前々回に作業灯をちょっとだけ改造してみました。

この間の作業灯の改造は、電球の改造が主になっていました。
理由はお手軽なことと、いざとなったら元に戻せること。
本体側の改造をして、失敗したら仕事に差し支えるため、あまり思い切ったことはできませんでした。

で、数日前。
新しい工具を別メーカーで揃えたという職人さんがいまして、古いほうの電動工具を一式いただいてしまいました。
その中に、私のと同型の作業灯がありまして。

これはやるしかない・・・!

というわけで今回は。

旧型作業灯をLED仕様にしてみた!その2!


問題のブツはこいつ。


前回同型機、Panasonic EZ-3740。
私のものよりも使い込まれています。
ちなみにバッテリーも頂き物。

で、実は前回のときから考えていたことがありまして。
車用12VのLED電球は使えないだろうか・・・・・と。

早速調べてみると、バックライトや車幅灯用にT10という型の電球がありまして。
これは、10mmの電球でT型ソケットタイプという意味です。
10mmならばサイズはぴたり。
というわけで、まずはこのT型ソケットをAmazonで発注



T10 ソケット×4個 入り。
お値段1500円程度。1個当たり400円をちょっと切るくらい。

これに、T10 LED 2chip1Wx2個入り という電球をセットで購入。

電球をつけるとこんな感じ。



なかなかよさそうな感じです。

で、大丈夫だとは思いつつも、やはりちょっと作業灯の電圧が高いので、改造前に点灯試験。



これで1〜2分我慢してつけてみましたが、切れたり暗くなったりすることはなさそうなので、実際に改造を始めます。

まずはカバーをあけ、電球のソケット台を固定しているビス4本を外します。



で、ソケットを引っ張ってみますが、なかなか出てこない。
思い切って、ぐいっ!



ソケット台の両側から電源コードが出ていまして、これがどうやらバッテリーの端子のところまで行っている様子。
で、引っ張ることでコードの余長分が上にでてくる・・・と思いたいっ!



出てきたコードを端子から外します。
半田付けしてあるので、半田ごてで溶かしながら、またもやぐいっと!



ちなみに、コードが端子に巻きついていて、やさしく引っ張ったくらいでは外れませんでした。
力技最適^^;

外れたところでT10ソケットと比較。




大きさといい長さといい、まるであつらえたよう!
これならうまくいきそうです。

ということで、こんどはソケット台のソケット部分を削っていきます。
くっついていた端子を引っぺがして、ペンチの先っちょでぱっちん!



・・・もろい!
ペンチできると、煎餅を割っているかのごとくぽろぽろと割れていきます。
大きくはさむと、台の部分まで割れてしまいそう。
割り過ぎないように慎重に・・・



こんな形にしてみました。全部平らにしなかったのにはちょっとした意味があります。

ここまできったらT10ソケットをくっつけます。
元の端子がついていた穴がちょうどいいサイズだったので、この穴にコードを通します。



で、裏側から線を引っ張ってソケットを密着させます。



これが、ほんとにちょうどいいサイズ。
この状態で一度裏側からホットボンドでケーブルを仮固定しておきます。



で、表側からプラリペアを流し込んで、強固に固定していきます。



先ほどちょっとだけ残しておいた出っ張り部分を利用して、隙間を埋めるように接着することで、さらに強固になります。

で、乾燥したところでケーブルを切断。



台の下の隙間はわずかしかないので、あまり長めに切断すると固定ができなくなります。
なるべく短めに切断したら、熱収縮チューブを差し込んで半田付け。



せ、せまい・・・
電圧が高いので、手を抜かずにきちっと半田付けします。
で、終わったらチューブを収縮させて被覆します。



で、完成した台をビスで固定。



電球をつけて点灯試験!



