独断的自転車論3




今まで乗ってきた自転車達

前回、前々回と色々書いてきたので、今回は自分の自転車を紹介することにする。

私の自転車の歴史は(三輪車除く)小学校の時に買ってもらったフラッシャー付きの
自転車から始まる。

セミドロップハンドルに単一電池が8本から10本入った巨大なフラッシャーが付き、ストップランプや
ヘッドランプ、フォグランプ! さらに変速レバーはフロアシフト(フロアじゃなくてトップチューブ)!?

今でも熱烈なファンがいる自転車だが、とにかく重い。

スペックを見る限り、今の自転車からは信じられないようなシロモノだが、子供の器用さというか
普通に乗りこなしていたような気がする。

子供でよく倒すので、まわりについた色々な電装品は壊れいつの間にか普通の自転車に
なっていた。

そんな自転車も高校生になりオートバイの免許が取れるようになると自然と忘れ去られ、
今ではどこに行ったのかさえもわからない。

高校を卒業して東京に出ると移動するのに便利だと自転車を買った。

選んだ車種はそのころ流行っていたロードマンという、自分で色々パーツを選ぶことの出来るもの。

これで自転車の面白さに目覚め、東京の自宅アパートを中心に少しずつ行動半径を広げていく。

と言っても、まだ自転車に対する感覚はママチャリに毛の生えた程度。
街中だけの移動しかできないと思っていた。

でも、乗るのが面白く、高円寺のアパートから横浜あたりまで脚を伸ばした。

始めて山下公園まで行ったときはすごく新鮮だったなー。

自転車の凄さに始めて気づいた瞬間だったかも。

自転車の凄さが分かってくると、だんだん入れ込むもので少しづつパーツを変えたりして楽しんでいたが
働くようになるとどうしてもちゃんとしたロードレーサーが欲しくなりRAVANELLOで有名な高村さんの
お店のドアを叩くことに。

そこで吊しのフレームの中から体格にあうものを見繕ってもらい、DURA-ACEで組んでもらった。

DURA-ACEというと今では超高級品になってしまったが、当時はプロチームからは見向きもされず
シマノのロードパーツグレードも2種類くらいしかなかった。

ちゃんと乗るなら最低限DURA-ACEで組んでおいたほうがいいという感じ。

DURA-ACEの上にDURA-ACE Aeroというのがあってハンドルなど翼断面になっていたり、
ブレーキワイヤーをハンドルに沿わせることができた。

レースに出るならカンパと言われていた時代。

この自転車はロードレーサーの凄さをまざまざと感じさせてくれた。

自宅からの富士山往復や、長野までの帰省にと、ほんとあちこち走り回った。

今でも大事にとってある。

信州に戻りこちらで働くようになると、オートバイに夢中になり、自転車はしばらくお休み。
近くにある林道を走りまわる。

そんな折、巷でMTBブームが巻き起こり興味をもちSpecializedのスタンプジャンパーを購入。

これで林道を走りまわり始めると自転車熱が再燃。

独身に戻ったこともあり金銭的に余裕もあったので、ついでにロードも組んじゃうことに。

やっぱり自転車はロードが好きなのである。

選んだフレームは当時、パンターニやキアプッチの乗るCARRERA。

コンポはトップコンポとなったDURA-ACE。

カンパという選択もあったのだが、今まで使っていたDURA-ACEの安心感からの選択。

RAVANELLOが距離中心のカルチャーショックだったのに対し、CARRERAは標高のカルチャーショック。

下から見上げると、どう考えて無理そうな山や峠を越えまくったが子どもができ、
一緒に走るようになるとさすがにロードはオーバークォリティ。

ロード用の極細タイヤのセンシティブさがかえって気になるようになり、MTBの
TREKのELET9.9を購入する。

始めてのカーボンフレーム、始めての油圧ディスク、始めてのサスペンション、始めてのチューブレスタイヤ。

何もかも初めてづくしのバイク。

子供たちといろいろなところに行った思い出のバイク。

カーボン製のステアリングコラムにクラックが入ってしまい、フロントフォーク交換を考えていたのだが
そのフロントフォーク購入用に貯めていたお金で買ったのが今のっているFELT Breed。

FELT Breed

MTBに乗っているとチェーントラブルによく合う。

舗装道路の下りからシングルトラックの上りまで幅広いシチュエーションに対応するためワイドレンジ
となったギア比を吸収するための長いテンションアームによる低いチェーンテンションと、未整地での
チェーンの暴れが原因だ。

大抵簡単にクリアできるのだが、トラブルは少ないほうが良い。

最初はフロンギアをトリプルからダブルかシングルにすることを考えていたのだが、よりシンプルなシングル
スピードに惹かれるようになった。

ただ、一枚のギアでシングルトラックから舗装道路までカバーするのは無理で、どちらかを取ることになる。

私のツーリング形態では走行距離の95%が舗装道路、残りが林道やシングルトラック。

となるとどうしても高めのギア比になり、MTBの形状が果たして向いているのか難しいところ。

そんな時に見つけたのがシングルスピードのシクロクロス車FELT Breed。

シクロクロスというレースに関してはWikipediaなどを参照してもらうとして、面白いのは多段ギアを
装備したバイクとシングルスピードが混走して、かつシングルスピードが勝つ可能性のあるレースは
シクロクロスのみということ。

