2015年6月号 vol.103

まあく 危機状況?:2015年6月

今月の一枚

今月はあまり外に出かけなかった、のだが。

実は3ヶ月ほど前から「Rhinoceros 3D」という3D CADソフトの勉強をしている。
最近3Dプリンターの進歩はめざましく、3Dやっている身としては
何かしなくてはいけないという強迫観念に迫られるのだ。

3ds Maxでも3Dプリンター対応のモデルは作れるのだが
やはりポリゴンベースだと細部のつじつまが合わなかったり
スムースな面の自由な位置に穴を開け、そのエッジにフィレットをかける
などといったことをやるのに多大の手間が必要になる。

そんなわけで、前々から興味を持っていたNURBSベースの
3DCADソフト「Rhinoceros 3D」をダウンロードし勉強を始めたのだが
何と、この体験版は3ヶ月間は製品版と全く同じ機能を使えるのだった。

勉強を始め、まがりなりにでも形が作れるようになったので
ちょどDMMのクラウドソーシングで募集していた
「東芝ロボットデザインコンテスト」に、体験版で作った作品で応募など
まずいか、と思いながらも応募してみた。

3ヶ月たち、保存ができなくなったライノセロスを前に、
製品版ほし〜な〜、でも高いなーと悶々としていたわけである。
そんな6月のある日、DMMからメールが。

「あなたの作品が採用されました」

え、ウソ!!

早速ホームページを見に行くと優秀賞に私の名前が。

ウオォォォォォ、10万円ゲットー。

ちょっと足りなかったけど、賞金でライノセロスのライセンスが買えた。

と、言うわけで、体験版で稼いだ金でライセンス買うという
なんだかただでライノセロスを手に入れたような気分を味わった6月であった。

Photo by Hiroshi Yae. Copyright Hiroshi Yae All Rights Reserved.


編集後記

上記の話であるが、やはり体験版で作った作品の応募はまずいと思う。

でもライセンス取ったからいいよね。

ちなみに15万払って届いたのはシリアルナンバーが書かれた紙切れ一枚である。
ま、ライノセロス、気に入っているからいいけどね。

八戸宏