日記の天才、もとい転載

 

もう1年も前になりますが、昨年末にエジプトを訪れました。
僅か4日間の旅でしたが、初めてのこと尽くしでなかなか楽しめたと記憶しています。

そこでそのときの旅行記をそのまま転載しちゃれ(ずるっ子)と考えたのですけど、WingWEBのルールとして発表済みのものはNGらしいんですね。
そこでアレンジを加えて、以前発表したものとテイストを変えて出すことにしました。違反スレスレなのは大目に見てくだされw

まずは初日でありまする。

 

エジプト旅行記(1)


2005年12月24日(土)

ピピピ ピッ ピピピ ピッ ピピピ ピッ・・・・

目覚まし時計の音に反応して目が覚める。うおっ、時間通りに起きられたよ。奇跡だな。
昨夜、オフィスの忘年会で深夜まで飲んでいたけど、何とかなるもんだ。

(注:まあくは極端に朝が弱いのです)


今回は急に話を決めたこともあって、自分であれこれアレンジせずにいわゆるパック旅行に申し込みました。
いろいろ心配しなくてもエアチケットも宿もちゃんと取れています。
はっきり言ってラクだし、いろいろ考える時間もなかったので(と言うよりメンドくさかったと言うべきか)。

あとで聞いた話ですが、アフリカ大陸への旅行はパックを使った方がラクだし安全とのことです。

ところで、なんで行き先がカイロになったのか。
遡るといろいろありますが、あまり面白い話でもないので、省略します。(笑)
どうしても知りたいと言う奇特な方は私のHPからエジプト旅行記を読んでください。

そんな訳で、今日この日、クリスマスイブに出発と相成った訳です。(うわ、強引だよ)

さて。空港についてみると、今回の添乗員を勤めてくださるNさんと、他に若いご夫婦が一組、先に来てました。
パック旅行と言っても、日本から海外に行くものとはちょっと違っていて、目的地空港のゲートまでは各自勝手に移動し、そこで集合すると言う段取りなのです。
基本的に欧州に駐在する日本人が相手の旅行なので、出発地からベタベタくっついていく必要があまりないらしい。
なるほど。そう言われてみればリーズナブルだなぁ。

今回の旅程はブラッセル→チューリッヒ空港トランジット→カイロとなってまして、途中で乗り換えがあります。
実はブラッセル出発組だけでなくオランダのアムステルダムから参加する方もいました。
彼らとはチューリッヒで事実上合流してカイロに向かうことになります。
ちなみにチューリッヒはスイスにあります。
この時点で合計26名の団体さんになってました。

 

カイロ国際空港に着陸する頃、窓の外を見て驚きました。
当たり前ですが、一面の砂漠
以前にグーグルアースと言う地図ソフトでこの辺を見たことがあって、確かに一面砂漠色だなーと思っていたのです。
しかしこれを実際に見る衝撃と言うのはすごかった。
単なる情報と実際に自分の目で見ることの違いを実感した瞬間でした。
ツアーはほとんどがファミリーで参加していて、子供たちも何人かいましたが、彼らも相当の衝撃を受けたことでしょう。
残念ながら、バベルの塔は発見できませんでしたが・・・

その後パスポートコントロールを抜けて外につながる通路を歩いたのですが・・・なんと言うかすごい。
ボキャ貧ぶりをさらけ出すようですが、いかにもイスラムーって言う感じの服を着た人・人・人・・・・
ちょっとした迫力がありました。

多分、誰かを迎えに来てるだけで、多分に日常的なシーンなんだろうとは思うものの、今までの経験で見てきたいろいろな空港の一幕とは明らかに雰囲気が違ってました。
世界は広いんだねぇ・・・しみじみ。

できれば、ここの写真を紹介したかったのですが、エジプトは空港内外で写真を撮ることが法律で禁止されているんだそうです。

空港だけでなく、バスターミナル、橋も撮影禁止。
軍事色が強いところなのであります。

そんな訳で、コアなUMCメンバの中でも軍事関係にうるさい、もとい明るいお三方のご期待には添えません。スマソね。

代わりにワンちゃんの写真で許してくださいw このつぶらな瞳で(笑)


その後、ツアー専用バスに乗って、一路カイロ市内のホテルへ。
今回我々が宿泊するのはラムセスヒルトンホテル(★5個)。
何気にすごいトコ泊まるような気が・・・あとで知ったのですが、カイロ市内といえども団体さんが安心して宿泊できるのはやはりこういうところになっちゃうみたいです。
市内にはもっと安い宿とかあるらしいんですが、衛生面とか交通の面なんかを考えると、安宿に泊まるのは結構リスキーらしい。もちろん単独行でリスクを承知して行く分には構わないんでしょうけどね。

