能登半島旅行記 vol.6

 過去5回に渡ってお届けしてきた「能登半島旅行記」もいよいよ最終回となった。日帰りの予定で金沢を出発したお気楽ドライブだったが能登の魅力にはまってしまい数々の見所を回っているうちに時間が経ってしまい日帰りを断念。途中一泊して二日目に突入した。今回はその二日目午後の行程、能登島から金沢までの帰路をご紹介する。vol.4で紹介した海洋深層水の「その後」も番外編として盛り込んである。それでは能登半島旅行記ファイナルを放出する。どうぞお楽しみあれ。


須曽蝦夷穴古墳

 「すそえぞあなこふん」と読む。1300年も前に七尾南湾を望む高台に造られた古墳である。小さな板状の石を積み上げて作られた石室が2基ある古墳は日本では他に類がない。古代豪族の墓とみられるそうだ。現在では写真のように大変綺麗に復元整備されているが、近くに大規模な復元作業の様子が掲げられていた。入り口から石室内部への通路に入ってみる。壁と天井は板状の石が積み上げられて造られており、崩れて生き埋めになりそうな恐怖心に駆られながらおっかなびっくり奥に進んでいくと、突然石室内に照明が灯り、説明のアナウンスが流れ始めた。なかなか凝っているな。石室の中も板状の石を積み上げて造ってあるがよく崩れないものだ。この技法は朝鮮半島の墳墓と似ているとの事。もしかしたらここに眠っていた豪族は朝鮮から渡ってきた人物だったのだろうか。


交通安全

 かっこいいお父さん・・・息子A、息子Bもきっとそう思っている。マスター安全運転よろしく。

(注、私はいつでも安全運転。○戸さんとは違います。あれ、前の方を伏せ字にすると一緒じゃん。by Webマスタ)

能登大橋

 能登半島と能登島の間には2本の橋が架かっている。先月紹介した「ツインブリッジ能登」と、こちらの「のと大橋」である。どちらの橋も現在は通行料無料となっている。能登島はすでに孤島ではなくなった。


一本杉通り商店街

 七尾にあるこの商店街には国登録有形文化財の保存古式建築物で営業している「お茶屋さん」や「和ろうそく屋さん」などがある。各店オリジナル手拭いを用意して来店を待っているとの事。全店回ってコレクションしてみたら如何だろう?



ユーフォリア千里浜

 二日掛けて回ってきたドライブの帰路も残りわずかとなった。途中で入手したクーポン割引で「ユーフォリア千里浜」に立ち寄ることとした。ここは初回に紹介した「なぎさドライブウェイ」の終点、千里浜にある日帰り温泉でプールも備えている大施設だ。露天風呂から竹垣越しに覗くと行く時に通った「のと有料道路」が見える。露天風呂は大きな板状の岩の上から温泉が流れ落ちてくる趣のある風呂だ。湯は透明度のある茶色で見るからに効能がありそうだ。飲泉も可能だが塩化ナトリウムの含有率が高く注意書きの禁症に高血圧とあるので、その気のある私は遠慮した。低血圧気味の「ちにゃとさん」は飲泉されてみたら如何だろうか?


帰還

 なんとか無事に金沢まで帰ってくることが出来た。実は今回のドライブ中に途中で入手したガイドブックのスタンプラリーに応募しようと行く先々でスタンプを集めていた。運がよければ珠洲珪藻土の七輪と旬の食材が当選するとの事。きっと当選するのは私に違いないと祈りを込めて応募はがきを投函してみたが、運が足りなかったようで抽選日を過ぎても何も届いていない。担当者の方、発送を忘れているのなら今からでも遅くはないぞ!待ってますから。


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番外編

 Vol.4で紹介した海洋深層水センターから持ち帰った海水は、鍋で塩分濃度が13パーセント程度になるまで煮詰めた後、水分蒸発器(空気穴を開けたペットボトル)に入れ冷蔵庫の放熱坂上部に置き、約2ヶ月掛けてゆっくりと低温蒸発させた。水分が蒸発しなくなった頃、ペットボトルの口にフィルターを被せてコップに逆さまに立てる。しばらくすると蒸発せずに残った液体がポタリポタリと垂れ落ちてコップに溜まる。これが「天然にがり」である。ペットボトルの内側にびっしりとこびり付いている塩はペットボトルを逆さにしてショックを与えるとバラバラと落ちてくる。少し茶色みを帯びた湿った塩はキッチンペーパーとタオルに包み紐をつけて振り回し人力遠心脱水機で余分な湿気を取り除く。キッチンペーパーを交換しながら2〜3度繰り返すと茶色気が抜けて白くなってくる。長い時間を掛けてゆっくり結晶化したため粒子が粗い(というよりも固まりの状態)。所々に肉眼でも確認できる立方体をした結晶がある。舐めてみると精製塩の様な尖った塩辛さはない。おいしい天然塩の完成である。今後はこの天然塩とにがりを使って潮汁と手作り豆腐」にチャレンジだ。


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 「終わった〜!休めるぞ〜っ!!」(V*SAのCM「観月ありさ」の声で)。中途半端な性格である私は、1〜2回で終わらないものは途中で投げ出してしまい最後まで続くということはほとんど有りませんでした。WING1月号でマスターが「Wing4号を迎えられたのは飽きっぽいUMCのメンバーの中で画期的な出来事」とコメントしていましたが自分のことを言われているようで思わず赤面してしまいます。今回の連載は珍しく最後まで完了し小さな達成感に浸っています。下手な文にもかかわらず最後まで読んでいただいた方は誠にありがとうございます。又の機会があったら又、お付き合いください。今回ファイナルとなりましたが、ご意見、ご感想があればメールにてお聞かせいただければ幸いです。

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制作・著作 コメット

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