ニューマシン、購入
私はこう見えても、一応コンピュータを使う仕事をしている。
仕事の内容はCGの制作だったりするので、けっこうコンピュータ・パワーが仕事の
効率に大きく影響したりする。
なおかつ、自分で言うのもなんだが、性格は新しもの好きで物欲の固まりである。
そんな私が、なぜ7年も同じマシンを使い続けてきたのか?(ちなみに7年間使い続けた
コンピュータは初めてだったりするのだが)
それどころか、3年以上使い続けただけでギネスものだと個人的に思っていたりもする。
さて、そんな私がお仕事用メインマシンを買い換えようと思ったのはひとえに遅いからだ。
買った当時は爆速だった、NetBurstマイクロアーキテクチュアを使ったXeon 2.4GHzを
2機搭載したDell Precision 530も寄る年波には勝てず、今ではMax 2010のメニュー
表示をするだけでも(メニュー表示をするだけでパワーを必要とするアプリケーションもどう
かと思うが)つらいパフォーマンスに成り下がってしまった。
で、何を買うか?
とりあえずお仕事に使うのでパワーと、信頼性と、価格の安さである。
自作は面白いのだが、マシンを安定させるのに時間がかかったり(そんなこともないと思うが)
トラブった時に自分で対処しなければならなかったり(メーカー製でも結局は自分で対処しな
くちゃならないんだが)、結局なんだかんだで高くついちゃったりするので今回も見送り。
結局前回使って7年間トラブルらしいトラブルもなく(グラボ逝っちゃったけど)動いてくれたDell
Precisionワークステーションを購入することに決めたのである。
Dellのコンピュータは誰もが知っているとおり、Netなどで好みに合わせて仕様を決めるBTO
というシステムで購入する。
なのでとりあえずDellのホームページへ。
ここで気をつけなければならない罠が待ち受けている。
「あ、これ安い」とか思って、一番安いセットを選び、その後本能のおもむくままに、いろいろな
オプションを付けていくと、とんでもない金額になってしまう。
これはなぜかというと、セットによって値引率が決まっているのではなく、値引き額が決まって
いるからなのである。
しかも、オプションは減らす設定はほとんど無く、金額は上がる一方。
ということはオプションは一切付けず、セットのまま買うのが一番お得なのである。
そんな発見をしつつ、自分の要求に一番近いセットを選び、金額を確かめ、ポチッとな
とするんである。
結局お値段は14万円とちょっと。
X58のチップセットにXeon W3520 2.67GHzのCPU一個。
メモリは1066MHzのECC付き2GB DDR3メモリ3個。
グラボはATI FireGLをNVIDIAのQuadro FX580に変更。
のセットにオプションは、IEEE1394のインターフェース(最近じゃほとんど使わないんだけど、まだテープ
の取り込みに使うかもしれないし)と、ハードディスクを250GBから320GBに変更(+525円だった)と、
いきおいでフロントベゼルのメディアリーダー。
さて、ポチッとしてから待つこと1週間とちょっと。
仕事場(物置)で仕事をしていると家の前に宅配便屋さんが到着。
ピンポ〜ン。
「はいはい」
サインするためのペンを握りしめ、戸を開けます。
♪ ドアを開けた〜ら〜、段ボールかかぁ〜えて〜、Dellにたのまぁ〜れた〜、人ーがたぁていた〜。
「Dellからパソコンで〜っす。重いっすよ。」
でも、重さなんて全然気にならないっす。
早速、一番広いスペースがある寝室に持ち込みご開帳ぉ〜。
さらに開ける。
おぉ、出てきた、出てきた。Precision T3500。
以前の530が金属シャーシにプラスティックボディだったのに対し、全金属ボディのT3500。
530。フルタワーケースはデカイ。今までお疲れ様でした。でももう少しこき使うよぉ。
530に対し小振りなシャーシの割に重くどっしりしています。
はい、記念撮影〜。
う〜ん、かっちょいい。
Dellのワークステーションはケースを開けるのにたいがい工具は必要ありません。
このT3500もそう。
てか、ずいぶん前からこのシャーシになってるんですよね。
Dellのワークステーションのシャーシってこれで2つめなんですがけっこうよくできてると思います。
・・・ちょっと特殊ですが。
上面の後ろにこんなレバーが付いていて、
これを後ろに引くと、ケースの横のパネルが開きます。
中身ぃ〜。
コンピュータ買ったら電源入れる前に中、見るですよ(デフォ)。
お、こんなところにハードディスクベイが。
ゲッ!! サムソンのハードディスク。
サムソンのハードディスクって端から壊れるって言うけど大丈夫かいな。
すぐ下にセカンドハードディスクベイが。
固定にネジは使いません。4本のピンでパチ、パチッと固定。
すでにSATAのインターフェースケーブルと電源ケーブルは配線済み。
しかもこの配線、マザーボードの裏をはって来ています(SATAのコネクタはマザーボードの一番上)。
最近はマシン内部の空気の流れを、なんたらかんたらしているらしいのでその対策でしょうか。
このマシン、電源ファン以外は筐体前面にある二つのファンで基本的(その他はグラボのファンね)に
全ての冷却をまかなっています。
グラボ〜♪
