PCG-U101にSSDをのせる!

さいきん流行のSSD。ミニノートの流行とともにやってきて、一気に値崩れが起きています。
容量もだいぶ大きくなってきていて、2.5’ならば256GBなんてのも出てきました。
コスト重視ならMLC、速度重視ならSLCという境界も、SLCの値崩れで徐々に小さくなってきました。

で、わがPCG-U101君。メモリも1GB乗せて気持ち快適になったところで欲が出てきました。


というわけで、U101にSSD乗せてみました。


U101のHDは1.8’のため、SSDの種類が限られてきます。
選択の条件は、
1)今のHDと同容量かそれ以上
2)なるべく早いもの
3)なおかつ安いもの
の3点。

ネットで探してみると、1.8’でも数種類出ています。64GBのものでもMLCであれば2万円台から手に入ります。
ただし、安いのは速度もそれなり。Read41MB、Write16MBとか、載せ変えて意味あるの?ってくらい遅いものもあります。

そんな中、今回入手したのはこれ!

SSD!
ちっちゃい!さすが1.8’

MTRON製SSD MSD-P3018032ZIF というやつ。
SLCタイプで、Read/Write100MBという、1.8’のタイプの中では高速な部類に入るやつです。
通常は3〜4万円台で売っているものですが、なぜかYaho○!オークションだと、コンスタントに2万円を切る価格で手に入るという。
・・・・なぜ?

という疑問はおいといて、早速組み込みに入ります。

PCG-U101は、当時としては画期的なくらい小さいノートPCで、(たぶん、当時の最小マシンは東芝のLibrettoで、その次位に小さいマシン)これをばらすのはじつは至難の業だったりします。
まあ、小さいマシンはえてして分解しにくいようにできているんですが・・・

で、参考にしたHPがSonyがらみだったのがすごい。
Vaio Hot StreetというHPで、Sonyは一切の責任を取りませんよというアラートがでて、同意しないと見ることができないHP なのですが、しっかり分解方法が載っていたりして、便利この上ないです。

で、HPの説明にしたがって黙々と分解していきます。

あ、ちなみに、この分解をするときに、最終警告のシールをはがすことになるんですが、それによって、 Sonyの保障は一切受けられなくなります。(有償修理すら受けられなくなります)
このHPをみて参考にした場合でも、私およびHPの主催者は一切の責任を拒否しますのでそのつもりで。

で、ばらすとこんな感じ。

分解状況

いや、まじめに分解大変です。あちこちに両面テープで固定してあるところがあって、通常の分解より余計に力が要るんです。 壊してしまわないかとひやひや。

で、この金具を手でパチッとはずすとHDがはずせるようになります。
なるんですが・・・・

またやっちまった?

SSD購入時に気にしていたのが、1.8’で、東芝タイプ。
購入したのが、東芝ZIFソケットタイプ。
・・・まじめに、くらべてみるまでZIFソケットがどんなもんか知りませんでしたorz
道理でU101のSSD関係のHPを探してみると、CF-1.8変換ボードを使ったものしか出てこないわけだ・・・・とか、
今頃気がついても遅いってorz


さて、ここでくじけちゃUMCの名が廃るってもんです。何とかこいつを使えないかとネットであら捜し。
みつけました、PATA-ZIF変換コネクタ。ここしか見つけられなかったので、ここのオリジナルなのかな?
早速購入。ぽちっとな。

ZIF-PATA変換コネクタ

やはりここのオリジナルらしいです。需要はあるんだろうなぁ・・
早速取り付けます。

コネクタの向きが・・?

っとおもって、よくよくみてみると、コネクタの向きが書いてありません。
簡易的なコネクタのため、裏表さかさまでも普通にさせてしまいそうです。さて困ったぞ・・・
仮にさして動かそうにも、ある程度くみ上げないと電源すら入れられない。間違ったら致命傷になってしまいそうです。

で、なんかヒントはないかとよくよく見ていると・・・

右側に数本文の空きがある

本体のピン数が、HDDのコネクタのピン数より若干少ないです。右側が開いているというか。
で、変換基盤をよくよく見てみると・・・

右側に数本文つながっていないピンがある

片方の数本のピンがつながっていません。
このつながっていない側をピンのないほうに向けて接続してみます。うまくいけばもうけもの^^;

この向きで接続すると、ZIFコネクタが基盤の裏側になってしまいます。
接続する前に、フィルム基盤をつけておいて、さあ、意を決して接続!

つかない・・・

なんと、コネクタの両側の出っ張りのせいで、接続できません。
ペンチでぱちぱちと切り落としてしまいます。

つながった!

