『メキシコとアメリカとテキーラと』:2016年5月
メキシコの陽気な楽隊です。
先日の大幅な人事異動で、仕事において、何と椅子の向きが180度変わってしまいました。
要は営業から調達になった訳でして、今度は工場での生産に合わせてモノを買う段取りをすることになったのです。
それだけなら何てことない話なんですが。ポイントは海外調達を推進するポジション。
海外調達推進担当とか言う有り難い(笑)肩書きまでもらってしまいました。
今回のミッションは、当社のメキシコ工場で今度始まる新機種の生産に向けて、現地調達をするというもの。
いやはや。そもそも調達なんて仕事やったことないし、ましてや海外調達なんてまるで知らん(笑)
そんな訳で、勉強を兼ねて行って参りました。
出発はお馴染みのショットで。荷物はふたつだけです。
いつも通り、日暮里で京成線に乗り換えて。。。
成田空港、今回は空港第2ターミナル。
JAL(American Airlineとのコードシェア便)で出発です。
最近、国際便にあまり乗ってなかったこともあって、これがどんな機体かよくわかってないんですけど。
どなたか、解説できます??(笑)
ダラストランジットで一路メキシコ、レオン(デル・バジオ空港)へ。
到着したのは夜の10時。ここから宿までタクシーで1時間弱。
ドアtoドアでほぼほぼ24時間掛かりました。
移動だけで草臥れてしまった(笑)
ちなみにデル・バジオ空港。スーパーローカルなのか!? 空港の施設これだけ??
ひとまず。気を取り直して、宿にチェックイン。初日と言うか0日目は終わりました。
よくじつ!
朝食はいかにもメキシコっぽいホットケーキとタマゴとマメの炒めモノ。
これとコーヒーです。気分が乗ってきたぞ〜(笑)
メキシコやブラジルって豆料理が多いですよね。
そうそう。宿の中にこんな表示があったんですよ。
左から順に。騒ぐな(叫ぶな)、走るな。ここまではわかります。
一番右のは何だ?ナンパ禁止?スペイン語はよくわかりません。。。
と思ってGoogle先生に聞いてみたら押すな!っていうことみたい。
確かに横に階段あったけど???
そして。毎度日本文化スゲーと思うシーンがひとつ。
朝、TVつけたらポケモンやってました。スペイン語吹き替えで(笑)
ヨーロッパと同じく、日本文化(サブカルチャ的な意味で)をいろいろと受け入れてもらっているようです。
こういうシーンをみる度に、つくづく日本文化すごいなぁと思うのです。
さて。工場の入口横の喫煙所。一応、ワンショット。まじめに仕事してます。あ、いや休憩中の一服のシーンですね。
午前中は何とな〜くローカルスタッフと挨拶で終わり。そしてランチ。
何か、いかにもメキシコっぽい(笑)
サラダが付いているところが良心的です。
翌日以降はサプライヤ巡りでローカルスタッフとともにクルマで出掛けます。
そして間近にみるメキシコの風景。スゴイですね〜 何もない(笑)
聞いてみたところによると、メキシコの人口は日本とそれほど変わらない一方、国土の大きさは5.3倍だそうです。
メキシコ: (119M人:1.19億人)(約2000K−Km^2) → 人口密度:約60人/Km^2
日本: (126M人:1.26億人)(約378K−Km^2) → 人口密度:333人/Km^2
人口密度比が5.5倍。ほぼほぼ国土面積比になってます。
そりゃー 見渡す限り原野でも不思議はない。いやはや。
仕事の話はまあともかく。いつも通り。お酒とゴハンを並べてみましょう(笑)
まずはメキシコでわりとメジャーらしい地元ビール:TECATE。
一言で言えば飲みやすい。
同じく地ビール。CARTA BLANCA。麦の香りとほろ苦さが際立つ美味しい一本。
そしてCorona♪ これはやっぱり外せない。
ちゃんとレモンをビンの中に落として頂きます。
ゴハンいってみましょー
ナチョスとマメを煮込んだ付け合せ。
トルティーヤ♪ やっぱり本場のものは美味しいであります。
野菜サラダ。左の赤っぽいのは。。。激辛ソースです(笑)
ホントに辛かった。でも美味しかったですよ〜
マッシュルームとチーズのトルティーヤソース。
そうそうってこんな感じで、ドン!って出てきます。トルティーヤの皮(笑)
実際、結構な量ですよ、これ。気付くと何枚も食べてておなかいっぱいになってます。
恐ろしい料理です(笑)
ええと。同じような写真を並べても面白くないでしょうけど。
まあ。こんだけ食べてきた(笑)ということで。
そうそう。こんな辛いのも。
誰か食べます? ハラペーニョ♪
どこのレストランにもこんな感じで辛いソースが山ほどおいてあります。
