Survivorのオプションマウンターを作ってみた。

iPhoneの最強ケース、GriffinSurvivor

ハードケースとソフトケースの2重構造、ワンタッチで着脱できるベルトグリップ。
見れば見るほど、使えば使うほど、よくできているなーと感心してしまいます。

Survivor着用iPhone4

特に感心したのが、ベルトグリップ
グリップ部分を引っ張ってもぜんぜん外れないのに、上のフックをちょっと指で押してあげるだけでするっと外れる。
着脱に無理がまったくかからないのにがっちり固定されるという。

本体とベルトグリップ



たとえば、このグリップにBTキーボードをくっつければ、簡単着脱キーボードになったりする?とか考えてみたりして。
でも、グリップを改造して失敗したら目も当てられないし。

じゃあ、そのグリップを作ってしまえという考えにいたりまして。

今回のお題。

ベルトグリップ型のオプションマウンターを作るぞ!


こういう工作をするのにうってつけの材料がアルミ板
最近では樹脂の材料も手に入るようになっていますが、手軽に使えるアルミ板を選択。

買ってきたのはこちら。

材料

アルミ板とアルミ丸棒。
(丸棒は材料として使うわけではないんですけどね。)

アルミ板は厚さ1ミリのもの。しなり具合がちょうどいいのでこれにしました。

まずは型取り

マスキングテープ

グリップにマスキングテープを張って、マジックで型取りします。

型取り

はがすとこんな感じになりますので、線に沿って切ります。
切ったらアルミ板にぺたり。

ぺた

で、オプションが付けられないと意味がないので、後ろ部分を広く切り出そうと思ったんですが。
このケース、後ろに凹みがあって、そのへこみに沿って作らないと多分浮いてしまいそうです。
そこで、そのへこみも型取りします。

へこみ型

型を取ったら、マジックでアルミ板に転写します。

転写

これを切断します。
はじめはサンダーでちょいちょいっと切ってしまう予定だったのですが、回転砥石系の工具だと熱を持ってしまい、切削くずが再固着して、本体よりも厚いバリになってしまうため、金鋸で全部切り出しました。

切り出し

やすりできれいにバリを落としてあります。
何しろカバーがやわらかいので、バリが残っているとあっという間に傷だらけになっちゃいそうで・・・

切り出した材料を本体に当て、曲げる部分にあたりを付けます。

あたり

アルミ丸棒を土台にして、折れてしまわないようにまげていきます。

まげ

丸棒に押し付けるようにしていくときれいなRが出ます。
両方を直角に曲げたら本体にはめて具合を確認します。

確認

次に、本体下側のフックの部分を曲げます。

フック

このとき、上側のフック部分はまだ曲げません。曲げたらつかなくなっちゃいますので。
うまく形が取れたら、不要な部分を切り取ります。

切り取り

この状態で、無理なく着脱できるか確認。
問題なければ上側のフックの加工に移ります。

上側は曲げると本体にはまらなくなるので、ベルトグリップに合わせて曲げ加工します。

ベルトグリップにあわせて
曲げ加工

この状態ではまだ本体にはまりません。

次に着脱用のつめですが、余った部分を180度まげて作ることにします。
きれいに曲げるため、金鋸の後ろ側を台替わりにして、ぐいっと曲げます。

ぐいっ
曲げ加工

この状態で本体に付けてみて、ベルトグリップのようにうまく着脱できるか確認します。

着脱

で、本来ならばベルトグリップのつまみくらいに小さく切り取ってしまう予定だったのですが、このアルミ板が意外と硬く、多少つめが大きくないと着脱が苦しいことに気がつきまして。
つめが大きいとポケットに入れたときに引っかかってしまいそうなので、予定を変更して、切らずに曲げ加工することに。

曲げ

これで微調整して加工はおしまい。
思った以上にうまい具合に着脱できます。

後は塗装

アルミ板の場合、下手に塗装しても後からぺりぺりとはがれてしまうため、いつもは塗装はしないのですが、黒い本体にシルバーのアルミは非常にちゃちく見えるので、できれば塗装したい。
ホームセンターをうろついているとなかなかよさそうなペンキがあったので試しに塗ってみることにしました。
それがこちら。

アルミスプレー

アルミ専用カラースプレー。サッシ門扉用
なるほど、そういう需要もあるんですね〜〜

説明書を読むと、ペーパーがけしてペイント薄め液で洗って吹き付けると書いてあるのでそのとおりにします。

ペーパー

耐水性のサンドペーパーで軽くこすります。
このとき往復させずに、一方行にこすると強く付くらしい

ペイント薄め液で洗浄

ペイント薄め液で洗浄。脱脂の代わり?
これより軍手をつけて、直接触らないようにして作業します。

台に乗せてしゅっ!

吹きつけ

説明書によれば、薄めに2〜3回吹くと書いてあるんですが、なんか割りとべったりと付いちゃいまして。
あちゃ〜やっちゃったかと思ったんですが・・・

乾いたら

乾いてみたらいい感じになったので、さらに吹き付けることに。

裏側
塗り重ね
乾燥

思った以上にしっかりくっつきました。
つめでこすったくらいではびくともしません。いや〜、いいペイント材料ができたな〜

本体に装着!

装着!
表側

おおぉぉ〜予想以上の出来だ!
自分をほめちゃいたい!(言いすぎ^^;)






で、マウンターは完成しました。
ベルトグリップの変わりにこいつをつけて持ち歩いていますが、ポケットの出し入れが非常にスムーズになります。
上のつめ部分はちょっと大きいのですが、曲げ加工が功を奏したようで、まったく気になりません。
人前で使っていても、これが自作品だと気づかれません。



マウンターなんだから、こいつにマウントさせる何かをくっつけなきゃいけないんですが。
これ作っただけで満足しちゃいまして。

気が向いたら続きを作ります^^;
 


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