諏訪大社詣
春休みに入ったある日、暇ッそーにケツをかいている息子Aに
トオチャン「おい、息子A。諏訪大社まで歩いてお参りに行くか?」
息子A 「いいけどー、諏訪大社ってどこ?」
トオチャン「ほら、諏訪湖のそばにある、御柱で有名な・・・。」
息子A「御柱って何?」
トオチャン「有名なお祭り!」
息子A「ふ〜ん、よく分からないけど、いいよ。」
ということで我が家から20Km先とは思いもしない息子Aと諏訪大社
までの徒歩でのお参り旅が始まりました。
早朝出発・・・、のはずだったんだけどなんだかんだと準備に時間がかかり9時スタート。
まずはセブンイレブンで食料を仕入れます。
とりあえずお昼のおむすびと、行動食けん非常食としてヨウカンとアメを買って、
本格的にスッタートー。
食料をバックに詰め込んだらとりあえず塩尻峠に続く川、田川を目指して歩きます。
松林を抜けたらすぐ田川。
堤防の上の道を歩いて上流を目指します。
この頃になるとやっと息子Aは今日の行程が結構大変なことを
認識します。
息子A「ねえ、あとどのくらいで着く?」
トオチャン「まだ全体の1/10くらい。」
息子A「ええー、足痛い。」
でも聞こえないふりしてとっとと先に進みます。
うーん、でもそろそろ10時半だし、おやつにするか。
どうせこんなとこ、人も車も滅多に通らないので適当に腰を下ろしザックを下ろします。
アオサギやらムクドリやらカラスやら・・・。
あまり珍しい鳥もいませんが天気はいいし、風は気持ちいいし。
おやつを食べて一心地着いたらさらに先へと進みます。
田川の堤防道路を外れたら旧塩尻の集落を旧中山道沿いに諏訪を目指します。
国道は車ばかりで空気は悪いし、見晴らし悪いし、うるさいし、歩いててぜんぜん
楽しめないのですが、旧道は途中道祖神や旧史跡などがありなかなか楽しめます。
何より静か。
最後の集落を抜け
中央道の上を通る陸橋を渡れば本格的な峠道に入ります。
スタートが予定より1時間ほど遅かったのでそろそろお昼の時間です。
お腹も空いてきました。
お昼は峠の頂上でと思っていたのですが、空腹を感じてあまり時間がたつと
年で無理の利かないトオチャンはハンガーノックを起こしかねないので、ここは
無理をせずお昼にしちゃいます。
お昼を食べ終わったらさらに先を急ぎます。
おお、後1キロだ、がんばるぞー。
道はいよいよ山の中に入ってきます。
一里塚なんかもあって雰囲気いっぱい。
峠間近の胸突き八丁を越えるとついに塩尻峠に到着。
やったー、と喜ぶ息子A。
おおがんばったね。
でもここで息子Aは大きな勘違いをしていたのです。
そう、息子Aは自転車であちこち走っているので登りは大変だけど
下りは楽勝と脳みそにインプットされているのです。
息子A「ここまでくれば後は下るだけだね。」
と、余裕の表情でニコニコしています。
しかし多くの方がご存じの通り、歩きで大変なのは下りなのです。
ワッハッハー。
ということで次回に続く。