一応、一通り試してみましたけど、緑色のがイチバン辛かった(笑)
そして。忘れてならないのがテキーラ。
スペイン語で70と言う意味だそうです。結構な量を注がれてしまいました。
当然、おいしく頂きます(笑)
ウィスキーをストレートで飲んでいる感じでしょうか。
ちびちび飲むにはちょうどよいであります。
さて。話は変わって。
この写真に写っている木ですが、ハカランダと言うそうです。
今ごろの季節になると紫色の花をたくさんつけるらしいんですね。
お花見とかするの?ってローカルスタッフに聞いたら、そんなことはしない!とバッサリ(笑)
当初、この写真をツイートした時は知らなかったのですが、このハカランダと言う材木。
2種類あるらしいんですね。この写真のものとブラジル方面にあるものと。
そのブラジル方面にあるハカランダの材木は何とギターの材料になっていたりするんです。
いまは輸入禁止になっていて、日本国内ではハカランダやパープルウッドを使ったギターは結構な値が付いているとか。
以前、お知り合いというか友人の職人さんに作って頂いたギターにもパープルウッドが使われているんですよ。
良いタイミングで作ってもらったなぁ、としみじみ思う今日この頃。
いやまあ。ただそれだけの話なんですけど。
さて。話はさらに変わって。メキシコの最終日、日本人駐在員が観光に連れ出してくれました。
道中で撮ったコンビニ的お店。でもタイトルは薬局なんです。
日本でも最近、こんな傾向がありますね。
スペイン語読みでグアナファト。そこのわりと有名な観光地だそうです。
この日はたまたま音楽祭的な催しが行われていて、あちこちでこんな(↓)演奏をやってました。
いや〜 音楽とスポーツに国境がないというのはホントですね。
言葉(スペイン語)はわからないけど、音楽の良さと愉しさは伝わってきました。
散策途中に見付けたお店をいくつか。何と言うか、大胆な展示のしかた(笑)
いわゆるフリーマーケット。
ちょっと思ったのが、結構中国製のニセモノが横行しているということ。
それもあまり安くない。何だかな〜と思いつつ、結局何も買わなかった一日でした。
さて。その観光地の小高い山の上からの景色。これがメキシコなのか、と思わせる見事さ。
日が暮れると良い感じになってきます。
そんなこんなでメキシコでの一週間が過ぎていったのでした。
振り返ってみると、今回訪問したグアナファト、イラプアトは危険と言いながらもそこそこ安全なところでした。(前振りです)
仕事は大変でしたが、それなりに収穫もありましたし、大いに有意義な出張だったと思う次第です。
今回はまだまださわりの活動で、おそらくは今後何回もこちらにお邪魔することになるんだろうな。
ゴハンと酒、音楽。いずれも楽しみなところが増えました。
さて。週が明ける直前の日曜日(現地時間の4/24)、今度はアメリカに向けて移動です。
ここで。ちょっとした嬉しいハプニング。
たぶん、エアチケットの発行手続き上、たまたまなんでしょうけど。
たかだか1時間半のフライトとは言え、人生初のビジネスクラスに座れました!
そこでサーブされたのがこれ(↓)
まあ、午前便でしたから。当然朝食のようなものになる訳で。
シリアルとミルク、ノンカロリーバーにコーヒーという組み合わせ。
悪くはありませんが(笑)、いやはや。
もっともエコノミクラスでは飲み物とクッキーくらいしか出ないので、そういう意味では歴然とした差がありますね。
この日は デル・バジオ → ダラス トランジットでミネアポリスへ。
ここに新規サプライヤがありまして、契約の話で1日打ち合わせをしてきました。
うっかり写真を撮り損ねまして、ここの写真がありません。
まあ。宿で仕事してゴハン食べただけでした。
さらに翌日(火曜日、現地時間の4/26)、今度はシカゴ経由でデトロイトに移動します。ロボ○ップのいる街です(笑)
空港から宿までタクシーで30分ほど。やってきたのはダウンタウンにあるHoliday Inn。
さて。ここで問題がひとつ。
先に書いたミネアポリスもそうですが、ここデトロイトも初めて訪れる場所でした。
ミネアポリスはそうは言っても安全な場所だったといえます。
ところが。ここは結構やばかったんです。
無知の恐ろしさ。
宿について、チェックインして荷物を片付けて、さて一服するかとホテルの外に出たんですね。
灰皿のある場所なら喫煙OKとのことで、普通に一服していたとき。
何となく、空気が違うことに、いまさらながらに気が付くのです。
まず。通りの向こうから身長2m以上はあろうかという黒人さん数名が、何とワタクシを指差して凝視してるんですよ。
えええええ?
