Ai Nikkor 50mm F1.4S


35mm判のフィルムカメラではフィルムサイズ(36mm×24mm)の対角線長である43.267mm付近の焦点距離のレンズがファインダーをのぞいたときと肉眼で見た時の画角やパースペクティブが自然であることやらなんやらでざっくり焦点距離50mmのレンズを標準レンズと言う場合が多い。
(ペンタックスのFA43mmF1.9Limitedなんて言うレンズもありますが)


ニコンのマニュアルフォーカス機の標準レンズ。
”Ai-s 50mm F1.4”とも言う。
ニコンのレンズのラインナップは呼び方も含めてちょっと分かり難いのが難です。


そしてこれがマウントアダプタ。
ニコンレンズをキヤノンのカメラに取り付けるアダプタです。
キヤノンのEFマウントは他メーカーのマウントに比べてフランジバックが短いため、
アダプタを介すとほとんどのメーカーのレンズを取り付けることができます。

まずレンズにアダプタを取り付けます。

EFマウントのニッコールレンズのできあがり。

40Dに着けるとこの何ともいえないアンバランス加減がなかなか新鮮な姿だと思いませんか。
キヤノンのAPS-C機に着けると焦点距離は1.6倍の80mm相当になってしまうので
ちょっと中途半端で難しい長さになります。

実際に撮ってみると


ボケは流石にきれいです。


7枚羽根で円形絞りでもないので点光源のボケは7角形で周辺の方では若干ゆがんだ形にはなっていますが、気にはならないと思います。


Ai-s 50mm F1.4の開放 f1.4


等倍切り出し
開放でこの解像度なら文句ないでしょう。


次は最小絞りのf16


等倍

この条件では開放でも絞り込んでも大口径の割には回折の影響による劣化は少ないように感じます。

あらためて良いレンズだと言うことを再認識しましたが、なにぶんEOS40Dではピントが合わせづらく、
このレンズにはやはりニコンボディかキヤノンならフルサイズ機若しくは、最低でもEOS7Dが必要かも。