スマートフォンのカメラ機能




BlackBerryを使い始めていつの間にか3ヶ月が過ぎている。

アプリのインストールも一段落し、自分の中で使い方もなんとなく確立してきたので
このへんで気になっていたカメラ機能についてちょっと書いてみたいと思う。

というのも、当初大して期待していなかったカメラの画質が案外いいのだ。

いいというと誤解があるかもしれないが、思いのほか質感があるし、使いやすい。

デジカメの写真をピクセル等倍にして比べてもあまり意味はないのだが、画質チューニングの
方向性などが見えてきて、それはそれで面白いものだし。

今回はBlackBerryの他にコンデジのRicoh GR DIGITAL IIIとiPod Touch 4th Generation
と比べてみることにする。

まず、うちの窓から見える景色をパチ、パチ、パチ。


Ricoh GR DIGITAL III


BlackBerry Bold 9700


iPod Touch 4th Generation

それぞれの画像を比べると全てが単焦点レンズのせいかなのか、はたまた画像処理のたまものか
湾曲収差はほぼ確認できないほどよく補正されている。もはや湾曲収差はレンズで補正する時代では
なくなったのだと思うとある意味感慨深いものである。

GR DIGITAL IIIはさすがにカメラ専門のハードウェアだけあって、画質や色、コントラストなど
極めて安定感のある描画だ。

BalckBerryはややコントラストが高く、赤が強調される描画。
また、ホワイトバランスが不安定で同時にとった数枚のいずれもが微妙に色が違う結果になる。
普段デジイチなどを使っていてホワイトバランスの安定性なんて気にしなくなっているので、ある
意味新鮮。いや、悪い意味で。

iPod TouchはiPhone4の画質を期待すると肩透かしを食う。
全体的にノイジーであまい。
でも、文字は比較的しっかり認識出来る。
この辺りはBlackBerryもそうなのでこういったチューニングなのだと思う。
どうしてもメモがわりに使われるケータイカメラなので写っている文字が、多少ぼけていても
ブレていてもちゃんと認識できないと写りが悪いと言われるからね。

さあお次はお待ちかね、等倍モードである。


Ricoh GR DIGITAL III


BlackBerry Bold 9700

やはり画面はコンデジのGR DIGITAL IIIが安定している。
BlackBerryは高いコントラストが災いして曇り空バックの樹の枝がずいぶん痩せてしまった。
あ、そうか、うちのカアチャンみたいに細く写りたがっている人は、曇り空バックにしてケータイカメラで
撮ってやればいいのか。

ノイズもBlackBerryのほうが多い。
ただ、木の植え込みや瓦などを見るとGR DIGITALの方はノイズリダクション処理のせいで不自然な
描画になっているのは否めず、自然な質感という意味ではBlackBerryの方が好みだ。

BlackBerryの描画で気になるといえば画面下にちょこっと写っている柵の偽色がある。
本来黒に近いグレーなのだが黄色とブルーになっている。
もしかするとBlackBerryの撮像素子は高価なローパスフィルタを使わず、ソフトウェア処理しているのかも。

全体的に見てコントラストが高く、白飛び黒つぶれしやすいのと、ホワイトバランスが安定しないのが
やや気になるが十分カメラとして使えると感じている。

次にインターフェース。

GR DIGITALはれっきとしたカメラなので特に問題はない。

BlackBerryは設定にもよるがボディ右側にあるボタンを押すとカメラが起動してボタンがそのまま
シャッターボタンになる。

分かりやすくていいのだが、画面下のオーバーレイ部分はいただけない。
気を付けていないと下のオーバーレイ部分をトリミングしたつもりでフレーミングして、間抜けな写真になる。

それに真ん中のカメラアイコン。
トラックパットを押すとシャッターが落ちるという意味なのだが、いらないと思う。

さらに、一枚写真を撮ると撮影モードにならず、今とった写真をどうするか?モードになる。

カメラアイコンがセレクトされた状態でトラックパットを押すなり、右側面のボタンを押すなりしてカメラモードに
してから改めて撮影となる。

一枚撮ってそれをメールに添付するなり撮影した画像を削除するなりするときには便利なのだろうが、
そういったときにはメニューから改めて入れるようにしておけば良いように思う。
やはり、撮影は撮影、セレクトはセレクト、メールはメールというように分かれていたほうが使いやすい。

それを除けば余計な機能がなくシンプルで使いやすい。ケータイカメラなんてこれでいいのである。

そういった意味でiPod Touchのインターフェースは優れている。

可能なかぎりファインダーに余計な物を入れず、起動してシャッターボタンを押すだけ、というインターフェースは
とっさに出してチャッと撮る。画質や細かなセッティングは気にしないという使い方にマッチしている。

さらに下の写真のサムネイルをタッチすればとった写真をブラウズすることもできる。

システムの信頼性といっためんでは今ひとつの感があるAppleであるが、ことマンマシンインターフェースとなると
抜群のセンスを発揮する。

やはり道具はシンプルで分かりやすいのがいいってことだ(信頼性が一番だが)。

最後にBlackBerryのカメラを使う上で気をつけたほうが良いことを一つ。

最近のフューチャーフォンなどに採用されている汚れにくい加工を施したレンズ保護ガラスを使っていない
BlackBerryはここが汚れていることが多い。いや、まず汚れている。

ここが汚れているとどんなに良いレンズだろうが、撮像素子だろうがソフトフィルターをかけたような
眠い写真しか撮れない。いや、女性はそのほうが喜ぶみたいだが。

男らしい、パリっとした写真を撮りたければシャッターをきる前に小汚いTシャツの裾でもいいので
ちょっと拭いてやることをおすすめする。

2010.11.24 *** Hiroshi Yae -- E-Mail: h_yae@sa2.so-net.ne.jp -- Twitter: @h_yae ***