とある休日。
前の会社のときから親しくしている後輩が、iPhone4をもってやってきました。
いわく、
「OSを4.3.4にアップデートしたら脱獄できなくなっちゃった。4.3.3にダウングレードして」
だそうで。
やり方はわかっているけど、うまくいかないとのことで、とりあえずそのやり方を確認します。
ようは、TinyUmbrellaというソフトで認証鯖を偽装して、メーカー鯖を介さずにアップデートをかけるということらしい。
HPのとおりにやってみたところ、なるほどうまくいかない。
しばらく調べて、DFUモードにしてインストールするとうまくいくらしいということを突き止める。
で、そのDFUモードへの入り方を確認して試したところ、何とかうまくダウングレードできまして。
しばらくいじっていたところ、その彼が
「オークションで売れるかなぁ」
とぽつり。
きいてみると、ダウングレードはもう1週間くらい試しているらしく、どうでもだめであきらめて新しいiPhoneを買ってしまったとのこと。
(早く買わないと売っているiPhoneのバージョンがあがってしまうため
で。
こういうのっていじっているとほしくなってきません??
わたし、買っちゃいました^^;
というわけで今回のお題。
いまさらiPhone4入手したのでいじり倒すぞ!
こんないきさつで手に入れたiPhone4ですが、これにいまIDEOSで使っている日本通信のSIMをいれて使えないかと思い立ちまして。
ネットでSimLock解除関係を調べていたんですが・・・・
そもそもiPhoneにはOSのバージョンとベースバンドのバージョンがあり、ベースバンドのバージョンによってはソフトでは解除できないらしいです。
で、4.3.4にしたiPhoneはベースバンドもあがってしまっているため、ソフトでは対応できない。
その代わりにハードで対応する方法があるらしい。
このへんをしらべて、実際に購入してみたのがこちら。
SimLock解除アダプター、Simカッター、DaulSimアダプターの3点
もくろみは、解除アダプターとDualSimアダプターでSimを傷つけることなく使おうと。
で、だめだった時用にSimカッターも同時購入。
まずはDualSimアダプター
見た目保護ケースみたい。いや、実際保護ケースなんですが。
中身はこちら。
ケースとケーブルのセット。
ケーブルに2つ目のSimを乗っけて、ケースで保護するかんじ。
さっそく、今ついているSimをはずします。
SBの黒Simがついていました。
このSimをはずして、先ほどのケーブルをはめ込みます。
Simの枠の後ろからケーブルを回して、枠にはめ込みます。
ケーブルの上にSimを乗っけて、延びている部分を折り返します。
そのまま本体にはめ込みます。
アダプターに2個目のSimを差し込んで
本体を起動します。
Sim選択画面が出ますので、SwitchNumberで2個目のSimを選択します。
とうぜん、Simはつかえません。
とりあえず、ここまでで2個目のSimを認識することが確認できたので、次は解除を試してみます。
SimLock解除アダプター。
Amazonで1000円を切る価格で販売されています。
中身はこんな感じ。
取扱説明書とアダプターとそれようの枠。
枠とアダプター。
アダプターが本来のSimより若干おおきいので、枠も専用になるらしいです。
ちなみに、もともとついていた枠にはiPhone4の情報が印刷されているので、こちらはなくさないようにしまっておきます。
さきほどのDualSimアダプターをセットしてみます。
う〜ん、うまくいかないです。
ここでちょっと確認してみましたが、このはめ方だと2個目のSimに接続されてないみたいなので
DualSimアダプタの一部をカットして
先ほどとは順番が逆になるようにセットしてみます。
もう一度起動。
あれ?Simを認識しません。
何度かさしなおしたりしてみましたが、一向にうまくいきそうな気配すら出てきません。
よくよく考えてみると、DualSimアダプタもSimLock解除アダプタも、SIM内ソフトという形で特殊機能を追加している様子。
ということは、二つ同時使用はそもそも無理なのかも・・・
これは、あきらめてSimカットしかないかな?
こいつがSimカッター。お値段100円なり
中身はこんな感じ。本体とアダプターがついていて、カットしたSimをアダプターにセットすると今までどおりに使えるらしい。
これがアダプター。ほんとにこいつで今までどおりに使えるか確認してみます。
いらなくなる予定のSBのSimをセットして、IDEOSにはめ込んで見ます。
IDEOS側では問題なく認識している様子。これならSimをカットした後でiPhoneで使えなくても何とかなりそうです。
では思い切ってSimカット!
