東日本震災が発生してから二ヶ月以上がたちました。
先は長いが、復興に向けての活動は各地で動き始めています。
しかし、原発事故に関しては、未だに現状把握さえ出来ていない様子です。
(イヤ、把握はしてるが発表しないだけなのでしょうか?)
果たして事故収束は工程表のとおり運ぶのでしょうか・・・
もう想定外という言葉を聞かなくて済むようどうかお願い致します。
一方、沖縄・奄美地方では例年より早く梅雨入りとなりました。
ここ信州でも、あと数週間後には梅雨入りになる事でしょう。
バイクに跨ってのお出掛けは今のうちだっ!・・・っとヘルメットに手を伸ばしました。
行き先は信州の人里を離れた所にある「ある一地点」を目指す事にしました。
バイクでお出掛けとは言ったものの、目指す一地点は、一般車進入禁止の林道を歩き、
林道の終点からは沢道を行き、最後には道なき斜面をよじ登った先にある。
その一地点とはいったいどこなのか?・・・早速、本題の方、行ってみましょう。
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今回、目的地にしたのは日本で一番海岸線から遠距離にある地点と計算で求められた地点である。
その地点はどこにあるのかと言うと長野県と群馬県を結ぶ田口峠から山中に入り込んだ所である。
佐久市臼田から群馬県下仁田へと向かう県道93号線を登って行くと、右手に雨川ダムが見えてくる。
雨川ダムから更に数百メートルほど登ると右手にこんな案内看板があった。
ここを右手に入ったところに目指す地点へと向かう林道の入り口がある。
林道入り口にはこんな案内図がある。
林道入り口にあるこの標示によると、この地点の標高は920mだそうだ。
目的地までは、このような矢印標識があちこちにあり道に迷う恐れはほとんどない。
このようにおおよその距離の表示されている・・・目的地までは1800mだ。
林道入り口はゲートが閉まっていて、一般車は通行止となっているのでここからは徒歩で行く。
林道は整備されて歩きやすく、なだらかな登りが続く。
暫く行くと整備されている林道は終わり、ここから先は沢沿いの小道を登っていく。
小道は時々沢の右に行ったり左に行ったりしながら続いている。
多くの人が通った跡があり、沢を渡るところには踏み石が置かれている。
沢沿いの小道を進んで行くと途中から道はなくなり、ところどころ「沢の中」を歩くようになる。
流木や石がゴロゴロしていて、まるで津波被害にでもあった様になる・・・<(イヤ、ぜんぜん規模が違いますが)
そして最後のほうでは急勾配の斜面を這い登り、やっと辿り着いたのがここである。
ここまでの案内表示は「日本で海から一番遠い地点」となっていたが、
到着地に建つ木柱には「日本で海岸線から一番遠い地点」と記されていた。
海からの距離は114キロ程離れているらしい。(後ほど出てくる証明書によると球面距離となっていた)
ここの標高は1200mと言う事なので林道の入り口からは280mほど登ってきた事になる・・・
看板の裏にはポストが取り付けられていた。
中にはノートが一冊入っていて、めくってみると全国のいたる所から来られた方々の一言が書き記してあった。
残念ながら筆記具はなかったので私は一言も記する事なく帰路に着いた。
到達を証するデジカメ画像を持って、佐久市役所臼田支部へ伺った。
そして、佐久市観光協会臼田支部で日本で海から一番遠い地点に到達したという認定証を発行していただいた。
立派な証書で、こんなものを頂くのはン十年前の卒業式以来である。
その後、佐久市内の温泉に立ち寄り、足を揉みほぐしてから家に帰ったのであった。
(にもかかわらず翌日、ふくらはぎと太ももが筋肉痛だったのは内緒である。)
-----------今月のワンショット----------
長野市の坂中トンネル近くにあり、長野県天然記念物に指定されている地蔵久保のオオヤマザクラです。
この桜の横を通過する事は今までも度々あったのですが、いつも季節はずれ・・・
今回は、たまたま開花中に寄る事ができました。
樹勢が衰えてとの事ですが、これからも立派な花を咲かせてほしいものであります。
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今月は以上であります。如何だったでしょうか?
さて、来月のwingは2度目(?)となるテーマが設けられました。
そのテーマとは「空」・・・
果たしてどんな「空」が集まるのでしょうか・・・
読者の皆さん、来月のwingをお楽しみに!
comet