怪しい文
違います。怪文じゃありません。回文です。
回文ってあれですよ。たけやぶやけた、とか、しんぶんしみたいなの。
上から読んでも山本山、あ、これは漢字の場合か。
ワタシの好きな作家さんの作品に回文をモチーフにしたものがありまして、それをきっかけに最近少しマイブームになってます。
回文も作り方があります。ある単語を逆さまに書いてみて、そこから派生するのが分かりやすいです。
簡単な例: ガム → むが
むがのがむ → 無我のガム
ちょっと強引だけど、これも回文です。
『何とか』の『何とか』。『何とか』と『何とか』。
フラグのグラフ
・・・何となくフラクラな誰かの失恋回数グラフを思い浮かべてしまったのはワタシだけでしょうか?(笑)
もうちょっとヒネってみましょう。
イタリア → ありたい
お、これは何か作れそうですよ。
イタリア で → で ありたい
イタリアで 見る → るみ でありたい
買える身でありたい、なら何となくイケそうです。
イタリアで 見る えか → 買え る身 でありたい
真ん中の『か』を中心にして削除しましょう。そうすると、
イタリアでみるえ、買 える身でありたい。 → イタリアで見る絵、買える身でありたい。
うん、これなら意味が通じます。
そんなこんなで。いろいろ考えたり、集めたりしています。
嬬恋で以後待つ
我がたくあん芥川
しぼめ梅干
盆栽サンボ
この辺は分かりやすいですね。ウケたのがこれ。
警察官と食いにいくトンカツ、サイケ
ちょっと強引でしょうか。でもうまい。ちなみにサイケと言って最低がわからなかったあなたは警察官とトンカツを食べに行ってください(笑)
そして。今回紹介したかった力作です。もともとこの作品を見て回文の世界に足を突っ込んだと言っても過言じゃありません。森博嗣さんの作品の中でりりおばさんが読んだ回文です。
住まいは田舎がいい、森と日溜まりでひと寝入り、飛ぶ鳥、稲と日照り、まだ独りもいいが、家内はいます
今回の目的って、ほとんどこれを紹介したかっただけかも知れません。
それほど美しいと思った次第であります。
これは言葉遊びですから、当然洒落です。屁理屈とも言います。
リアルでそのようなコメントをする方には(いや実際いたんですけど)、このように切り返しましょう。
そう、理屈を作り、嘘。
お後がよろしいようで。
今月の脚注: 頭痛が痛い。遺体が痛い。こんなコトばっかり考えてるからアタマが遺体のでしょう。