おお、点いた〜〜!
ちなみにLED電球には極性があるので、つかなかった場合は左右逆につければ点灯します。

点灯を確認できたらカバー取り付けて完成。



電球が黄色っぽく見える意外は違和感なし。
で、どれくらい明るくなったか、前回改造した作業灯と比較してみると・・・



明るくないねorz

右側が前回、左側が今回。
今回選んだ電球は広角タイプのものなので、照らされた円が均等に明るいため、総量では前回より明るめです。
前回のものはレンズつきなので、光が中心部に収束されるため、中心だけ比較すれば前回のほうが明るく感じます。

前回の方法だと、ここまでであきらめとなってしまいますが、今回は違います。
暗いなら電球を交換すれば良い!

というわけで、再度Amazonで探しなおし。
さっきのLEDは1Wタイプなので、それより明るいものとか思って探してみるも、あまりよさそうなものが見つからない。
ふと、”LED懐中電灯で明るいものにはCREE社製のLEDがつかわれている”ということを思い出し、CREEで検索したら。

CREE製 LED T10/T16 5W 白 2個セット 12V
  こんなのが見つかったのでぽちり。



2個いり。
真上から見てもレンズがはみ出して見えます。

単体で見るとこんな感じ。



なんか、端子部分がすごくちっちゃく見えますが・・・
早速電球交換!



な、なんかやたらと存在感のある電球ですが・・

で、カバーを取り付け・・・



電球でかっ!
カバーのアクリル部分に届く寸前。
こんなに大きくて大丈夫か?

で、点灯!



、すっごく明るい!
ちょっと明るすぎないか?

前回と比較。



マジで明るすぎるくらい明るいです。
これだけ明るければ大満足。
ちなみに、もともと付いていた電球が約7Wなので、電流的には問題ないはず。
というわけで点灯時間を確認してみました。


なんと15時間以上点灯!

明るさといい点灯時間といい、申し分ない!
・・・と思っていたのですが。

その点灯時間の録画がうまくいかず、数回繰り返していたら。
なんか暗くなってないか?

おかしいなぁと思って電球を確認してみたら。



レンズの一部が白濁し、しかも角にが開いています。
LED電球の場合、割合熱が出るため、放熱がきちんとしていないとLEDにダメージを与えます。
今回の場合は、電球自体には放熱のフィンがあるものの、密閉空間に収めて長時間点灯という悪条件が重なったため、LEDがダメージを受けた様子。

仕方がないので、ちょっとだけ小さめの3WタイプのCREE電球 を購入して交換することに。



相変わらず不思議な日本語の書いてあるケースに入っていますが。
よく見ると、12V専用の文字が塗りつぶしてあります。
今回のものは12/24V兼用タイプなのですが、入れ物は流用しているみたい。
さらによく見ると・・・どこにもCREEって入ってないし!?

・・・気を取り直して
電球を比較してみます。



隣のでかいのが5Wタイプ。大きさがぜんぜん違います。

ついでに全電球を引っ張り出してきて比較。



左から、最初に買ったLED、標準の電球、3Wタイプ、5Wタイプ。
5Wでかすぎ^^;

早速交換



これでも標準の電球と比べると大きいですが、5Wタイプほどの威圧感はなくなります。
で、点灯。



あ、あかるい。
5Wほどではないにしても明るさは十分。

前回のと比較。



十分な明るさ。
明るいところでも明るく感じるくらいの光量があるので、作業にはまったく問題ありません。

これも点灯時間の試験をしたいところですが、試験しただけで電球がおかしくなってはたまらないので躊躇しています。
実際に使ってみてしらべよ〜っと。





というわけで、今回は作業灯本体を改造してみました。
このT10というタイプのソケットですが、車用という割りに電球を抑える力がゆるいです。
このため、5Wタイプの電球だと、ちょっと作業灯を振り回しただけでぽろっと外れてしまいます。

幸い、3Wタイプにしてからはぶんぶん振り回しても外れなくなりましたが、それでも落としたり衝撃を与えたりすると外れてしまうかも・・・

まあ、何か簡易的にでも固定できればそれで問題は解決しそうですが。
それを除けば、明るさにしろ点灯時間にしろ問題なし。
まじめにしばらく使ってみて、よさそうであればもう一個の作業灯も改造してしまう予定。
果たしてどうなるか??



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