純粋に効率のみの観点からはシングルスピードが多段ギアにかなう訳は無いのだが、泥だらけの
コースと、担ぎが入ることからコース内容によってはシングルスピードが有利になる。

泥だらけのシクロコースではリアメカは簡単に悲鳴をあげるし、担いだ時の軽さとマスの集中化も有利だ。

そのため、FELTがカタログモデル(カタログに載っていたのは2009〜2010。今年はカタログ落ち)
として発売、フルオーダーに比べ半額程度の値段で購入できた。

7005アルミのフレームにFSAゴッサマークランクがインストールされ、リムもMAVICのOpenSportが
使われているので、このまま行ける。

さて、ノーマルでも十分実用になるBreedだが、やはり色々いじりたくなるもの。

いろいろ変えてあるので、インストールしてあるパーツを紹介する。

フレームサイズは530。

ハンドルは前回紹介し大のお気に入り、FSAウイングプロ31コンパクト。

繰り返しになるのであまり書かないがどこを持ってもしっくり決まる。
今はこれ以外は考えられない。

ブレーキブラケット&レバーはカンパニョーロ・レコード。

レバーはカーボン。

バーテープはSILVAのコルク。

昔、バーテープといえばコットンが多かったがCARRERAの時にコルクを使ってからずっとコルクを使っている。

衝撃吸収性、ノンスリップ性で優れている。

コルクテープでもいろいろなものが出ているがなるべく固めのものが良い。

柔らかいものは一見、衝撃吸収性がよく感じるが、そのストロークの大部分が1Gで食われてしまい、
実際の衝撃は吸収してくれない。

スピードメーターはCATEYEのSTRADAワイアレス。

MTBには確実性でワイアードのメーターを付けるが、ドロップバーのモデルにはハンドルまわりの
シンプルさをとってワイヤレスにする。

スピードはあまり見ないのでメーターはなるべく小ぶりのものが良い。

私の場合、時計がわりが一番の用途である。

インストール位置はハンドルバー上とステム上の二択。

ハンドルポジションの自由度を重視すればステム上に付けるのが良いが、自転車を降りて押す時、
片手でステムを持って押すと楽なので乗車して登れないときのことや、街中をウィンドショッピングする
時の事を考えハンドルバー上にインストールしている。

サドルはフィジークのアリオネ。

フラットで前後に長い。

シングルスピードの場合ギア比が一つなので高回転用から思い切り踏み込むペアリングまで
様々な回し方をする。

それぞれベストなシッティングポジションが違うので、幅広いポジションい対応できるアリオネはベストな選択。

作りもいいし、サドルに直接テールライトをつけられるのでお気に入りである。

シートポストはFSAのカーボン。

カーボンの衝撃吸収性を期待したというより、二本締めでカッコイイものという理由で選択。

シートポストクランプはカンパニョーロ。

仕上げ、デザイン、機能全てに満足できる逸品。

迷ったらこれにしておけば間違いはない。

タイヤは最も重要なパーツ。

自分の使用目的によって選ぶものであり、けして流行りやカッコで選んではいけない。

基本的に舗装路のツーリングであり、シングルトラックまでを視野に入れると、選択肢は狭まる。

日本ではあまり有名ではないが、プロ機材にも採用されるなどあちらの国では結構有名な
SchwalbeのマラソンXRというツーリングタイヤを履いているがこのタイヤ、今ではカタログ落ちして
マラソン デュリームになっている。

対パンク性が高いのが特徴で転がり抵抗と不整地グリップのバランスが良い。

2年近く乗っているが未だにしっかり山が残っているくらい、耐摩耗性も高い。

チューブはパナレーサーのアーバンスーパーチューブ。

少し重いが肉厚で抜群の対パンク性を持つ。

ボトル&ボトルケージはTax Tao アルミとキャメルバックのポディウムボトル 0.6L 。

Tax Taoは数年前からプロ機材で使われ始めたので試しに使ってみたらなかなか具合が良い。

じゃまにならないデザインで強度があるので担ぐときにもじゃまにならないし、ボトルをガッチリ固定
して、スムースに取り出しができる。

交換した部品はだいたいこんなところ。

今回は今までBlogなどで使った写真だけで済んじゃったなぁ。
けして手抜きじゃないぞ-。


2011.2.21 *** Hiroshi Yae -- E-Mail: h_yae@sa2.so-net.ne.jp -- Twitter: @h_yae ***


追記

そういえばBreedの全体写真を載せていなかった。

BlackBerryのカメラで撮ったので今ひとつだが、こんな感じで乗っている。

ついでに書き忘れたことを記しておくと、ペタルはこの自転車唯一のシマノパーツ、XTR。

ギア比はノーマルのままの36x16。

スポークはDT SWISS COMPETITION 2.0mm×1.8mmバテッドステンレス。

チェーンがKMC Z610X 1Sで、ブレーキがTEKTRO EUROSTYLE ミクロクロス カンチレバーである。

このへんは標準で付いてこないペタル以外はノーマル。

2011.2.23 *** Hiroshi Yae -- E-Mail: h_yae@sa2.so-net.ne.jp -- Twitter: @h_yae ***