これから試験です



さあやってきました試験当日。

試験開始時刻は午前11時。

長野市にある長野教育会館の5階がその会場です。

この長野教育会館、長野県庁のすぐ側にあるのですが、隣が「県勤労福祉センター跡地」。

そう、北京オリンピック聖火リレーの出発地点となったところです。

それも、聖火リレーが試験の前日ときたもんだ。

もし順番が逆で試験が聖火リレーの前日だったら、いつもツールナイフ持ち歩いている善良な
トオチャンは職質受けて試験に間に合わないところでした。


このツールナイフ、刃長が6センチ以下なので銃刀法上は明確な目的なしの持ち運びOKです。
でも場所によっては軽犯罪法に抵触しますので、その辺は大人の判断で携帯していません。ということで。

さらに、試験日と聖火リレーが同じ日だったらとてもじゃないけど近寄ることすらできなかったでしょう。

あぶねぇ、あぶねぇ。

行くにあたり、車にするか電車にするか悩んだんですが、やっぱ電車はかったるいので車で行くことにしました。

しかし、届いた受験票には試験場内には駐車できませんので自動車での来場はご遠慮くださいの文字が。

だいたいこの手の注意書きっていうのは、「ダメ!!」とか書いてあっても行けば何とかなるもんなのですが
(工事中通行止めの看板と一緒。大抵、ほんとに通れないところには柵がしてあるもの)ここは大事を
取ってカアチャンを誘います。

「どうせ家にいても暇でしょ? 子供達、長野の城山公園で遊ばせない?」

カアチャンに話す前に子供達の抱き込み工作をしておいたのはいうまでもありません。

間髪を入れず援護射撃が始まります。

「動物園行きたいー。」

「ゴーカート乗りたいー」

よしよし。

足、ゲットォォォ〜。

とりあえず行きは高速を使うとして、長野まで高速が1時間、降りてから30分で1時間30分。

30分の余裕を見て2時間。

試験開始15分前までには来いということなのでプラス30分で2時間30分前に出ればいいか。

ていうことは8時30出発ね。

カアチャンはブーブー言ってますが、問答無用で8時30分出発。

途中なんのトラブルもなく、静かなものでしたが気の小さいトオチャンは何度かトイレへ・・・。

だって緊張するとウ○コしたくなるんだもん。

それでも1時間前の10時には会場となる長野教育会館に到着。

エレベータで5階の会場まで行きます。

エレベータを下りるとすぐ会場となる中会議室があり、受付にお年を召した方が二人。

受付は若くて可愛くてナイスバディの女の子がいいなー。

「おはようございます。よろしくお願いしまーす。」

受付の方に挨拶をした後、会場内を見渡すと3人ほどの人がすでに席に着いています。

やっぱね、こんなもんさ。

今時アマチュア無線の免許取るなんて変わり者はそんなにいないよね。

などと思いつつ前の方に席を取ります。

周りの人達は一生懸命テキストを読んでいます。

私も持参した「完マル」を取り出し読み直しますが、緊張と脳軟化症で今更読んだって頭に
なんて入りゃしません。アー、そうですよ。

でもボーッとしててもなんなので一応勉強しているふりです。

とりあえず何度も間違えている問題をもう一度見直します。

そうこうしていると気の小さい私はまたウン○したくなったのでトイレへ。

アー、何か落ち着いた。

さあ、がんばるぞ。

時間も過ぎて試験開始20分前ほどになると人がだんだん集まってきます。

そして試験官の方が説明を始める頃にはなんと満席。

えっ! そんなにアマチュア無線始める人いるの?

何か根本的なところで私間違ってますか?

試験官の方から不正行為しちゃいけませんとか、試験はマークシート方式ですとか説明を受け、
解答用紙が配られると名前とか受験番号とかを記入します。

一通り基本的な記入が終わると問題用紙が配られます。

う〜、ついにきたぁ〜、どんな問題が出るんだろぉ〜。

配られたのは裏表に問題が印刷されたA4の用紙が二枚。


試験問題を他人に見せていけないとは言われなかったので載せちゃいました。大丈夫だよね。

片面6問ずつで法規12問、無線工学12問です。

問題番号は法規が1〜12、無線工学が13〜24です。

開始の合図があるまで問題用紙にふれないようにと注意があったので、ふれないように書いて
ある問題を見てみます。

ん? もしかしていけるかも。

「完マル」にはそれこそいっぱい問題が載っているんですが、やはり得意な問題と、何度も間違った
問題とあるんです。

問題用紙に乗っている問題は比較的簡単な部類。

ぱっと見ただけでだいたい答えが分かります。

よ〜し、よし。

さあ、こい。

試験官の初めの合図とともに試験に挑みます。

最初の6問はすでに解いていたので、確認しながら問題用紙の回答番号にマルをした後、
解答用紙にチェック。

調子いいぞー。

この調子で二枚目の無線工学いっきまーす。

完マルに乗ってない問題もありましたが計算問題だったので問題ありません、OKです。

全部終わったところで回答を見直しながら、解答用紙にチェックしたところを塗りつぶしていきます。

けっこう早く終わっちゃいました。

開始から30分、試験官の方が終わった人は解答用紙を提出して帰っていいですと言うとほぼ
半数の人が退席していきました。

試験が早く終わると点数をまけてくれるという制度はないので、ここはあわてずもう一度解答用紙を見直します。

えっと一番、「無線局の免許状に〜〜〜」、3番!!。

あれ!? 解答用紙には1番にチェック付けてあるぅ〜。

危ねぇ、危ねぇ。

その後、名前とか受験番号が間違っていないか よ〜く確認して解答用紙提出、試験会場を後にしました。

帰る時受付で無線従事者免許申請用紙を売っていたので買っておきます。

合格通知がほぼ2週間後に届くらしいので、合格だったらこの用紙で免許の申請をするのですが、
何かいろいろめんどくさいですね。

もうちょっとこう、合理的にササッとできないものでしょうか。

試験会場を後にすると外は雲一つ無い青空。

カアチャンに試験が終わったことを携帯電話で伝えると、城山公園を目指して歩きます。善光寺の参道を
通りお参りして、善光寺の裏にある城山公園居着くと、まだ遊び足りなさそうな顔の息子A、Bと疲れた顔の
カアチャンが笑顔で迎えてくれました。

さ、マックでも食べに行こっ。


え〜、その後、息子A、Bのリクエストで公園のはしごをしたことは内緒です。





その後・・・。

試験から連休を挟んだ5月8日。
はがきが届きました。

合格!!

いい響きじゃ〜。
さあ無線機買うぞー。で、つづく。