Dynabook修理日記

お久しぶり、もしくははじめまして。
UMCで現会長をさせていただいているShinと申します。

さて、とーとつですが、ある日知り合いから壊れたノートをいただきました。



DynaBook DB60/4RAというマシンなんですが、なかなかすばらしい状況で、液晶のヒンジが壊れていて、まともに開閉もできない。電源は入るがキーボードから入力できない文字があるとか。




で、"サーバに使うなら画面もキーもあんまり重要じゃないから”という理由でいただいてきまして、早速インターネットで仕様を調べてみたのですが。

プロセッサ Intel Celeron 600MHz
メモリ(最大) 64MB/192MB
ハードディスク 10 GB


一昔前の仕様で、メモリ目いっぱいにしてもWin2Kくらいまでしか使えなさそう。

であれば、できる限りなおしてしまって、MEで使えないかと思い立ったわけです。


早速マシンの解体に取り掛かります。
いつもならば、まずインターネットでノート解体のページを見つけてから解体を始めるのですが、このマシンに限っていえばなかなか解体を載せているページが見つかりません。しかたないので経験と勘で解体を始めることにします^^;


とりあえずヒンジを何とかしないと持ち運びすら危うい状況なので、まずは液晶部分の解体から始めます。



目隠しシールをはがすと出てくる4つのねじをはずし、カバーを手前に引っ張ると、ぺきぺきと音を立ててカバーが外れます。
このとき、特に上部のつめが外れにくく、かなりの力をかけないと外れません。まあ、今回は壊れてもいいくらいのつもりでばらしたんですが、結構柔軟性の高い素材らしく、爪が欠けることはありませんでした



で、カバーが取れたところでヒンジ部をよく見てみると・・・



なんと、ヒンジの金具が真っ二つ!
なるほどこれでは液晶の開閉ができないわけです。

こいつを治すため、さらに解体を続けます。

次は、本体側、ヒンジのとめ具を隠しているカバー。
背中側にある2本のねじをはずし、このカバーもぺきぺきとはずしていきます。
液晶カバーと違って、どこにつめがあるかわからず、ある意味本当に力任せにむしりとってしまいました。でも、結局つめはひとつも割れませんでした。最近のプラスチックは性能いいですねぇ・・・



カバーが取れたところで、ヒンジ部の本体側をはずします。



本体側は2本のねじで止まっているだけなので、カバーさえ取れれば簡単に外れます。

さて、はずしたヒンジ金具ですが、こいつを治すとなれば作戦はロウ付け。半田ではなく、鋼ロウを使います。
まずは割れた金具をバイスでがっちり固定。



こいつをバーナーであぶって、赤くなったところで鋼ロウを流し込んでいきます。
しっかり流し込んだら、ぬれた布でさっさと冷やします。焼きが入っていい感じ^^;
半分止まったら、金具を固定しなおしてもう半分もしっかりロウ付けします。
で、十分ロウが回ったところで洗面所で水洗い。余分なフラックスをきれいに洗い流します。

完成するとこんな感じ。



さて、ヒンジがここまで壊れるということは・・・・



こいつも何とかしてあげないといけないですね。

プラスチックが壊れたときの強い見方。プラリペア
こいつでちまちまと接着していきます。
乾くのに少々時間がかかりますが、盛り上げることができるので、こういう修理にはもってこいです。

完成するとこんな感じ。



とりあえずこれだけ組めばヒンジ部の修理は完了です。組み立てて、電源を入れてみます。

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普通に起動してほっと一安心。このマシン、何に使ってあげようかなぁ・・・


しかし、PC修理レポートというか、壊れたパーツ修理というか・・・

こんなことが大好きなShinのれぽーとでした〜