とりあえず、本体と変換基盤は接続できました。
こんどは、変換基盤とSSDの接続です。

SSDとケーブル

ケーブルをさして、レバーを下げると固定されます。
さて、ケーブルをさしたのはいいけれど、このケーブルの長さが微妙に短いんです。
もうちょっと長ければ、SSDを反対向きに固定できそうなんですが、この長さだとどっちを向けても金物がつかない。
で、つかないならつけなけりゃいいか という感じで、金物なしで組み立てていきます。

固定されていない・・・

写真を見てもらうとわかると思いますが、SSDが本体基盤より離れています。
これを組み立てると、フィルムケーブルによってSSDがケース下部に押し付けられるようになって固定されます。
幸い、フィルムが折れてしまうほど狭くはないので、このまま本体基盤を固定していきます。

シリコングリス

HDの金具をとってしまったので、本体スペースに変化が起きてしまうかもしれません。
とりあえず、CPUにはシリコングリスをちょこんと乗せて、不安を解消しておきます。

仮組み状態

さて、まだSSDの向きに若干の不安があるので、仮組み状態で確認する事にします。
・・といっても、逆挿し状態で電源を入れれば、たぶんSSDは壊れてしまうでしょう。
とりあえず、CDドライブにリカバリDISKをいれておいてから、緊張しつつ、電源を入れます。

認識!

リカバリが起動して、HDを確認に行ったところです。
きちんと認識しています!
一度電源を落として、完全にくみ上げてしまいます。

DISKをXPインストールDISKに入れ替えて起動。インストーラが入ったところで、今度はWindowsPEに入れ替えて、再起動。
バックアップを取っておいたデータをSSDに上書きして、さらに再起動!


起動!

お〜起動がはやい!
さすがSSDとか思いつつ画面を見ていると、右下にメッセージ・・・

認識・・・?

起動Diskを起動してから認識しています。OSの処理ってどうなっているんだろう・・・?
とにもかくにも起動したので、SSD専用設定を進めます。

とりあえずメモリを1GBに増やした時点で、キャッシュメモリはOFFにしておいたので、あとはテンポラリファイルをMSにおくように変更。
ついでにMyDocumentもMSに移動。IEのテンポラリも移動しておこう。
これで、SSDにちょくちょく書き込みを行おうとする不届き者はいなくなった!
ということで、ベンチを取ってみよ〜っと。

今回使用したのはCrystalDiskMark2.2。
ほかのサイトを見ると1.0でとったものが多かったのですが、バグがあるようで、今回は今時点での最新バージョンでとりました。
結果は・・・

はやっ!

いや驚き。こんなに早くなるとは思いませんでしたが。

残念ながら、組み換え前のデータを取ってなかったのですが、
こんなページ を見つけたので、参考にしてみました。
ノーマル状態の8〜10倍はやい!

いや、この結果を見て、ほかのマシンと比べてみたくなるのは仕方がない事でしょう^^;

家で一番早いデスクトップマシン

デスクトップのHDのベンチ。5400rpmの普通のHDですが、こんなに遅いとは・・・・

ノートPC

いまこの記事を書いているノートPC。Celeron2.5Gだから、そこそこのマシンのはず。
HDは・・・おそい。

実際体感してみるとわかりますが、特にスタートメニューからすべてのプログラムを出してみると、もたつきがまったくなくてきびきびと動いています。 メモリを増やしたときの体感より、さらに早いマシンになった感じ。

これで、全体的な動作も速くなる〜〜〜とおもいきや・・・微妙なところに落とし穴が。

メモリスティック

MSおそ!
テンポラリをすべてメモリスティックにもってっちゃったものだから、何か動こうとするたびにMSにアクセスがいっちゃう。
この遅さはあまりにまずいので、RAMDISKを作って、テンポラリだけそっちへ移動。

RAMディスクは、ERAMというソフトを使います。
OS管理外のRAM部分を作っておいて、120MBほどRAMディスクとして利用するようにしました。

ちなみに、RAMディスクのベンチ。

メモリスティック

さすがにRAMは早いです。といっても、一昔前のマシンだからたかが知れてはいますが・・・

とりあえず設定は終了したので、起動実験をして見ます。

電源スイッチを押してから、ようこそ画面が出るまで43秒。そこそこ早いかな・・・
とおもいきや、画面のアイコンがでて、アイコンパレードが終わるまで3分20秒。
・・・・・なぜ?

いらないファイルやら、つかわないプログラムやらを整理して、必要のないプロセスが立ち上がらないようにしないと起動時間の短縮には結びつかない感じ。
まあ、立ち上がってしまえば、今まで以上にきびきびした動きをするようになったのでおおむね満足。
なにより、HDのモーター音がなくなったので、非常に静か。
これで、CPUクーラーの音がなければな〜ってくらいになりました。
振動にも強くなったので、安心してカーナビ代わりにできそうです。

さあ、もっとチューニングして、軽いマシンを目指すぞ〜〜!


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