交通面と言えば、ここに来て驚いたのが信号が異常に少ないこと。
と言うよりほとんどないですね。たまに見かけることはあるのですが、ほとんどの車がそれを守っていません。
で、どうするかと言うと、気合です。(笑)

相当に強気の運転で、クラクションを鳴らしながら突っ込んでいきます。
俺が通るんだからお前らどけーみたいな。
これが街のあちこちで繰り広げられています。
なので、昼間も夜もクラクションの音がやむことがありません。
すごいです。これがエジプトの常識です。

じゃあ、歩行者はどうやって道を渡っているかと言うと、車が突っ込んでくる中、実に要領良くスイスイスイーっと歩いていくのですね。
あとで現地のガイドの方に聞いたところでは、これができて初めて現地人レベルになれるとか。
不慣れな観光者はあまりトライしない方がよさそうです。

と言うのは、車優先の原則なんですよ。歩行者優先じゃありません。
ちょっとボーっとしてたら間違いなく跳ねられて即死でしょう。

この街で生きていくのは結構大変みたいです。


ちなみにそんな交通事情ですから、ちょっと接触すると言った程度の交通事故は日常茶飯事になってます。
実際、ツアー中にその現場を目撃してしまいました。
このときは車対車でしたが、多少へこんだくらいでは警察を呼んで現場検証なんてしません。

放置です。(え?)

あまりにひどい場合はドライバー同士で取っ組み合いのけんかになることもあるらしいですが、ほとんどはちょっと睨んでそれでおしまい。
車対人の場合も少なからずあるようですが、ダメージが少なくなるようにかわしているらしく、多少接触してもそのままです。

ぶつけた方もぶつけられた方も何事もなかったかのように流しているそうです。

コワイ・・・怖すぎます、カイロ。
日本人が軟弱だとは言いませんが、軟弱なまあくにはここでの生活はできそうもありません・・・



さて、だいぶ話がそれました。

ホテルに到着後、少し休憩してから『ピラミッド、音と光のショー』を鑑賞しに行きました。
いかにもパック旅行の雰囲気満載です。


既に日没後で、あたりは真っ暗。そんな中、ピラミッドに関わる歴史をちょっとした寸劇仕立てで紹介するものでした。
なかなか面白い。と言うのも、会場がギザ大地と言うところで、クフ王のピラミッドのすぐ手前なんですよ。
他に3個、合計4個のピラミッドと実物のスフィンクスが実に効果的にライティングされてました。ナレーションと効果音とともに。

そう、本物使って寸劇やってるんです。

考えてみればすごいですよね。学芸会とはだいぶ違います。
ただ今回はナレーションがすべて英語だったので、なかなか全部を理解するには至りませんでした。

このときに少し写真を撮ったのですが、ほとんど写っていませんでした。
ビデオ撮影に35エジプシャンポンド(約6ユーロ:840円)も払ったのは失敗でした。くそー。

とりあえず前座で演奏してた楽隊の写真と、僅かですがスフィンクスが写っている写真でお茶を濁しておきます。

 

 

あと。これは参考までに上映時間と言語の表です。
もしカイロを単独で訪れる方がいましたら、参考にしてください。


ホテルのロビーに戻ってきたのは8時半ころでした。
とりあえず、渡されたパンフレットに書かれている通り、飲用水を確保しました。
1.5リットルのボトル2本で6エジプシャンポンド(約1ユーロ:140円くらい)。
まずまず安いと言えるでしょう。

晩飯は同じホテルのショッピングモールにあるイタリアンレストランでとりました。
味は本場イタリアに負けないものでスパゲッティがうまかった。
しかしながらアルコールは一切置いてないとのことで、これはちょっと残念でしたね。
この国では、みなさんご存知の通りアルコールを摂取しません。なので、こういうお店も珍しくないようです。
ノンアルコールビール(なんちゃってビールと命名)を飲みながら、スパゲッティをおいしく頂きました。

ところで、これはいわゆるスパゲッティカルボナーラですが、メニューを見ると、22.5エジプシャンポンドとなってます。
ざっくり計算すると3.5ユーロ。安すぎます。
こちらは物価が安いんですねぇ。

(以下、エジプシャンポンドを単にポンドと書きます)


その後、部屋に戻ってから、改めてパンフレットを眺めてみました

■置き引き、スリ、引ったくりにご注意ください。

■エジプトでは、生水を口に含むことは避けてください。(中略)飲み物も氷抜きで、(中略)うがいもミネラルウォータのご利用をお勧めします。

この辺はまあわかります。

 

■外出の際、持ち物を床に置くことは非常に危険ですので、十分お気をつけください。

( ̄□ ̄;

・・・とりあえずバッグは肌身離さず持っていることにしよう。

などと、(おそらくは)意味もなく驚愕しつつ、第一夜は更けていくのでした。

と言うか、初日で既にかなりの量じゃないデスカ。誰が読むんだこれ?

 

次回に続く〜