廃材暖房

今年は秋を感じる日が少なく、アッという間に冬の気配が近づいてきた気がします。
急激に寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、先月は欠稿してしまったので挨拶は「2ヶ月のご無沙汰でした」となります。
(もうこのネタ知っている人は少ないんだろうな・・・)

で今月は?と言うと、半年以上前からアイディアを膨らませていた冬用アイテム!
まだまだ未完成なのですが、稼働を始めたので「そいつ」を紹介します。
では行ってみましょう。

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春前、我が家の大きくなった庭木や、畑の樹木やらの伐採・枝払いを行った。
思い切って整理したので、大量の枝や丸木が出た。
今までは畑で焼却し、木灰は畑の肥料にする循環型リサイクルをしていた。

積み上げた大量の木を見ていたら、持ち前の貧乏性がむくむくと・・・(笑)
「コイツの燃焼熱を何かに使えないかな?」
バイオマス発電?、浴室給湯?、結局、安直そうな暖房用の燃料にしようと目論んだ。

春先から妄想を膨らませていたが、冬が近くなってきたので実行に移してみた。
本格的な薪ストーブ購入は大きな費用がかかるので却下!!
そこで、家の周りに転がっている廃材を使ってロケットストーブを試作してみた。
それが「コレ」である。

ロケットストーブ

「ロケットストーブとは何ぞや?」と言う方のために・・・
ラリー・ウィニアルスキー博士が考案したと言われてるストーブで、
ヒートライザーにより、長大な煙突のチムニー効果に頼らなくても、
非常に強い通風力が得られ、燃焼効率の高く、構造が簡単なストーブだ。
ネットには先輩方が作成したロケットストーブの記事が大量にあるので、そちらをどーぞ。

諸先輩方の作成したロケットストーブを参考にしながら、私が製作したロケットストーブは、
燃焼室はU字溝とコンクリートブロックで、ヒートライザーは一斗缶を2つ繋げて組み立てた物だ。
屋根に穴を開けての煙突工事は大掛かりなのでサッシュ窓から外気へ排煙した。
材料費はU字溝、断熱材として使ったパーライト、不足していた煙突1本分で3000円程・・・
後は全て廃材利用だ!

燃焼中の状況はこんな感じ。

ロケットストーブ

ちなみに燃やしているのは建築廃材である。
ヒートライザーの効果で、U字溝で燃焼した炎と煙は凄い勢いで吸い込まれていく。
まるで下流側に強力なファンがついていて吸い込んでいるようだ。
点火時と消火時はそれなりに煙は出るが、燃焼中の排煙は無色透明で臭いもない!
しかし、ちょっと目を離すと燃料は直ぐに燃え尽きてしまい煙が発生してしまう。
今は5分間隔で燃料を供給し続けなければならない様な状況だ!

今後は、
・燃料(薪)を自動補給してくれるホッパ。
・燃焼熱でピザやパンが焼けるオーブン。
・焼き魚・焼肉・BBQができる無煙ロースター。
・籾殻を燃料にする燃焼筒。
・廃油を燃料に出来る液体燃料用燃焼皿。
・etc
など、数々のアタッチメントを制作予定。

まるで変身ロボットアニメのようにアタッチメントを交換することで、
機能が変化するロケットストーブに改造・進化させる予定!!

全てが完成する頃には暖房が要らない春になりそうだ(笑)

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ロケットストーブ、いかがだったでしょうか?
まだ、プロトタイプ(笑)ですが、これから色々と改造改善を試みようと考えています。
さぁ、冬の暇つぶしになるでしょうか?
地球温暖化が問題とされているので、化石燃料はなるべく使わないようにしようっと。

comet著

----------------- 今月のワンショット ----------------

石廊崎の夜明け

9月号「小旅行へのプロローグ」で書いたがロングドライブを計画している。
その予行練習(笑)で車中泊で静岡県へ行ってきた。
途中で1泊した伊豆半島の南端、「石廊崎」での夜明けであります。
海無県の信州人には心が洗われるような景色でありました・・・

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