アマチュア無線始めます

えっと、携帯電話の普及とともにブームも過ぎ去り、今では風前の灯火とも言えるアマチュア無線(失礼)。

そんなアマチュア無線をやってみようと思ったきっかけは飛行機の撮影です。

ターボプロップの旅客機は音が小さいので着陸をねらっていてもちょっとよそ見をしていると着地するまで気が
つかなかったりします。

気配を感じて振り向くと飛行機はすでに着陸態勢。

予想が外れとんでもない方向を向いたカメラを、ビデオ雲台のトルクに逆らって何とか飛行機の方向に向け
た時にはすでに車輪は接地した後。

「せめてどっちから来るか分かればいいのに」

と思ってネットをウロウロしているとワイドバンドレシーバーを使ったエアバンドリスニングという趣味があるとか。

飛行機と管制塔は着陸の間いろいろな情報を交換していてその中には当然使用する滑走路や着陸方
向まで含まれます。

それに、だいたい何時くらい着陸するかの見当もつきます。

また、うちは空港から近くて車で5分くらい。

ずっと松本空港の周波数をチェックしていれば、空港に張り付いていなくてもお目当ての機体が来るのが分か
るじゃありませんか。

「おー、これだこれだ」

となると必要なのがワイドバンドレシーバー。

早速物欲がウズウズ。

「どれがいいかなー」

空港まで持って行って使うことも考えるとやはりハンディー機でしょうか。

WEBを探したり本を買ってきたり。

いろいろ調べているとハンディー型のアマチュア無線機でも最近のモデルはワイドバンドレシーバーの機能が
ついているとか。

「う〜ん、アマチュア無線かぁ」

そういえば最近、息子Aとチャリだ、山歩きだと山の中をフラフラすることが多くなってきました。

まだまだトオチャンの後を必死についてくる息子Aですが、そのうちトオチャンを置いて峠を登って行っちゃったり、
途中で出会った女の子のケツを追いかけて行っちゃったりと、知らず知らずのうちにはぐれちゃうことも増えてくる
と思います。


必死にトオチャンの後をついてくる息子A。カ、カワイイ!!

そのうち携帯でも買ってやれば何とかなるかと思っていたのですが、やはり山中では圏外が不安です。

だいたい必要な時に限って圏外というのは良くあること。

「そんな時アマチュア無線があるとやはり心強いよなぁー」

それにトオチャンの性格からして、アマチュア無線然としたスタイルをして受信しかできない機械を持っていると、
いずれ発信も出来る機械が欲しくなるのは目に見えています。

「思い切って免許取ろぉっかなー」

実はトオチャンは今までアマチュア無線の免許を取ろうと思ったことが、ん十年の人生の中で2回あります。

最初は20代前半の頃。

まだ東京に住んでいる頃ですが、当時ヨットに興味があり、某クラブに潜り込んでデンギーに乗っていました。

でも夢はいつか自分のクルーザーで単独世界一周。


昔の写真です。スゲー顔なのでモザイクッ!

そのためには一級船舶の免許が必要で、さらにそのためには電信級のアマチュア無線の免許が必要でした。

当時、某プロカメラマンのアシスタントでほぼ休み無くこき使われて修行させていただいた身としては免許を取
りに行く時間などなく、とりあえずテキストを買ってきて勉強しただけでした。

そのうちその夢も何となく立ち消えしてしまい、生まれた地である長野県に帰ってきました。

こちらに帰ってくると世界一周すべき海はありませんでしたが、山がいっぱい。林道もいっぱい。

ロープとティラーを握っていた手でハンドルを握りしめ、春夏秋冬、山の中を走り回る日々が始まりました。

ほとんど単独で走ることが多かったので、何かあった時の連絡用にアマチュア無線を持っていた方がいいかなー
と思ったものです。


この先行くべきか、行かざるべきか、それが問題だっ。

でもバイクどっぷりの当時、無線に使うお金と時間があればその分バイクに使いたいのと、何とかなるさというい
い加減な性格で結局アマチュア無線の免許は取りませんでした。

そんな半生を送ってきたトオチャン、アマチュア無線に全く興味がないわけはありません。

そういえばこのWingを主催するUMCという非営利団体の発生母体も無線屋さんです。

今まで無線に関する話はずいぶん小耳にはさんできましたし、これからもいろいろ助けてもらえそうです。
↑他力本願

これはアマチュア無線始めるしかない。

とりあえず今の制度ではアマチュアは1級から4級まであり、ハンディー機は4級持っていれば過不足無く運用出
来そうです。

それにだいたい4級から順番に取っていくものらしいし。

ということでアマチュア無線4級の免許取ります。 ←こんなのブチ上げちゃって落ちたらどうしよ。