折れたぁ〜!

寒暖の差が激しく、な陽気ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今月のお題は・・・と言うとオフロードバイクの手術レポートです。
えっ、wingなのにPCの話じゃないの?・・・いーんです。
もともと「Wingは題材は問わない」と言う事でスタートしたんだし、
UMCってUnder_ground Motor_sports Clubの頭文字なんだし(ウソ!)
それでは中端強引に本題の方へ突入します。
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今回の患者はwing2007年9月号で紹介した原チャリの「DT50」で病名は骨折(?)である。
原チャリとはいえ環境基準クリアー前の2サイクルエンジンのパワーは強烈で、
パワーバンドさえ外さなければ、原チャリとは信じがたい走りをしてくれる。
昨年、オンロードバイクを入手したにも関わらず、この原チャリは手放せずにいる。

春風の吹き荒れる先日のことだった。
サイドスタンドを出して若干の下り坂にDT君を停めておいたところ、
風にあおられ、誰の手も借りず勝手に動き出し、ガシャン!!
助け起こしてみると地面に、なにやら部品のカケラが落ちている。
DT君をよーく見てみるとクラッチレバーが折れているではないか・・
折れた

折れたのは「先っぽ」だけなので、なんとかレバーを握れるが,使い難いしみっともない。
原チャリだから車検はないが、ここが鋭利だと技術基準不適合となり整備不良車となってしまう。
尖ったところを削って丸くだけしとこうか?・・・とも考えたが、暇なので直してみる事にした。
まず、ボルトを抜いてクラッチレバーを外す。
ボルト抜き

レバーを裏返してワイヤーから外す。
ワイヤーを外す

折れたレバーを並べてみた・・・妙な角度に曲がってしまっている。
曲がり

このまま元の形に戻そうとするとアルミ鋳造製のレバーはボクッと折れてしまうので、
バーナーで炙り、十分に熱してから矯正する。
バーナーで焼く

おおよそ元どおりの角度となった。
矯正後

破断面を研磨する
断面

このままエポキシで固めただけだと、一握りしただけでポクッとなってしまうのは明白なので、
レバーに穴を開け、古いドラーバーの軸を切り取って挿入し補強する。
(おっと、作業に夢中となり写真を撮り忘れたぁーっ)

エポキシを練って固める。
エポキシ

完全に硬化してから、はみ出している部分を研磨する。
研磨

バーナで焼けて変色した部分も含めて塗装する。
塗装

塗装が乾いたら褶動部にグリスを塗って取り付けて完治。
完治


どうですか?ちょっといびつで若干短くなりましたがほぼ元通り。
クラッチ操作も支障なく行え、車検も通るようになりました。
(だから、原チャリに車検なんかないってば・・・)

------------------ 今月のワンショット --------------------

ごちそう

毎年恒例(?)のUMC新年度会。
温泉につかり、「エチルアルコール複合化合物」と豪華な食事を堪能しました。
フレッシュな新役員も決定したし、新メンバーも入ったし,新プロジェクトも活動開始したし・・・
今年度のUMCはますます面白くなりそうです。

コメット