NX70
ほんの十数年前、ビデオカメラといえばテープであった。
私はずっとスチルカメラばかりを使っていたせいか、ビデオカメラを手にしたのは
比較的年をとってからで、始めて手にしたカメラはSONYのDCR-PC10である。
それまで主流を占めていたHi8が、デジタルのDVになり高画質化とPCとの
親和性が向上したのをきに購入したような記憶がある。
その後、DSR-PD150、HVR-Z1JとDV、HDV業務用テープ式カメラを
使い続け、CGのバック素材撮りや納品テープ書き込みにと大活躍してくれた。
時は流れ、今や民生ビデオ機器はファイルベース花盛りである。
ていうか、もうすでにテープ式のカメラなんざ、電気屋の売り場で見かけやしない。
ファイルベースでも少し前まではハードディスク式やDVD、ブルーレイなど
様々の方式のカメラがカンブリア爆発のように売り場に展示されていたが
最近はメモリーカード式がほぼ大勢を占めている。
さて、テープとファイルベースの違いであるが、やはり最大の違いは
閲覧性にあると思う。
撮りためた映像を見るためにわざわざテレビの前まで行き、デッキが
接続されていればいいが、そうでなければカメラテレビをつないで
やっと再生となる。
その再生も、見たいカットがすぐに見られるわけではなく、ずっと見続けるか
早送りしつつ探すことになる。
しかし、ファイルベースの場合はカットが一つづつファイルになっているので
デジカメで撮った写真のように手軽に扱える。
ノートPCに入れておけばわざわざPCの前まで行かなくてもいいし、
スマートフォンに入れておけばまるでロケットに入れた写真のように
常に身につけてもおける。
まさに写真感覚で動画が扱えるのである。
あれ?NX70の話は?
これぞ、幽霊会員ならぬ幽霊タイトル。ってことで続くかもしれない。
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2011.7.20 *** Hiroshi Yae -- E-Mail: h_yae@sa2.so-net.ne.jp -- Twitter: @h_yae ***