さらに。喫煙所のまわりでうろついていた、これまた黒人のおじいさん、どう見てもホームレス。
突然、歩み寄ってきてワタクシの左腕を掴んだかと思うと、『タバコくれないか?』とニヤリ。
畳み掛けるように『カネをくれ』、『アジアン何だからなんたらかんたら・・・以下英語が訛り過ぎてて聞き取れず』
こわっ
このとき夕方の6時くらい? 夕暮れというにはちょっと早い時間帯だったんだけど。
何と言うか、身の危険を感じまして、振り払って宿に逃げ込みました。
部屋でいろいろと調べてみたら、何と!
デトロイトって結構やばいとこなのね。
この時に調べた参考URLをいくつかならべておきます。
http://ryugaku-kuchikomi.com/blog/detroit-safety
http://lfk.hatenablog.com/entry/2014/11/19/114942
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11110242346
まとめると。
*ダウンタウンを始め何とかタウンと名の付くところには安全と言えるところがない。一概に危険。何でここにHoliday Innがあるんだ??
ホテルの周辺も『安全(緑色)』ではなく『やや危険(黄色)』で、数マイル離れると『かなり危険(赤色)』。
*歴史を紐解くと、かつてGMが自動車産業で栄えていた頃、この辺りもたくさんの労働者で溢れかえっていたらしい。
それが凋落した1990年代以降、裕福な白人たちがさっさとデトロイト郊外に引っ越した結果、街の大半がほぼゴーストタウン化。
しかし、解雇されたワーカたちは引っ越すこともできずにそのまま住み着いているとか。
*GMが幅を利かせていた頃でさえ治安はあまり良くなかったらしいが、仕事を失った彼らはさらにブレーキがない状態で半ば暴走。
*そして、何とかタウンと言う場所には黒人しかいない(80%と書いてあった)状態に。
もちろん、黒人=悪人とは言いません。でも残念ながら、ここの現実はその方程式がある程度正しいと認めざるを得ない状況。
*構図として、ダウンタウンを始めとするエリアは危険、郊外の工業団地は安全という図式に。
*今回の訪米では、当社の事務所がここデトロイト郊外にあったので、てっきりミネアポリスのような安全な街と言う誤解をしてました。
そもそもこれが間違い。油断大敵の典型ですね。
結果的には。タクシーに多少遠回りをされてぼったくられたくらいの被害で済んだことは、まずまず良かったと言っても良いでしょう。
初めて訪れる場所については、やっぱり予習をしていくことが重要であると再確認することができました。
でも、こんな体験はホントに久しぶりです。
そんな状況でも当然オナカはすくわけで。ホテル横のレストランで食べたのがこれ。
いやはや。何ともアメリカン(笑)
一応、地ビールのようなものもありました。
出発前夜は、これぞアメリカ(失礼)と言うホットドッグを。
いやはや(苦笑)
こうしてアメリカでの一週間も終わり、シカゴ経由で帰国したのでした。
成田について真っ先に感じたこと。
ああ、なんて安全な国なんだろう。水と安全がタダというステレオタイプな勘違いをせずにはいられない瞬間でありました。
さて。だいぶ長く書いてきましたが、先月号の予告ではこの他に御柱とGW中の音楽活動についてレポートすることになっていましたね。
ところがここで誤算がふたつ。
ひとつはメキシコ行きの準備で御柱の本番には行かれなかったこと。
よって書くべきレポートがありません。
ふたつめは自治会イベントである八十八夜祭&今年限りの突発的なイベント。還幸鎮座祭。
これの準備と実行、後片付けがもろに木場ストックに被りまして。
行けなかったんですよ(泣)(´Д⊂グスン
そんな訳で。今月号の記事は以上なんです。
いまは5月6日(金)、このレポートをまとめるのと、これまで触れなかったギター三昧で感触を取り戻そうと頑張ってます。
6月以降の音楽イベントで何とか取り戻すぞ〜
ではまた来月〜〜♪
今月の脚注: アメリカで危険と言われているところは他にもあります。もちろんアメリカだけでなく世界中どこでも初めて訪れるときは予習が大事ですねぇ。
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