オレンジと青の平たいケーブルがSATA、白い丸いやつがメディアベイにつながっている内部USB、
ピンクの丸いのがIEEE1394・・・、だと思う。
どちらにしても以前のPCと比べるとケーブル類がスッキリしています。
ちなみに今まで使っていたPrecision 530の内部。
電源は下にあります。
グリーンのカマボコみたいなのがCPU冷却ダクト。
筐体背面のツインファンでガシガシ冷却。
スッキリしたケーブル類の代わりといってはなんですが、冷却系はおどろおどろしい。
メモリに至ってはファンからダクトで直接冷やしています。
ちなみにメモリダクトの直ぐ下にあるオートバイのエンジンみたいなやつがCPUのヒートシンク
(なんやねん)です。
さて、一通り内部も見たし、そろそろ電源入れてみます。
でも、その前に、背面も一つ。
この筐体、前面もそうなんですが、穴だらけ。
拡張スロットのめくら蓋にまで穴が開いています。
インターフェースは、拡張スロット一番上がIEEE1394のインターフェースボード。
4つ下がってグラフィックボード。
DVIポートしか知らなかったのですが、最近じゃディスプレイポートなんてのもあるんですね。
DVIポートは一応デュアルリンク対応です。
下がって、マザーボードのインターフェース。
1000baseのイーサネットコネクタにUSBが2つ。
オーディオin/outをはさんでSATAとまたまたUSB。それも4個、
PS/2がちゃんと付いているのもうれしいです。
そして最後がシリアルとパラレル。
この辺は昔ながらのドングルがあったりするのでワークステーションとしては装備しないわけには
いけないようです。
さあ、ひとしきりなで回して堪能したので電源つないで、いろんなものつないでスイッチON〜。
おー、64bit。おー、スレッド8っこ。
エー、とにかく速いの一言です。
今までのマシンとは雲泥の差。
だいたいアプリケーション実行速度で8倍違います。
前のマシンがスレッド4個だったので、1スレッドあたり4倍?
ん〜、クロックは2.4GHzから2.67GHz。なんか凄いぞ。
ところで、ハードディスクなんですが、やっぱり1TB以上のものを積もうと思っていたんですが、
Dellで買うと1.5TBのもので27,000円もしやがります。
とりあえず320GBのものを入れておいて後で買い足す方向で予算計上。
マシンも来たことだし、近くのお店に買いにいきます。
そこで売られていた1.5TBのハードディスクはSeageteの7,200回転のものとサムソンの5,400
回転のもの。
値段はSeageteが1,000円ほど高いだけ。
普通、Seagete買いますよね。
でも今回はサムソン、買ってみました。
というのも、買ったときに付いてきた320GB、7200回転のやつが調子良さげ。
音も静かだし、なんといっても発熱が少ない。
外気温30℃でハードディスクの温度センサー30℃です。
サムソンのことだから(失礼)センサーから出すデータ改ざんしてるんじゃね。とか思いましたが
さわってみても熱くない。
まあ、温度が低けりゃ良いってもんじゃありませんが低いに超したことありません。
Dellのワークステーションには標準で「3年間 当日対応オンサイト保守サービス
(平日のみ対応)」というのが付いています。
ぼろぼろ壊れるようなパーツを使っていては経費がかさんでしょうがありません。
そんなDellのワークステーションに搭載されているんだから使い物にならないことはないんじゃね?
と思い、ここは一つかけてみることに。
だいたいハードディスクのブランドほどあてにならないものはない、と、今までの経験が物語っ
ていますし。
それにサムソンのハードディスクが500GBプラッタのディスクを使っていたのも、ちょっとひかれた理由。
さて、喜び勇んで(内心不安でドキドキもの。だってサムソンだもの ←失礼)家に帰り
ハードディスクインストール。
上記のように、パチン、パチンと止めて固定。
すでに配線済みのインターフェースケーブルと電源ケーブルをさしたらお終い。
ちょっとものたんないぞ。
さてケーブルつなぎ直してスイッチオ〜ン。
OSが立ち上がってマイコンピュータを見ると・・・
ん!? 何も出てこない。
あ、そうか、あれだ。まだフォーマットしてないんだ(サムソンだから)。
こういうときにはディスクの管理を見てみるといいのさ。
・・・いない!?
やっぱりサムソンなのかぁ〜 ←意味不明
これはなんだぞ。やっぱり一つの初期不良?
お店に怒鳴り込んでSeageteに変えてもらうのか。
待て待て、こういうときにはまず冷静に。
とりあえず再起動かけてBIOS見てみます。
DellってBIOS出すのに何押すんだっけ?
やっぱDellだけにDel・・・・・。
・・・
F1から順番にやってF2で正解。
・・・モアレがスゴイ。
最近のBIOS設定画面てマウス使えるらしいです。
うっ、なんかカルチャーショック。
気を取り直して見ていくと、
・・・モアレがスゴイ。
あ、これだこれ。
Driveの項目で増設したSATA-2がDesableになっていました。
ONにしてめでたしめでたし。
このまま起動かけてディスクの管理でパーテション作ってフォーマット。
無事1.5TB〜。
さあこれでほぼ完璧。
CPUスピードも、グラボも、ハードディスクも余裕です、余裕。
あ、でもメモリちょっと足りないぞッ。