Simカッターはホッチキスのようなつくりになっています。
裏側の後ろにSimをはめ込むスリットがあるので、ここへおくまでSimを差し込みます。
で、ハンドルをぐっと握るとバチン!ときれます。結構力が要りますが。
で、解除アダプターの説明どおりにSimの一部を削り取ってセットします。
ここからは時計と睨めっこしながら進めます。
まずはiPhoneを起動。
ロック画面になりますので、ロックをはずします。
しばらくするとこんなメッセージが出ます。
時計を確認して了解を押します。
了解を押して数秒でこんなエラーが出るときがありますがまったく無視して、電話画面を出します。
だいたい7〜8秒くらいたつと、アンテナマークが圏外から1本に変わりますが、そのまま15秒まで待ったところで112へ電話をかけます。
発信中になって2秒たったら終了を押します。
電話を終了したことを確認して、設定画面を出します。
一番上の機内モードをONにして30秒ほど待ちます。
Simカードが挿入されていませんのエラーが出たら、機内モードをOFFに戻します。
OFFにするとすぐにこんなエラーが出ますが、ここでは何もさわらずにしばらく様子を見ます
3〜4個くらい、エラーが出ては消えエラーが出ては消えとなりますが、それが終わると何事もなかったようにSimを認識します。
表示がNTT Docomoとなり、3G表示が出れば完成!
あとは、設定→一般→ネットワーク→モバイル通信ネットワークでb-mobileの設定をすればOK!
(ここでうまくいかない場合は設定→一般→ネットワークのデータローミングがONになっているか確認してください)
ちなみに、わたしの場合、この状態ではアンテナマークがひとつもつきません。
で、はじめは失敗した?とか思ってたんですが、ためしにネットにつないでみたところ、普通につながります。
このアンテナ表記の不具合はSimUnlockに限らず起こっているらしいので気にしないことに。
というわけで、iPhone4が思いのほか簡単にSimUnlockできちゃいました。
さすがに高性能のようで、IDEOSのときより重たい処理がサクサク動きます。
サイズが大きいのでシリコンラバーのみ付けて持ち歩いていますが、大きいわりに薄いので、思ったほど苦になりません。
むしろ、液晶が大きくなった分、ブラウジングが快適になりました。
電池のもちはIDEOSとたいして変わりなし。つねにネット接続をしようとするソフトを入れるとバッテリーを食うのもIDEOSと一緒。
で、問題はPocketWiFiにありまして。
iOSの機能としてはあるものの、SBの規制によって使用不可になっているこの機能、脱獄していればMyWiというソフトで実現できます。
ただし、iPhone4の親機モードは802.11nのみらしいです。
で、もともとはa,gを数本束ねて速度を上げるnであって、下位互換としてbもつながることになっているはずなんですが、iPhone4に限ってはbがつながらないんです。
はじめは、「これでPSPもiPhone4でネットにつながる」と思って試してみたものの、SSIDは見えるのに一向につながらない。
しばらく試行錯誤した挙句、実はbに対応してないのではないかと仮説をたて。
手持ちの古めのノートPCに、bの無線LANアダプタをさして試したらやはりつながらない。
というわけで、PSPはつながらないことが確定してしまいました。
それでも、このMyWiというソフトをつかおうと思ったのにはわけがあります。
なんと、WiFi-WiFiブリッジとして使えるのです!
つまり、知り合いなどが家に来たときに、”無線LANにつながせてよ”といわれることがよくあるんですが、そういうときに家のセキュリティに直接接続させることなくインターネットを開放できる。これは割合具合がいいということに気がつきまして。
(ちなみに、Wifiブリッジを使わないのであれば、本体の機能を有効にすることで親機モードに入れますが、やり方は割愛。わたしのiPhoneも有効にしてあります)
でもPSPつなげるにはIDEOSがいるんだよな〜ということで、現在2台持ち(ガラケー含めれば3台もち)となっています。
・・・orz
実際に入手してみると、iPhone4ってよくできています。
比較用の機種がIDEOSだってこともあるかもしれませんが、重たいソフトを立ち上げたときの微妙なもたつきがまったくありません。
操作系もよくできていてまごつくこともないし、画面の回転や縮小拡大も思った以上に快適。
Androidのばあい、ソフトはあくまでインストーラーで管理して、必要なもののみをランチャーとして画面に出す方式ですが、iPhoneは画面にあるアイコンそのものがソフトで、更新も削除もアイコンからできる。これも思った以上に具合がいいです。
個人的には、OSとしての評価はAndroidよりiPhoneの方が数段上という感じです。
とはいえ、Androidの方はGoogleOSという強みを生かして、音声入力やGoogleナビなどのiPhoneにない機能に魅力があったりして、総合評価という点では互角だと思いますが。
Androidの機能が使いたいときはiPhoneを無線LAN親機にしておいてIDEOSをつなげば機能的には何の問題もないのでいいかな〜とか思ったりしてます。
ああ、さいごに。
今回の写真をよくよく見ていただくとわかるとおもいますが、どうやらSimLock解除アダプター、正規品ではないようです。
(型遅れが安くなっているんだと思っていましたが、実は粗悪コピー品のようです)
ほかのHPではこのアダプターを使用してSimを壊してしまった方もいらっしゃるようです。
そもそもが解除アダプター自体AppleやSoftbankに認定された使い方ではありませんし、脱獄に失敗すると漬物石に変わることもあります。
この記事は改造を推奨していません。あくまでわたしが試してみた結果の報告でしかありません。
何か問題が起こっても、わたしおよびHP主催者は何の責務も負いませんし保証もしませんのでそのつもりで。
何があっても自己責任でどうぞ。