W-ZERO3にPSPを無線LANでつなぐ!(灰鰤でどこでもWi−Fi)

私は携帯を2つ持っています。
1つ目は、仕事用のDocomoの携帯。
受信エリアの広さというアドバンテージは最近はさほどなくなってきたものの、10年以上のお付き合いなので、いまさらほかのキャリアに変えるつもりはありません。
2つ目は、今をときめく(?)WillcomのPHS。
会社更生法の適用など暗い話題もそれなりに多いのですが、PHS同士の通話はすべて無料という、遊びで使うにはいい携帯です。
受信エリアの狭さも魅力。受けたくないときは、”受信エリアに入ってなかったんだよ〜ん”という言い訳が当然のようにできるのです^^;

もともとはアドエスを使っていたのですが、数ヶ月前、同じWillcomユーザーの知り合いにそそのかされ、HybridW-Zero3に乗り換えました。
で、乗り換えた数日後にパケット代無料の発表!

らぁっき〜〜!

まあ、もともと携帯でネットを見る機会はほとんどなかったので、あまり恩恵は受けてはいないんですが、パケット定額分安くなったということで、ちょっと喜んではいました。

さて、そんな灰鰤君(HybridW−Zero3のことを巷ではこう呼ぶらしい)を使っていて思うのが、”携帯ゲーム機がつながればいいのに。”ということ。
iPhoneなど、Adhoc接続ができるものやPCなどはZeroProxyというソフトを使ってネットワークブリッジできます。
しかし、携帯ゲーム機はいまのところAdhocではつながらない。

そんな中、ネットをうろうろしていると、PSPと灰鰤をつないでネットワークする記事がちらほら。
"お、そんなことができるようになったんだ”とか思いつつよくよく記事を見てみると・・・

PSPgoと灰鰤をBlueTooth接続でネットワークとつなぐ
というもの。

そっか〜あたらしいPSPはそんなことができるんだ〜とうらやましく思いつつ、さりとてそのためだけにPSPgoを買う気にもなれず、そのままあきらめるのも癪に障る。
そこで今月のお題。


普通のPSPと灰鰤をつないでネットワークするぞ!!


実はまるっきり無謀なことでもないんです。
こんなものを見てしまったので、もしかしたらできるかも??と思ったしだい。

ポータブルモバイルルータ
PCIのモバイルルータ。バッテリー内蔵。USBポートにモバイル通信端末を接続してWi−Fiスポットにできる。

おお〜これならつながるかもしれない〜〜〜

と、さっそくぽちりまして。

一緒に、USBホスト用のケーブルも購入します。

USBホストケーブル
もちろんルーターにモバイル端末としてつなぐだけなら付属のUSBケーブルでいいんですが・・・・
ためしに、こんな接続をしてみました。

USB無線LAN子機
手持ちのUSB無線LAN子機。親機モード付き。
こいつがつながれば、何の苦労もなくPSPと接続できるのですが・・・

ドライバーがないよ〜
ドライバーがないというエラーメッセージ。
当たり前といえば当たり前なんですが・・・・
ググって見ても、灰鰤用のドライバは見つからない。というか、モバイル用のドライバ自体が見つからない。
(誰かドライバかいて〜〜〜)



というわけで、 本命のモバイルルータにつなぐことにします。

早速開封。

箱の中身
モバイルルータ自体は本当に小さいです。
灰鰤を薄く小さくした感じ。気持ち幅が大きいですが問題なし。

箱からモバイルルータを出して、袋を破ろうとすると。

シュリンクラップ契約
シュリンクラップ契約書。

これって法的には決着ついたんだっけ??とか思いつつ、そもそも保証規定がどこに書いてあるかわからないよ〜とつぶやきつつ開封します。

すべて並べてみました。

並べて比較
こうしてみると、灰鰤よりちょっと大きいくらい。
ポケットに入れることを意識しているのか、結構薄いです。
おかげで、見た目より小さく感じます。

ちなみにモバイルルータの横の黒いやつが充電地。
携帯のバッテリー並みに小さいです。
しかもバッテリーの脇には・・・

携帯電池?
水濡れシール。

これ、ほんとに携帯の電池を流用しているように見えます。
そのうちググって見よっと。

電池を入れて、早速充電。

充電
充電用コネクタはUSBになっているので、ケーブルがあればPCにもつながります。
もしや、PCで充電できるか?と、ここではじめてスタートガイドを広げたりします・・・・が。
専用アダプターで充電してくださいとしか書いてない。
そもそも取扱説明書がついていない。
最近のPCパーツはコストダウンが進みすぎているようで、CD1枚の中にみんな入れて、後はそっちを見てね〜〜だって。
まあ、めんどくさいので見ないですが。

とりあえずアダプターで充電を始めたので、ガイドに従って設定をしておきます。
こいつの設定をするには、ほかのネットワークにつながっていないPCが1台必要
データ通信カードと携帯ゲーム機しか持っていない人は使えません。
まあ、たぶんほかのメーカーのルータもそうでしょうし、PCもっていない人はそもそもこんなものに興味を示さないでしょうから問題なし。
デスクトップしかもっていない人はケーブルの取り回しに苦労しそうですが、設定できないわけではないのでこれも問題なし???

ともかく設定。

データ通信機器とモバイルルータをUSBでつなぎ、モバイルルータとPCをLANでつなぎます。

設定のための接続
ここでは何度も登場しているU101君にがんばってもらいます。
つないだら、アドレスをたたいて設定画面を出します。
IDとPASSを聞かれてくるので、ガイドのとおりに入力。
トップページから、一般設定→WAN→3G/3.5Gの順にクリックします。
データ通信機器の設定画面が出ます。
で、キャリアを選ぶのですが・・・・ 

キャリア選択
あれ?WILLCOMがない??

