夏の祭から


例年のイベント、夏の祭典

今年も酷暑の真夏日に行ってきました。最終日です。

そのときの詳細はmixiとかブログに載せているので、詳しくはそちらを見てください。

今回のお話はここで入手した『うみねこのなく頃に』について。




思えばもう3年近く前から始まるこのシリーズ。今回は7作目にあたります。

下馬評では最終話ではないかとのこと。期待値満々で早速やってみました。



ひぐらしでも最終話ではすべての謎が明かされます。ええ、答え合わせのようなものですね。

夏の祭典から戻ったその日、早速インストールして六軒島(『うみねこのなく頃に』の舞台となる孤島です)に旅立ちました。



それから4日。今回はやや短めの印象があったせいか、割とあっさり読み終わりました。



感想。



概ね予想通り。これまでの自分の解釈では説明がつかないところがたくさんあったんですけど、大きなところは納得できたと思います。

たぶん冬コミではサービスDVDが出るでしょうから、それまでに細かなところを含めて、時間をかけて検証していきましょう。

このような作業もミステリの醍醐味です。

さて。以下は大いにネタバレ要素を含みます。未プレイの方は読むのをおやめになることをオススメしておきます。











うみねこは、ある物語をファンタジとミステリの両面から切り込んだ作品と言えます。

現実の世界はミステリだけで話が完結します。当然ですね。

その一方でファンタジの要素を加えることにより、作品の世界は間違いなく広がり、面白さも増えます。これはこれで楽しいのです。

しかしながら物語の中に出てくるトリックはミステリできちんと説明できなければなりません。

この辺のバランスが見事ですね。この作品は。



もうひとつ。ミステリの世界で三大要素と言われるものがあります。

フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット

日本語で書くとしっくり来ません。英語で書き直します。

Who done it?

How done it?

Why done it?

つまるところ、『誰がやったのか?』『どうやってやったのか?』『なぜやったのか?』

現代ミステリの本質は、前者ふたつを解き明かすことが本流、と言って間違いないでしょう。事の是非はおくとして



私自身もこのふたつは大いに興味があるところです。実際、誰がどうやって犯行を行ったかという点をまず知りたくなります。やっぱりエンジニアだからでしょうか。関係ない? あそう。

まあ確かに。ミステリ文庫をわざわざ買う人が求めているのは、多くの場合、WhoHowです。これは間違いないです。Whyの部分はあとから取ってつけたようなストーリが紹介されますよね。TVのサスペンスなんかもこのパターンが多い。偏見? あそう。(2回目)



ゴホン。



さて。本作、最終話では、このふたつを明らかにすると同時に、これまでの伏線を(ほぼ)回収する、言い換えると『なぜやったのか?』を詳らかにしていきます。取ってつけたような話ではありませんでした。それは物語の最初に記述されていたのです。

・・・順番が前後になってしまいましたね。



うんうん。じゃあ。順番に参りましょう。











最初の問い。フーダニット。


彼女が犯人です。作中では明確に『この人』とは言ってませんが、言ったも同然の状態で明示しています。

名前? それは貴方自身が直接お読みになる方がよろしいでしょう。

所詮、このような書き物では記号に過ぎませんから。絵も記号だって? ゲフンゲフン。



2番目の問い。ハウダニット。

どうやってやったか。これは、これから約4ヶ月間のワタシのお愉しみです。



3番目の問い。ホワイダニット。

気を取り直して。

今作の最大の焦点と言って差し支え無いと思います。

人によってはどうでも良いことかも知れませんが、少なくともワタシにとっては大きなウェイトを占めています。

そのホワイダニットの理由明らかになりました。

ただ、これは言葉にして書きたくないです。記号化するとどうしても陳腐化してしまうので。

恐らくはワタシのボキャ貧やら文章能力のなさが原因です。ご容赦くだされ。

実は一度書いたんですよ。でもどう直しても陳腐に感じてしまったのでボツにしました。



ただ、一言だけお伝えするとすれば。これまでの伏線がちゃんと(ほぼ)回収されています。

さすがに全部をキチンと検証してはいませんが、概ね納得しました。



さて。次はどんなシリーズになるんでしょうね。しばらくはひぐらしとうみねこのサイドストーリでも良い気がします。むしろ、作中で語られなかったところを書いて欲しいものです。



・・・じゃあ。そろそろ旅立ちましょうか。


今月の脚注: 暑い・・・台風はどこだ?