに調整します。
スイッチはちょっと動かして調整、ちょっと動かして・・を繰り返します。
ねじを緩めて締めただけでも1oくらい変わっちゃう時がありますので。
そのあと、ヒートベッドの蝶ねじを締めこんで、ホットエンドがすれすれ触らないくらいに調整します。
電源プラグを外すとモーターが楽に手で会わるようになるので、X/Y軸を手動で動かして、4隅が均等になるようにします。
左右が合わない場合は、右側のモーターのみ手動で動かして、X軸が平行に動くようにします。
なお、このキャリブレーションの仕方は
説明書にもホームページにもやり方がありませんでした。
マネする方は
今回までで組み立ては完了。
私の場合、ここまでで3日かかってます。
と言っても、1日当たり3時間程度ですが。
休みを1日つぶす覚悟で組み立ててくださいませ。
次回いよいよ印刷をしてみます。
と言っても、モデルが作れるわけではないのでいくつかのデータを印刷してみての感想などをちらほらと。
というわけで、