たしかメーカーのHPを見たときにはWILLCOM書いてあったような。
メーカーHPを確認すると、確かに書いてあります。
ということは、ファームウエアのアップデートが・・・あった。
とっととダウンロードして、ファームアップします。

ファームアップ
ファームアップ自体は物の数分でおわり、すぐさま再起動。
で、設定画面に戻りますが・・・・

キャリア選択
日本通信が増えただけorz

もう一度メーカーサイトに行って、ここではじめて取扱説明書を確認します。
・・・・・よくよく見ると、対応機種が、ほんとにUSBデータカードのみ。
PHS携帯をUSB接続してはつながらないみたいです。

それでも一応再確認。
キャリアのリストがないのなら、手動設定はどうだ??

一番上の接続方法という欄を"接続先を指定する”に変更すると、細かい設定ができるようになります。

接続先の設定
写真のように、アクセスポイントの設定をします。
で、接続ボタンを押します。

・・数分後、接続できませんの文字が。

そもそも灰鰤にはUSBモデムの設定がありません。PCとつないでモデムとして使いたいときは、ActiveSync経由となってしまいます。

・・・くっそ〜〜・・・

こうなれば最後の手段。
もう1段機器をかませます。

ブツはこれ。

有線LANアダプタ
有線LANアダプタ。BUFFALOのLUA-KTXというやつ
まだノートPCにLANがついてなかったころに買った一品。
アドエスにつないであそんでいたものの、有線でつなげるのは何かと取回しが悪いのでしばらくはお蔵入りしていました。
こいつを引っ張り出してきて、灰鰤につないで見ます。
こいつももともとPC専用なのですが、幸いにもアドエス用のドライバーを作成された方がいらっしゃいまして、このドライバーを灰鰤にインストールしてみました。

結果。

灰鰤を有線LANで接続
動いた!

少なくとも、有線LANに灰鰤をつなぐことはできました。
つまり、これでモバイルルータとLAN接続して、WANモードで動かせば灰鰤ネットワークが組めると。
さきほどのWANの設定を3G/3GSから固定IPに変更します。
灰鰤でDeleGateLauncer を使ってブリッジさせる予定なので、こんな風に設定。

灰鰤と有線LANで接続するための設定
DeleGateLauncerはここの設定をそのまま利用するので、ネットワークアドレスとゲートウェイの設定は写真のようにしました。

で、すべてをつないでみるものの、LANケーブルで接続するためにPCははずしてしまったので、動作しているかいまいちわからない。
ここは肝心のPSPを使って接続テストをして見ます。

PSPのブラウザを立ち上げると、いつもの家のネットワークにつなぎに行くので×ボタンを押してキャンセル。
ネットワークを探してみると、planesuserとplanexuserWPAの2つのSSIDが出てきます。

ここで、”あ、WPA設定してないや”ということに気がついたので、とりあえずWEPでの設定を試みます。
planexuserの方を選択して、各種設定。
簡単設定を選んで設定を完了。

PSP設定画面
うまくいくと、このようにplanexが利用できるようになります。
こいつを選択してしばらく待つと・・・

DNSえらー
DNSエラー・・・・。

モバイルルータまでは接続しているよう。そこから灰鰤、もしくはその先がつながってない???

ここでよくよく考えると、DeleGateはProxy鯖となっているはず。で、ポートが8080に変わっているはずであることを思い出しまして。
PSPにそんな設定あったかな〜と確認してみます。

まずは先ほどの画面まで戻って、planexuserが選択された状態で△を押します。

メニュー
わきに出てきた選択メニューの"編集"を選びます。
ばしばし進めて、設定モードを選ぶところで

カスタム

またばしばしすすめると、プロキシサーバ選択画面になるので、

プロキシ
使用するを選択。
プロキシの設定画面では

プロキシ設定
こんな感じで設定します。
設定が終わったら、再度接続。

つながった〜〜〜
おおおお〜〜〜つながった〜〜〜〜!!

うまいことつながりました!!

というわけで、全容はこんな感じ。

全容

さすがにこれをポケットに入れてというにはちょっと無理がありそうですが、サイドバックなどに収めておく分には十分な小ささです。
これでどこでもWi−Fi買わなくてもPSPをネットにつなげられるぞ〜〜〜!!



これで通信料無料のどこでもWi−Fiを実現することができました。
ちなみに、このモバイルルータ、1回の充電で2時間動きます。
灰鰤のほうも、つなぎっぱなしで2時間は十分持ちそう。
ただし、たとえば電源の確保ができる場所で使う場合にネックなのが、灰鰤のUSBポートが電源と共有しているということ。
ネットワークをつないでいる間は充電できないので、長時間運用するなら交換用バッテリーが必須になってしまいます。
その分、この接続ならばPCでもiPhoneでも、proxyの設定をしておくだけで何台でも接続することができます。
数人の友達と車で移動中にネットに接続とか、簡単にできそう。

同じ灰鰤を持っている人ならば試してみる価値はあり!という結論で今回のレポートは〆!

・・・・いちおう・・・・・

この記事を読んで試すのは自由ですが、何か問題があっても私およびHPの関係者は一切の責任を負いません。
自己責任でどうぞ〜〜〜



このページはWingWebに掲載されています。
WingWebが開いていない方はこちら。 WingWebを開く
著者のBlog