拾ってきたノートPCにWindows10をいれてみた


事の起こりはつい先日。
私のとある知り合いがノートPCを担いでやってきまして。

”ごみ屋からノートPCもらってきた。部品取りにいる?”

見た目そこそこまともそうだったのでとりあえずいただいたのですが、ためしに電源をつないでみたら普通に起動しちゃいまして。
それがこのPC、NEC LaVie LL565/MG6BKだったりします。

NEC LaVie LL565/M
LL565/Mのロゴ

前回、前々回とWindows10と戦ってきたおかげで、このマシンにも入れてみたくなりまして。
ということで今回のお題。

拾ってきたノートPCにWindows10入れてみた



もらってきたといういきさつが、どうやら誰かが捨てていったらしいノートPCをスクラップにしようとしてたのでもったいないから頂戴してきたらしい。
実際筐体を見ると、捨ててあったらしい多数の傷があったりします。

筐体

色が黒いのでわかりにくいですが、光に当ててみると良く目立ちますorz

傷が目立つ


ポート類は結構まとも。

右側面にはUSB、IEEE1394、マイク、ヘッドホン、カードスロット

右側面

因みにカードスロット下段がCardBusPCカード、上段がExpressCard/54。

左側面にはUSBとDVDマルチドライブ

左側面

正面には無線LANスイッチとメモリカードスロット。SD/xD Picture/MemoryStickのマルチ対応スロットになっています。

正面

背面にはアナログRGB端子、USBx2、LANポート

背面

キートップには非接触カードリーダーまで

キートップ

キーボード右側に立て一列に並んでいるボタンは、上から
電源、メール、Webブラウザ、ecoモード切替、LED消灯、アプリ
ecoモード切替とは、電源プラン3種類をワンタッチで切り替える機能です。
標準、高性能、ecoの3つのプランを作成して切り替えます。
地味に便利な機能です。

その下のLED消灯とは、たとえば映画を見る場合などHDDアクセスランプなどが邪魔になるときにすべて消灯モードにしてくれる機能です。
これも地味に便利なのですが、切り替えたことを忘れていると”あれ、HDDアクセスしてない??”とあせることもあったり^^;
ワンタッチボタンが付いたPCはいくつも見てきましたが、こういう地味に使えるボタンがあるPCは初めてだったり

本体の仕様は

CPU AMD Athlon(TM) 64 X2 1.9GHz
memory PC2-5300 2GB
Graphic ATI Radeon(TM) X1200
HDD 160GB
OS WindowsVista

と、当時としてはお高いほうの機種のよう。

詳しい仕様はこちらに載ってます〜


さて、通電したら動いちゃったのですが、どうやら捨てた人は何の処理もしなかったらしく、HDDの中身がそのままでして。
ためしにリカバリ領域から起動してみたら動いたのでそのまま初期化リカバリー
まっさらのVistaにWindows7をアップデートインストール。
WindowsUpdateからWindows10をアップデートインストール。
という手順で、あっさりとWindows10になっちゃいました。

デバイスマネージャを確認してみるとあたらなかったドライバは2つだけ

デバイスマネージャ

うち1つはグラボのドライバ。画面が粗いからすぐにわかりますが。
"X1200"で検索するとVistaのドライバが見つかるのでインストール。
エラーも出ずに動きます。何の問題もなし。

もうひとつは、たぶんメモリカードスロットのドライバだと思われるのですが、121WAREではそれらしいドライバが見つからない。
こういうときは。

デバイスインスタンス

詳細のデバイスインスタンスパスでベンダーIDを確認して検索するのが手っ取り早い。
VEN_1180&DEV_0592&SUBSYS_88821033で検索をかけると。
出るわ出るわ怪しいサイト^^;
(因みに検索条件にすべての言語を設定しておかないとほんとに怪しいサイトしか出ませんが)
で、そこいらをのぞいて、どうやらRicohのR5C832というチップセットらしいことをつかんだら今度はそれで再検索。
最終的にはDELLのサイトからドライバファイルを拝借しました。

これで完了〜〜

Win10_32bit

実際に使ってみると、結構普通に使えます。
動画のH.264フルHDあたりを再生するとさすがにカク付きますが、それ以外ではほぼ問題なし。
ためしにHDMIキャプチャデバイスをつないで見ましたが、フルHDはコマ飛びが多くて実用になりませんが1280*720程度なら十分使える範囲でした。



せっかくなので64bit版のインストールにもチャレンジ
Windows10のインストールDiskから起動して新規インストール!

64bit版インストール

といっても、インストーラーDISKから立ち上げる以外はアップグレードとほぼ変わらず。

引っかかるとすればここくらいかな?
プロダクトキー入力画面

プロダクトキー

何も入力せずにスキップで進めます。
この後何もしなくても勝手にライセンスをダウンロードしてくれます。

で、なぜか

エラー!!

エラーが・・・

サインインすることが出来ないって言われても、新規インストールだからアカウントすらないんとちゃうんかい?
再試行を押してみると・・・

所有者

お、この画面は始めてみました。
所有者情報の選択画面。
組織を選択しないとドメインに入れないのかも・・・と思いましたが、ドメインに入る予定は無いので私が所有で。

でもってアカウント入力画面

Microsoftアカウント

Microsoftアカウント入力画面。
AppleでいうAppleIDみたいなものかな?
とりあえずスキップ。

あとはアップグレードと一緒。
インストール自体は非常に簡単です。

Windows10 64bit

足りないドライバもさっきの2つだけ。さっきダウンロードしたドライバが32/64兼用だったのでそのままインストールするだけです。

で、クリーンインストールして困るのは。
たて1列のワンタッチボタンが一切使えなくなりますorz
ecoボタンとLED消灯は地味に便利だったので何とかならないかなーとがんばってみましたがなんともなりませんでした。

まあ、本体のメモリも最大4GBまでしか乗せられないし、32bit版でも問題なさそうなので、結局も一度Vista〜〜Win10までやり直して、現在は32bit版を使っています。

さて、このマシン、何に使ってあげようかな?
メインマシンが古いからデータ移行してメインマシンにしようかな・・?




というわけで、タダでWindows10のマシンが手に入りました。

そうそう、このマシン、起動時に画面が出なくなります。
一度スリープさせて、そこから復帰させると普通に表示されます。
再起動する分には問題なし。

こんな症状が出たときはスタートアップのオプションを変更しましょう。
設定→電源オプション→電源ボタンの動作の選択→高速スタートアップ のチェックをはずせば問題は解決されますよ〜。

今年最後の記事もPCがらみでした・・・
来年もPCに絡んだ記事が書けたら良いな〜〜

それでは、良いお年を!


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